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わざわざ結婚を報告してもらっているのに否定する親って何様なのか?

騎士団長殺しの感想です。ヘッダ画像をお借りしています。


結婚報告ってなんだよ

騎士団長殺しを読み返すフェイズに入っていて、割と全体的にどきっどきしながら読んだはずなのに、1巻を読み返していて「こんなに重苦しかったっけか……?」と気づくわけです。

重い部分とはやっぱり僕が旅に出た理由でしょうか。よくわかんね理不尽な離婚……そして(主人公の僕目線だと)理不尽な死に方をした妹との思い出のフェイズ。人が死んだり別れたり、しかもそれがごく一方的な形で現れることについてぼくらはおそらく強い拒否感、抵抗を示すだろう。

特に主役が結婚しようとする場面だ。1巻のはちゃめちゃ最後らへんに挿入される。

主役が奥さんになってもらおうとする人の家とは斯くも情けないエリート意識が蔓延している家でした。なんだろう、全員が東大だったら娘が東大じゃない人と結婚したら、何かしらの「もったいない」的な意識でもはたらくのだろうか?なったことがないからぼくにはわからない……

(たぶん地球上では何億回レベルで繰り返されてきた議論なんだろうけど)この時点で、娘の結婚に口を出そうとしている時点で、

・娘の見つけた幸せを否定しており、
・娘のつかもうとする幸せよりも「よい幸せ」を親ごとき他人が提供できるというような妄執に囚われており、
・そもそも客観視などで到底測り得ないことがこれまでの何千年という時代を経て知り尽くされてきたのに、人の心を読もうとでもしており(他人の幸せを勝手に決めつけるなんて人の心を読めないと思いつくわけがない)
・自己にそのような権利でもあるように勘違いしており(未成年婚でもない限りない……ですよね?)、
・結婚という行為は当人同士の一存で決定され得るのに、わざわざその当人が何ら関係のない、関与性のない、関与する権利すらない「親ごとき」のために(しかも結婚しようとする当人にとっては親でもなんでもない、結婚相手を生んだだけの人だ)足を運び、結婚すっけど?の報告をしに来てもらっているという時点で相手にアドバンテージがあるという状況に気づいてすらおらず、報告を受けて当たり前だと思っている肥大した自意識の哀れさ

があると判断できます。

騎士団長殺しってファンタジーに片足突っ込んだ物語だとは思いますけど、ディティールはリアリティですよね、人はそれを純文学だの私小説だの(私小説じゃないんだろうけど)カテゴライズしてしまい、おそらく当該ジャンルでは「現実に即したリアリティ」が本の活字上でも求められるのだろう……と思いながらぼくは生きているのだが違うだろうか?

つまりこの結婚に関する上記箇条書きにして挙げたものは「悪しき慣習」として日本全体に情けない土着の精神として定着してしまっているわけだ。

ぼくはそれを情けなく、悲しいと思う。哀れだと。

そしてカテゴライズ行為についても情けなく恥ずかしく思うのだがいかがか。ぼくは普段からジャンル分け、准カテゴライズ行為とは単にソレとアレを分けるだけの分断でしかないと思っている。

明日はそれについて本筋を交えながら深く話したい。お読みいただき嬉しい。

Tips

今回つけた題名とか後付けなんだけど恣意的に見えたら申し訳なくて、弁解といいますか罪滅ぼしのためにnoteサイト内のTipsを提供します。

ぼくが今回書いたよう結婚とか恋愛、妊娠出産とかについて書く方には心当たりがないでしょうか?そういうの書いたページに、全く中身読んでないけど適当に共感しただの参考にしただの一行だけ書いて消えるアカウントが来ますが、そいつの目的とは「それを書くことで(あなたの)当該ページに残された自己のアカウントにあなたや他人を誘導するのが目的」なだけのスパム行為なので気をつけてください。スパム報告ブロックがいいかな、と。


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