@ponta_hikario

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1.余命半年と言われた僕のこと。

最初に闘病・命に関するコトに触れるのは、 すごくセンシティブで、語りづらいことだと分かってます。 症状も違えば、受け取り方も違います。 だから、全ての方の心に届く…

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10.最後のお話。僕がした全て。

僕が経験した闘病生活を長々と書いてしまって、 すみませんでした。 だだ、その過程の合間合間に 伝えておきたい事がたくさんあって。 どんな箇所でも構わないから、 誰か…

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9.僕に起こった奇跡の話し

退院した日は、 子どもに会いたくて会いたくて… そんな気持ちで家に着いたけど 「お帰りー!」って元気に明るく 迎えてくれる訳はなく、 顔をみたら、そりゃ不安がいっぱ…

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8.退院から奇跡へ

入院生活 酸素ボンベを付けた生活… 車椅子の生活… そう言われても、ピンとこなかった。 4人部屋に移ってからもずっと点滴で、 食事もできず、水も飲む事を許されなく…

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7.入院から退院

僕は人生で一番大切なのは、時間だと思ってて。 こうやって文章を呼んでもらう事は、 その人の時間をもらってると思ってて… だから、嘘偽りなく全て書いてます。 少しで…

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6.治療が始まり、入院

初めてお世話になる病院に話を聞きに行った時の事から。 前回の話で伝えた病院は、 僕の病気が発症した年の春にできたばかりの 新設のがんセンター。 その時の僕は、見た…

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5.初めての学び

治療が始まる前に、 恩人の先生と何回か話せる機会がありました。 話せると言うか、「量子力学」という科学の分野の講義を聞かせてもらいました。 こうしたら病気が治りま…

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4.心との向き合い方

「もし本当に、残りの人生が少なく限られてるなら、どう自分と向き合って行くか」 そう考えるようになりました。 病気は治す。必ず治す。 そこに揺らぎはなくて、 ただ、…

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3.とりあえず、何か始めよう

「なんでそんなに落ち込まないの?」 そう聞かれたことがあります。 「怖くなかったの?」と聞かれたこともありました。 今、思い返しても落ち込む事はほとんどなかった…

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2.病気のコト

僕はお医者さんではないし、 病気を治せる訳ではありません。 もちろん病気の症状も種類も重度も違うのに、 僕が病気について言える事なんて一つもありません。 なので、…

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1.余命半年と言われた僕のこと。

1.余命半年と言われた僕のこと。

最初に闘病・命に関するコトに触れるのは、
すごくセンシティブで、語りづらいことだと分かってます。
症状も違えば、受け取り方も違います。
だから、全ての方の心に届くとは思ってません。
馬鹿なこと言ってるなぁ…と思われても、
少しでも心が軽くなってくれたらと思っています。

僕にとっても
闘病生活は、大変で辛いことでした。

ただ、心の変化と考え方の変化で
こんなにも気持ちも環境もかわるんだ、と言うコ

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10.最後のお話。僕がした全て。

10.最後のお話。僕がした全て。

僕が経験した闘病生活を長々と書いてしまって、
すみませんでした。
だだ、その過程の合間合間に
伝えておきたい事がたくさんあって。

どんな箇所でも構わないから、
誰かのひらめきやヒントになればと思って
書き綴りました。

僕は、(もうあの頃に戻らない)と決めたので、
当時、先生からもらった資料や画像、数値の書いてあるものも全て破棄ました。
数字的なものでお伝えする事ができないので、
置いておけば良

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9.僕に起こった奇跡の話し

9.僕に起こった奇跡の話し

退院した日は、
子どもに会いたくて会いたくて…
そんな気持ちで家に着いたけど

「お帰りー!」って元気に明るく
迎えてくれる訳はなく、
顔をみたら、そりゃ不安がいっぱいよね。
目が物語ってた。
ICUであったのが最後だもの。
子供らは、今日まで何を思って何を感じてたんだろ。

家族の中に病人が1人でもいると、
気を使っていつもとちがう雰囲気にもなりますよね。

がん保険のCMでも流れたら、
へんな

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8.退院から奇跡へ

8.退院から奇跡へ

入院生活

酸素ボンベを付けた生活…
車椅子の生活…
そう言われても、ピンとこなかった。

4人部屋に移ってからもずっと点滴で、
食事もできず、水も飲む事を許されなくて。
痰が飲み込めなくて、唾もだめで、
ずっとティシュで取ってたもんだから、
いつもゴミ箱が満タン。

ただ症状としては、たぶん大変だった「山」は超えてて、
酸素ボンベの話しから2日後くらいには、
酸素マスクは取れてた。

呼吸も苦し

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7.入院から退院

7.入院から退院

僕は人生で一番大切なのは、時間だと思ってて。

こうやって文章を呼んでもらう事は、
その人の時間をもらってると思ってて…

だから、嘘偽りなく全て書いてます。
少しでも気持ちが楽になって、家族との時間、自分との時間、何かをする時間を取り戻してもらう…そんなきっかけになってもらえたら…って思うんです。
おこがましくて、すみません。でもね、本気なんですよ…

緊急での入院。
妻に付き添ってもらって、

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6.治療が始まり、入院

6.治療が始まり、入院

初めてお世話になる病院に話を聞きに行った時の事から。

前回の話で伝えた病院は、
僕の病気が発症した年の春にできたばかりの
新設のがんセンター。

その時の僕は、見た目の体はいたって普通。
ただ体の中には癌細胞が広がってました。

今の症状から、今後どうやって治療をしていくかを
本当に詳しく丁寧に伝えてくださりました。

癌の知識なんてある訳もなく、
この日までに調べた事、読んだたくさんの本、

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5.初めての学び

5.初めての学び

治療が始まる前に、
恩人の先生と何回か話せる機会がありました。

話せると言うか、「量子力学」という科学の分野の講義を聞かせてもらいました。
こうしたら病気が治りますよ、という話ではありません。

ただ、物事の考え方、思考が伝わると言う事。
思いが体に及ぼす影響など。

僕は、癌サバイバーであって、
治療を現在はしてません。経過観察のみです。

闘病当初から現在も揺るがない考え方があって、
その考

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4.心との向き合い方

4.心との向き合い方

「もし本当に、残りの人生が少なく限られてるなら、どう自分と向き合って行くか」
そう考えるようになりました。

病気は治す。必ず治す。

そこに揺らぎはなくて、
ただ、治療に関しては先生を信じてお任せする。

病気を治すには、物理的な方法と心理的な方法があると思うんです。
物理的とは、お医者さんがしてくださる事。
心理的とは、自分が心がける事。

お医者さんがしてくださる事を邪魔しない、
自分の心の

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3.とりあえず、何か始めよう

3.とりあえず、何か始めよう

「なんでそんなに落ち込まないの?」
そう聞かれたことがあります。

「怖くなかったの?」と聞かれたこともありました。

今、思い返しても落ち込む事はほとんどなかった。
ただ、ものすごく怖かったです。

喉はどんどん腫れてくるし、
朝起きてのご飯が食べれない。

起きてから数時間経つと、
かろうじて喉にご飯が通るようになるので、
寝てしまうとまた喉が腫れるから、
立ったまま寝ようかなぁ…なんて考えて

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2.病気のコト

2.病気のコト

僕はお医者さんではないし、
病気を治せる訳ではありません。
もちろん病気の症状も種類も重度も違うのに、
僕が病気について言える事なんて一つもありません。

なので、偉そうに「こうしたらいい」
なんて事は言いません。
言えないし…。

たった一つ言えるのは、
僕が闘病中に経験した事は、
辛い思いをされてる心の支えになるかもしれない。

絶望的で周りのみんなが途方に暮れてる中でも、
僕一人が前を見れた

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