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タクシ
2019年4月29日 21:39
「今僕らはどこへ向かってるの?」「隠れる場所もないから逃げるよ!」「隠れる場所?」僕の中で聞き覚えのあるワードだった。そうだ。あの場所なら、この国の人にも隣国の人にもバレることは絶対ない。なんてたって、3年間誰にもバレなかった場所だ。きっと隣国の人にもバレるわけない。そして、スゥとぺレーダもそこにいるはず。「隠れられる場所知ってるよ!」走りながらそう伝えたが、「いい
2019年4月28日 01:22
ケリーはこっちを向かない。遠くをみている。「あれなあに?」というケリーの声と同時に遠くの方でとても大きな音と煙が立ち上がった。大きな炎と煙が見える。ケリーと顔を見合わせて慌てて展望台を降りた。よくわからないが、ただ事ではないらしい。「街に戻ろ!」とケリーの腕を引っ張って急いで街の中心部に戻る。街に近づくにつれて人の叫び声と鳴き声が聞こえるようになってくる。朝まではなか
2019年4月26日 00:16
まぁいいや。適当にごまかしておけば。「外で遊んでいたら思ったより暗くなった!お日様が早めに休んだのが悪い」と言っておいた。夜ご飯を食べてささっと寝た。夢の中で大きな雲のなかを移動する夢を見た。よく分からないけど、静かな恐怖を感じた。声を叫んでも誰もいない感じがした。次の日の朝を起きると汗でびっしょりだった。おねしょじゃなくて良かったよ。思ったよりも曇り空だ。学校に行く
2019年4月25日 12:23
帰り道もスゥとぺレーダと、ケリーも一緒だ。ちなみにケリーは僕の好きな子だ。金色の髪の毛にピンクのリボンが似合う子で、ちなみにお姉ちゃんも可愛い。帰り道にぺレーダに聞いてみた。「なんで隣国の人たちって火を出してるんだろうね」「きっと面白いイベントでもやってるのかも」「なにそれ!隣国行きたくなった!」そんなことを話していると、ケリーの家についた。黄色い綺麗な家だ。家の前には愛
2019年4月24日 00:20
遅刻寸前の大慌てだ。今日は晴天だ。おかげさまで汗もダラダラ。ランドセルの中身は曖昧だけど、とりあえず走った。家を出てすぐにちょっと前にいる凹凸のある集団に追いついた。「おはよ!」「なんとか間に合ったね!」いつも仲良くしているスゥとぺレーダに合流した。ちなみに僕の名前はハンク。今日も寝坊しそうだったけどギリギリセーフだ。「学校では人気者!」だと思ってる。スゥは僕より身長が