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実行委員長雨野の記事

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あつぎごちゃまぜフェス実行委員長、雨野千晴の記事。1981年生まれ、元小学校教員。37歳でadhd不注意優勢型と診断を受けたうっかり女子。2児の母、長男は特別支援級在籍、自閉スペ…
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障害理解は義務じゃない?ワクワクから広がる世界へ!

障害理解は義務じゃない?ワクワクから広がる世界へ!

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ
<最終回 2019年2月号掲載> 
【障害理解は義務じゃない?ワクワクから広がる世界へ!】

退職を決めた最後の1年間、私は六つのクラスで教科を受けもつことになった。始めは例年の6倍の人数の子ども達と、どの

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無くなった筆箱 「ニヤリ」の意味も、人それぞれ

無くなった筆箱 「ニヤリ」の意味も、人それぞれ

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ
<第9回 2018年1月号掲載> 
【無くなった筆箱 「ニヤリ」の意味も、人それぞれ】

ハルは民間の学童保育に通っている。就学にあたって小学校の学童保育にも問い合わせたが、やんわりと断られた。就学後、障害

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特別支援学級?通常学級?自閉っ子の小学生ライフ

特別支援学級?通常学級?自閉っ子の小学生ライフ

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ
<第6回 2018年10月号掲載>
【支援級?普通級?自閉っ子の小学生ライフ】

支援級?普通級?就学時の悩み

今年小学校に就学した、自閉症スペクトラムの息子ハルは、数字が大好きだ。誕生日にはおもちゃでは

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発達障害・大人ADHDの診断 その7~先駆者に聞く障害診断の実際~

発達障害・大人ADHDの診断 その7~先駆者に聞く障害診断の実際~

私は2年前、37歳のときにADHD不注意優勢型の診断を受けました。大人の発達障害の診断について、よくご質問をいただきますので、私が診断を受けた経緯を何回かにわたってお伝えしたいと思います。今回は、私が診断を受けることを決めたきっかけについて書きました。

◾️発達障害・大人ADHDの診断 その1~私ってADHD?~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その2~心療内科でのカウンセリング〜
◾️発達障

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勝手な設定持っていませんか? お祭りで気づいた、私の中の障害者像

勝手な設定持っていませんか? お祭りで気づいた、私の中の障害者像

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ
<第5回 2018年9月号掲載>
勝手な設定持っていませんか? お祭りで気づいた、私の中の障害者像

祭りと聞けば、血が騒ぐ私はお祭りが好きだ。それがADHDと関連があるのかは全く不明だが、私は近所の夏祭

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個性と障害の違いとは それってホントにダメなこと?

個性と障害の違いとは それってホントにダメなこと?

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ <第2回 2018年5月号掲載>
個性と障害の違いとは それってホントにダメなこと?

うっかりママの息子は数字がお好きな自閉っ子。私には子どもが2人いる。長男ハル6歳と、次男ヒロ4歳。ハルは自分が出会った

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できること・できないことと幸せって関係あるの?あの子は魔法が使えるんだよ。

できること・できないことと幸せって関係あるの?あの子は魔法が使えるんだよ。

2018年度に学研発行・実践障害児教育にて10回に渡り連載させていただいたコラムを、編集長に許可をいただきこちらへ掲載いたします。

ADHDうっかり元教師 雨野千晴のいつもココロは雨のち晴れ
<第3回 2018年6月号掲載>できること・できないことと幸せって関係あるの?あの子は魔法が使えるんだよ。

ADHDうっかりママ、療育に熱中する。
ADHDな私は、自分の関心が向かないことには集中するのが

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発達障害・大人ADHDの診断 その5~私が教員を退職したわけ~

発達障害・大人ADHDの診断 その5~私が教員を退職したわけ~

私は2年前、37歳のときにADHD不注意優勢型の診断を受けました。大人の発達障害の診断について、よくご質問をいただきますので、私が診断を受けた経緯を何回かにわたってお伝えしたいと思います。今回は、復職した私が小学校教員を辞めることに決めた理由について書きました。

前回までの内容はこちら

◾️発達障害・大人ADHDの診断 その1~私ってADHD?~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その2~心療

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発達障害・大人ADHDの診断 その1~私ってADHD?~

発達障害・大人ADHDの診断 その1~私ってADHD?~

私は2年前、37歳のときにADHD不注意優勢型の診断を受けました。大人の発達障害の診断について、よくご質問をいただきますので、私が診断を受けた経緯を何回かにわたってお伝えしたいと思います。今回は、自分にADHD傾向があるな、と気づいたときのことについてです。

私は元々小学校で教員をしていたので、発達障害に関する知識も学びつつ、そのような特性を持つ子ども達とも一緒に過ごした経験があった。だからこそ

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ブレない男と信号の話

ブレない男と信号の話



我が家の長男ハルは自閉症スペクトラムで、予定外のこと、新しいことを好まず、いつもと同じであること、繰り返すことを好む傾向がある。

彼が3、4歳の頃だったろうか。おままごとで出してくれるスープは、いつも「かぼちゃスープ」と決まっていた。出てくるメニューもおままごとのやりとりも、一連の流れは全て決まっていて、同じセリフのやりとりがそこでなされなければならない。一方でADHDな私は繰り返しが苦手で

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できる・できないよりも、大切なこと。

できる・できないよりも、大切なこと。



2歳で広汎性発達障害と診断された長男ハルは今、小学3年生になり、特別支援学級に在籍しています。今日はそんな息子との関わりの中で気がついたことを書きたいと思います。

彼は数字が大好きで、学校の授業の中では算数が一番好きです。算数と国語は特別支援級で、それ以外の教科は交流級(普通学級)で学んでいます。

私は息子がこれから生きていく上で必要なのは、算数や国語ができることよりも、他者との関わりを学

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生きることの価値と役割

生きることの価値と役割

ごちゃまぜフェスをはじめたきっかけは、いくつかあるのですが
そのひとつには相模原障害者施設殺傷事件があります。

障害者って不幸な存在なのか
生きている価値はないのか

あなたはどう思いますか?

私の中にあった『障害者』というイメージ私は子どもの頃、障害を持つ方と身近で接する機会があまりありませんでした。そして長い間、私の中で『障害者』とは、某テレビ番組の中のさまざまな難題に挑戦する心清い不遇の

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