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【ビジョナリーカンパニー編:まとめ前半】

前回までの投稿を上記に入れています。

ある日、入社20年になる健は工場長の哲也に呼ばれ工場長室に行く。健はここ数年、全社が注目する新規事業の計画・プロセス立ち上げをこの工場で行ってきた。立ち上げが終わり、そのまま課長をするよう内示を受ける。それと同時に工場長からビジョナリーカンパニーについての解説・指導を受けています。これまで1章から10章まで解説しましたが、今回、前半部分(1章~4章)まとめを、次回後半のまとめを実施します。

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🧒‍;おはようございます。

👨‍🦳;おはよう。今日は、これまでの流れを簡潔に追いかけていこう。

🧒‍;よろしくお願いいたします。まず、最初に本書の特徴について解説してもらいました。

👨‍🦳;この本は、企業としてのあるべき姿に示唆を与えるだけのものではなく、組織かかわるものすべてに示唆を与えるものと最初に教えたね。

🧒‍;はい。この本は、卓越し続けた企業を長く、深く調べた本であり、当時としては、初めての試みといえる調査規模だったのですよね。具体的には、設立年が平均で1897年という、長年トップランナーであり続けした企業を選び出し、設立から当時に至るまでの発展の軌跡を調査したものでした。そして、同時期に創業したが、同じようには成長できなかった別の優良企業と比較分析しています。

👨‍🦳;そう、要するに、「真に卓越した企業と、それ以外の企業との違いはどこにあるのか」と問い続けた本であるといっていいだろう。

◆第1章最高の中の最高

🧒‍;そして、第一章「最高の中の最高」でビジョナリーカンパニーとは何なのか。解説してもらいました。

👨‍🦳;そう。この本の中では、ビジョナリーカンパニーとはビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。と定義していたね。

🧒‍;はい。そして下記の要件を満たしているというものでした。

・業界で卓越した企業である。
・見識のある経営者や企業幹部の間で、広く尊敬されている。
・わたしたちが暮らす社会に、消えることのない足跡を残している。
・最高経営責任者(CEO)が世代交代している。当初の主力商品(またはサービス)のライフ・サイクルを超えて繁栄している。
・一九五〇年以前に設立されている。

👨‍🦳;そして、選ばれた企業は下記だった。

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◆第2章;時を告げるのではなく、時計を作る

🧒‍;はい。そして、第二章で「時を告げるのではなく、時計を作る」について解説してもらいました。この章でのポイントは、素晴らしいアイデアを出す人やカリスマ、つまり時を告げる人ではなく、時計を作る人という点でした。そして、ビジョナリー・カンパニーの創業者が概して時を告げるタイプではなく、時計をつくるタイプであったと。理念の維持と進歩を追求する習慣であったり姿勢を実際の行動で組織に浸透させていったということだったと認識しています。

👨‍🦳;そう。しかも、調査結果によれば、カリスマ的指導者によるすばらしいアイデアは、ビジョナリーカンパニー逆相関するとも思えるって話があったな。

🧒‍;はい。そして、優秀な企業は、素晴らしい製品アイデアや市場についてのビジョンを武器に会社を設立するとは言われていますが、ビジョナリー・カンパニーの創業パターンとしては、素晴らしいアイデアは最初はないというのがほとんどであることを解説してもらいました。

👨‍🦳;むしろ、すばらしいアイデアを見つけてから会社や組織作りをはじめることにこだわらないほうがよいかもしれない。なぜかというと、すばらしいアイデアにこだわっていると、企業が究極の作品だとは考えられなくなってしまうからと説明したな。

🧒‍;そして、2章の後半としてカリスマが不要であるということの解説をしてもらいました。

👨‍🦳;そうだ、ビジョナリー・カンパニーの歴代の経営者のうち、とくに重要な人物のなかには、世間の注目を集め、明確なビジョンを持つカリスマ的指導者の典型のようなタイプではなかった人もいるんだ。ウィリアム・マックナイトを例にあげて説明した。

🧒‍;3MのCEOでしたね。たぶんほとんどの人が知らないですが、3Mがビジョナリーカンパニーになる礎を築いた一人ですよね。まさに時計を作ったということになると思います。

👨‍🦳;ただ、際立ったカリスマは不要だが、その歴史の岐路になった重大な局面に、優秀な指導者が組織のトップにいたことは間違いがないのは忘れないように。カリスマである必要なない。組織がどうかということだ。

🧒‍;最後のこの章で、時を告げる志向から時計をつくる志向へと発想を転換すれば、ビジョナリー・カンパニーを築くために必要な点の大部分は学ぶことができるということを学びました。

◆第三章利益を超えて

👨‍🦳;そして、第三章の「利益を超えて」に入っていったな。

🧒‍;フォードの例にもありましたが、ビジョナリーカンパニーは利益を目標にするのでなく理念に忠実にいることを重視します。そこで、「正しい」基本理念はあるのか。理念の内容が重要なのか。ビジョナリー・カンパニーの基本理念に共通する要素や一般的なパターンはあるのだろうか。と問うてもらいました。

👨‍🦳;そうだな。ビジョナカンパニーの多くが、社会貢献、誠実さ、従業員の尊重、顧客へのサービス、卓越した創造力、主導的な地位、地域社会への責任などを理念として掲げているが、ビジョナリー・カンパニー全社に共通している項目は一つもない。理念において重要なことは、企業が「正しい」基本理念や「好ましい」基本理念を持っているか同課ではなく、企業が好ましいにせよ、好ましくないにせよ、基本理念を持っており、社員の指針となり、活力を与えているかどうかだと解説したな。

🧒‍;そして、ビジョナリー・カンパニーは概してこの基本理念維持しようって懸命に努力している。みんな真剣に考えているんだ。だから、額に飾るじゃなく、努力するものだと学びました。そして、その理念は基本理念 =基本的価値観 + 目的で構成されていることも理解しました。

👨‍🦳;だな。なお、基本的価値観は、自分で自分の経験、知識、想いからひねり出さなければならない。そして、目的っていうのは、単なるカネ儲けを超えた企業の根本的な存在理由なんだ。そして、たどり着かないものにするべきだ。まさに利益を超えて考えなければならない。文書化しなければならない。

◆第4章;基本理念を維持し、進歩を促す

🧒‍;そして、第4章に入っていきました。基本理念がどれほど大切にされていても、どれほど意義のあるものであっても、同じところに止まり、常に変化・成長しようとしなければ、いつも間にか、市場や社会においていかれると解説してもらいました。

👨‍🦳;基本理念の維持は、“進歩への飽くなき意欲”と密接に関係しており、大胆な目標を掲げ、思いきった冒険をし、ときには業界の常識を無視したり、無謀とも言える戦略を打ち出すんだ。これは自信と意欲があふれ出ていることを表している。だが、その一方で、冷静に自己批判をし、外部の世界から変化や改善を迫られる前に、ら変化し改善することが重要だ。


🧒‍;大胆にかつ冷静に変化をしていくこと自体が、理念の維持になるということでしたね。そして、ビジョナリーカンパニーは基本理念と進歩への意欲はどちらも、そのルーツはある個人にまでさかのぼることができるが、ビジョナリー・カンパニーの場合は、それを組織にしっかりと根づかせ、組織の仕組みのなかに組み入れている。基本理念を持ち、進歩への意欲を持っているのですよね。

👨‍🦳;著者たちは枠組みを考えたんだ。それは下記の図だ。まずは時計を作る考え方を作り理念をひねり出す。そして、その上で具体的な仕組みを構築し、一貫性と共に基本理念の維持と進歩をしていく。という枠組みだ。

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🧒‍;はい。そして、ここまでを第一部としました。ビジョナリーカンパニーの定義(1章)、時計をつくることの重要性(2章)、そのために理念が必要なこと(作り方含め3章にて)、そして理念は進歩と両立が必要であること(ANDを活かす含め4章)という流れで学びました。そして、5章以降の第二部へ入っていきました。

👨‍🦳;ここまでだけでも、だいぶ息切れするな。長丁場だったし、後半のまとめは次回としよう。

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今回は、まとめ前半を行いました。一気に全て行きたいところですが、時間が足りず、、後半は次回に回したいと思います。次回、後半部分を解説し次のマガジンに入っていきたいと思います。フォロー、スキで応援いただければ幸いです。

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