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独身者の休日

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#この街がすき

東京上空50フィートの未来 GINZA SKY WALK 2024

東京上空50フィートの未来 GINZA SKY WALK 2024

GINZA SKY WALK 2024

―――高速道路を歩いて、未来を感じる3日間。

そんなテーマのもと行われた《GINZA SKY WALK 2024》というイベントに参加した。

東京のまんなか、新橋から有楽町、銀座を抜けて京橋にいたる全長およそ2キロの高速道路「KK線」。

《GINZA SKY WALK》は、その「KK線」をゴールデンウィーク期間中の3日間限定で歩行者専用の道路として開

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思えば浅草は「塔」の街だった

思えば浅草は「塔」の街だった

横浜でIUのライブ、のはずが、チケット争奪戦に敗れ満身創痍のふたりはなぜか浅草にいた。

やっとのことで休暇を死守したふたりである。このままやられっぱなしというわけにはいかない。せめて、なにかおいしいものでも食べようではないか。まあ、そういうわけである。

多少の論理の飛躍は、この際気にしないことにする。

健康的で気取りのない、いかにも庶民のための

向かった先は「天藤(てんとう)」というお店。

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サンドイッチにみちびかれて 独身者の歩き方(休日編)

サンドイッチにみちびかれて 独身者の歩き方(休日編)

独身者の歩き方。はたしてそんなものがあるのかどうかは別として。

週末の午後の銀座でカフェ難民と化したのは、ついこのあいだのことだった。大人はおなじ轍は踏まない。

歩き方その1 早く出かけて早く戻る

そう自分に言い聞かせて家を出る。早めに出たつもりだったが、気づいたらすでに10時近くになっていた。ぜんぜん早くない。ダメな大人がここにいる。



三連休初日の地下鉄は混雑していた。みんな浮足立

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とある休日 本が大漁からの夜の動物園

とある休日 本が大漁からの夜の動物園

本が大漁。

机の上に、いま図書館で借りてきた本が5冊ある。ふだんだったら一度に2冊、せいぜい3冊といったところなのにいきなりの5冊、である。

じつは、この半月ほどのあいだにポチポチと予約していた順番待ちの本が、どういうわけかいっぺんに届いてしまったのだ。うれしいけれど困った。

ひょっとすると、思いがけず網にサンマがたくさんかかった漁師もこんな気分なのだろうか。大量ではなく、だから大漁。

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【休日と銀座】歩いて考え、考えてまた歩く

【休日と銀座】歩いて考え、考えてまた歩く

仕事は休み。ゴンチチのアルバム《PHYSICS》をBGMにパスタを茹でたら、パスタと同時に理想的な“休日の昼下がり”も仕上がった。

午後、地下鉄にのって銀座をめざす。

図書館で借りた『コーネルの箱』というふしぎな本を拾い読みしていたところ、“1947年1月24日にコーネルがやったこと”という文章が目にとまった。それによると、ジョセフ・コーネルもまたこんなふうに電車でクイーンズの自宅からマンハッ

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幸福な記憶は地下鉄の出口にだって宿る

幸福な記憶は地下鉄の出口にだって宿る

午後から銀座に行く。

ふだん銀座に行くときは、行先にもよるが有楽町か日比谷で地下鉄を降りて歩くことが多い。

有楽町か日比谷の駅で下車した場合、どこから地上に出るかは特に決めていない。数えたわけではないが、すくなくとも3、40はありそうな出口のどれを利用するかはそれこそ行先による。

しかしきょうは、行き帰りとも「B1」と番号の振られた出口を使おうと銀座に向かう電車のなかで決めていた。ちょっとし

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