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あひる日記

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#日記

変わらない日々を過ごしている

変わらない日々を過ごしている

芒種を過ぎて、季節観測の柿の木はすっかり柿の木らしくなった。
このわきに久しぶりに顔を見かけたご近所さんが、シルバカーに腰を下ろして休憩していた。車を停めて窓越しに大声で話していて、ちょっと可笑しくなった。ご近所さんは耳が遠いので大声で話してたのだが、どっちにしても話は通じないのだ。母が生前ご近所さん2人と話しているのを聞いて笑ってしまったのだが、お互い順番に全く関係ない話をしている。でも楽しく過

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緑の手の反対は赤の手なのか?

緑の手の反対は赤の手なのか?

写真はお隣さんの畑。ご近所の野菜はどこもいわゆる有機農法だが、いつ見ても雑草一つなく清々しい。自分ちに帰ってくると玄関前すら草ぼうぼうでがっかりする。さすがに除草剤を使うのはためらわれるので(猫が時々散歩している)塩水とか撒いたりしてみるが到底かなわない。
とりあえず外に出た時にあまり目につく箇所は手でむしって、後は雑草もそれなりに美しいと言い聞かせるのが一番私に合ってるみたい。
まぁ、雑草はそれ

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タンチョウが空を飛ぶ!

タンチョウが空を飛ぶ!

うらうらと暖かい初春の午後、家から近い岡山自然保護センターにタンチョウを見に行ってきました。馬酔木や椿咲く散歩道をアプローチしていると、木のあいだから突然タンチョウが空に飛びだした!ウキーと叫んで走り出したのだけど、池に辿り着いたらあまりの長閑さに走ってきた自分が恥ずかしくなりました。つがいのタンチョウや水鳥たちが優雅に静かに過ごしていらっしゃったのです。
何の予備知識もなしに来て、放し飼いされて

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内子の街の夜と夜明け

内子の街の夜と夜明け

さて、今回は2人で泊まるので前から気になっていた登録文化財の内子の一棟貸し宿を予約した。私にとって四国の瀬戸内側は気になるところで、その近くの内子の文化にも大いに興味があったのだ。
赤穂緞通は江戸時代末期に児島なかという赤穂の交易商の家柄の女性が、高松で万暦氈という大陸の絨毯を見たことから始まる。それって不思議な話じゃないですか?赤穂から近い京都や大阪ではなくて、かなり離れた海を渡った高松?鎖国時

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ゴミ袋と共にお遍路へ行く

ゴミ袋と共にお遍路へ行く

瀬戸大橋で日の出を迎えようと、朝暗いうちに自宅を出発。高速に乗って一息ついてふと助手席を見たら、ゴミ袋が。。

慌てて出発してステーションに降ろすの忘れた!
どうにかできないか考えてみたけど、次に高速降りるのは四国。兵庫のごみを四国に捨てるわけにもいかず、諦めてそのまま一緒にお遍路さんすることにする。予定通りに瀬戸大橋に着いたけど、天気はどんよりしてて日の出は無し。私の心もどんよりしたまま四国に入

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春になったら桜を見に行く

春になったら桜を見に行く

これは栂の樹です。針葉樹です。ここら辺にはいないので、いつか見に行きたいと思っている。針葉樹には親近感を持ってます。華やかさには欠けるが地道に真っすぐに育って気持ちが良いじゃないですか!
桜もソメイヨシノより山桜の方が好き。ソメイヨシノはこれ見よがしで、目いっぱいお洒落した女の子みたいで痛々しい。人知れず咲く山桜に共感します。
もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし

ところが祇園枝

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クレバくんに夢の中でインタビューしました

クレバくんに夢の中でインタビューしました

神戸新聞より転載。10月の失踪時にも大々的にとりあげてくれました。

さて、この記事を読んだ日は某オリンピック組織代表の記者会見がニュースになっておりまして、私も色々思うところがあったのでした。で夢を見た。
以下、夢の内容を(創作を交えたけど)ここにレポートします。

クレバ:いろいろおさわがせしてごめんなさい。ハンセイしてます。
記者:なぜ脱走したのですか?
ク:今まで嗅いだことのないへんなにお

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1日1時間だけ家事をする

1日1時間だけ家事をする

大阪で暮らしていた父が40年前に早期退職してこの地にやって来て亡くなって早20年以上。母も2年前に看取って今は猫と暮らしている。
時間を全部自分のために使えるのはとてもありがたいことです。なので仕事に打ち込むために、家事は1時間だけ、と決めている。洗濯は天気のよい日にいっきにやる。料理はできるだけ手抜き。掃除はお掃除ロボットに頼む。
買い物に行くのも週に1回。食材の宅配も週に1回頼んでいるので、生

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日日是好日(ひびこれよきひと読みたい)

日日是好日(ひびこれよきひと読みたい)

瀬戸内海の隠れ里に住むがあこです。
いままでNOTEやSNSは仕事のために書いていました。
(いちおう兵庫県伝統工芸品の赤穂緞通の織り手です)
このコロナ禍の中で、最前線で頑張っている友人や都会で孤独に耐えている友人を見ていて、自分の長閑な暮らしが何か申し訳ないような気がしていました。でも私にできることってなにもないしなぁ、と考えていて、
そうだ!一番の得意ジャンルで世の中に貢献しようと思いつきま

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京都国立博物館でみた月輪寺十一面観音

京都国立博物館でみた月輪寺十一面観音

まったく個人的な話なのですが、忘備録として書いておきたくて。
今からうん十年前のたぶん高校生だった頃に、なぜか京都国立博物館に行き、林立する大木のような十一面観音像たちにとても感動した。
その中でも月輪寺の十一面観音立像は、その野太い重量感っていうか質感っていうか、仏像を拝観するという行動が初めての私にとって忘れがたい立像だった。それがきっかけで折々に仏像巡礼の旅をすることになって、それはとても楽

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約束のケージって知ってますか?

約束のケージって知ってますか?

兵庫県の県鳥であるコウノトリはこないだ野生で飛んでいる鳥たちが200羽を突破しました。つい最近わが通勤路の田んぼにも飛んできたらしく、見たかったなぁと思ってるところです。でも豊岡あたりに行けば道端のそこここに見ることができて、ちょっと感動しますよ。エサがいっぱいいてちょこっと人間もいる環境がお好きみたいです。人を怖がらないところがいじらしいような気がします。
約束のケージというのは1965年に絶滅

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かれこれ20年もかけてお遍路さんをやっている

かれこれ20年もかけてお遍路さんをやっている

父が亡くなったとき、なんとなくお遍路さんをはじめたのだけれど、四国に行く用事があるときについでに近場を暇な時間だけ回るっていういい加減なもので、順番も滅茶苦茶だけどお大師さんはきっと許してくれるだろうと思っています。それも母が要介護になってしばらく中断してたけれど、去年亡くなったので、ぼちぼち再開するかって時期にコロナ禍。。
GoToトラベルが始まる前に人が少ないうちにと先日少々回ってきました。

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日曜に地元朝市に行くまっとうな暮らし

日曜に地元朝市に行くまっとうな暮らし

今日は朝から備前福岡の市という朝市に行ってきました。刀鍛冶が研ぎをしてくれるというので、前々から行きたいと思っていたのです。

眩しいばかりの五月の朝、ブルーラインという自動車専用道路の終わりにあるメタセコイアの群木を横目に(秋には黄葉がとても綺麗)、

入り組んだ入り江のヨットハーバーや鄙びた漁港を横目に、

辿り着いた小さな朝市。
でも内容は素晴らしくて、若いお兄さんが一人で手作りしているコチ

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ひぐらし引きこもり日記ラスト

ひぐらし引きこもり日記ラスト

緊急事態宣言解除ということで、引きこもり日記はこれでお仕舞いです。
普段の暮らしとそれほど変わらないながら、誰かに強制されるのは余り気分の良いものではなかったのは確かです。ただこの日々に私の暮らしの質は明らかに変わりました。自分の本性というものが見えてきたってかんじ。

・ネットを使う時間が増えた。その中でもこのnoteという媒体がとても頼りになることを実感した。こんなにも色々な人たちが自分の考え

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