伏見ふしぎ

早稲女同盟です。日記というより不定期更新になりそう。仕事中に書きがち。

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早稲女同盟です。日記というより不定期更新になりそう。仕事中に書きがち。

最近の記事

祖父の自伝、編者あとがき

祖父が逝去した。97歳だった。 祖父は偉大であり、孫の私にとっては少し得体の知れぬ人だった。 闊達で、筋トレを欠かさず、本をよく読んでいた。 先祖から続く田舎の大きな家を背負い、家業を背負い、村や、地域までも負っていたように思う。最期まで人の手を煩わせず、ほぼ老衰という形でこの世を去った。 祖父の棺の中、頭の横には「我が人生」と書かれた冊子が置かれていた。 私はその祖父の自伝を編集し、印刷を手配し、納品した。1年半前、まだ祖父は元気だった。 祖父の自伝には、幼少期(大正

    • 2020年に読んでよかったものと、買ってよかったものと、2021年のモード

      ぼーっとしていたら、あっさりと、2021年になった。いままででもっとも感慨深くなかった年明けだった。2020年読んでよかったもの、買ってよかったものを備忘録しておく。 読んでよかったもの 時間もあったし、去年は自分としてはけっこう本を読んだ。2020年に読んでよかった本をまとめておこうと思う。 ①「いまだ、おしまいの地」こだま こださまんは「おとちん」よりもエッセイがすごく好きで、「ここは」も好きだったけど、「いまだ」はより世界と視野が広がった感じ。ちょっと大変だけど興味

      • 好きな部位を眺める

        最近自覚して、他の人はどうなのだろう、と思ったので書き残している。 癖、なのか、もっというと性癖なのか、わからないけれど、友達でも同僚でも先輩後輩でも、「好ましいなあ」と感じた人の、美しい身体の部位を眺めるのが好きだ。 全然恋愛文脈とかではなく、美しい部位を見つけて、つい眺めてしまう。もちろん、イケメンとか、美人とか関係なく。 話しているとき、一緒にごはんを食べているとき、会議中、ふと見かけたとき。 意識的に見つけ出しているつもりはないけれど、気が付くと、「やっぱこの人の

        • 話の聞ける男が結婚した話(あとテクノカット)

          気の置けない会社の友人のうち一人が激闘の婚活の末に婚約に至り、活動初期から話を聞いてきた面々で祝賀会を開催する運びとなった。 ソラマチの夜景とスカイツリーが見えるイタリアンでがっつりコースを食べ、飲み、雨すげーとか言ってタクって清澄白河のシェアホテルLyuroへ。 ドミトリーと個室があって、事務所?をリノベーションした客室からは夜の雨に濡れた墨田川が見えた。最高。 そこでぽつぽつ話していたんだけど、婚活していた友人は婚約者に3回目のデートで鼻毛が出ていることを指摘したり

          推しの戦略(「中丸君の楽しい時間4」を観ました)

          子どもの頃から、主人公、戦隊モノやアイドルでいう「センター」が苦手だった。 自我が芽生えたときにはきっとみんな主人公に憧れ、自分が主人公になりきり、そこから成長するに従い、周りにも目がいくようになり、だいたいが「自分はお姫様じゃない」「ヒーローじゃない」と悟るものだろう。 しかし、私は遡っても遡っても、主人公を「いいな」と思ったことがあまりない。 アンパンマンだったらカレーパンマン>>>しょくぱんまん、アンパンマンだし、セーラームーンだったらヴィーナス(とアルテミス)≧ジュ

          推しの戦略(「中丸君の楽しい時間4」を観ました)

          仕事を侵食する

          いろいろと書いたりする仕事をしている。 数年前までは、趣味とまっっっったく違うことを扱っていたので、そこで扱えないことや書けないことを伏見ふしぎで書いたり、仲間と話したりしていた。 ところがなぜか最近になって、仕事で扱うことが揺らぎ始め、伏見ふしぎとの境界がかなりあいまいになってきてしまった。 というか、自分でそうした感が強い。 結局一個人なので、興味の方向性は決まってくるし、というか、仕事人格の方でちゃんとそっち方面の勉強や興味を広げてないからいけないという面もある。

          仕事を侵食する

          生理をアゲるパンツを買った

          かなり前になってしまうが、ハヤカワ五味さんの「イルミネート」のイベントに行った。 それまで生理用品のピンクキラキラはそんな好きじゃないな、くらいしか思ってなかったけど、トランスジェンダーの方々はもっと違和感を抱えていることなどを知り視野が広がった。 そこでは海外のオシャレだったりときめくようなデザインだったり機能的だったりする生理用品が売られていて、見ていて楽しかったのだけど、1つも買わなかった。 「生理用品ごときにそこまで値段かけたくない」というのが私の本心。 ピンクキラキ

          生理をアゲるパンツを買った

          子どもがしゃべる言葉一覧

          子どもが2歳になった。 面白いので覚えた言葉を日々記録していこうと思っていたのに、喋り始めたらどんどん喋るし全然記録できなかった。悔しい。言語習得過程は本当に興味深い。 1歳10ヶ月時点の記録と、2歳時点での追加を思いつく限り列挙した。子の発音ママで、意味は( )付けした。2歳時点ではほとんど日常使用単語を喋れている実感があるので、把握できているものがごくわずかとなっている。 ・食 <1歳10ヶ月> ごはん、じんにん(にんじん)、いちよ(いちご)、おちゃ、ぎゅうぬー(

          子どもがしゃべる言葉一覧

          「俺の身体」はどうなのか?(「エトセトラ」vol.3を読みました)

          長田杏奈さん責任編集の「エトセトラ」vol.3を読んだ。 「エトセトラ」は文フリ会場でvol.1を買ってから毎号読んでいるけれど、vol.3の「私の私による私のための身体」は出版前から楽しみだった。アンケートもたしか送った(途中まで書いて送り忘れていたかもしれない)。 もともと身体について考えることが多かったように思う。理想の肢体からは程遠く、学生時代は心無い言葉で何度も傷ついたし、妊娠出産を経て、さらに自分の身体というものが自分から離れていく感覚になることが多かった。

          「俺の身体」はどうなのか?(「エトセトラ」vol.3を読みました)

          推し調味料6選

          近所に三浦屋、カルディ、成城石井があるので、散歩がてら3店舗をぷらぷら歩き、気になった調味料や変わった食品を購入するのが我が家の楽しみである。 最近はぷらぷら歩きゆっくり買い物もできないので決め打ちでババっと買うことが多くなってしまったけれど。 普段の肉魚野菜なんかは特売ばかり購入しているが、夫も私も、特に、ちょっと変わった調味料に目がない。切っただけ焼いただけ炒めただけの食材にかけるだけで特別感でるし、味付け考えなくていいし、逆に何に合いそうか考えるのも楽しい。いくつか紹

          推し調味料6選

          保育園最後の日

          4月某日 とてもいい天気。 近所のお気に入りパン屋さんの、コーンぎっしりすぎてコーン:パン=1:1のマヨコーンパンを子と7:3で分けた。7が子。 大人はマルゲリータフォカッチャも。よもぎあんぱんは3人で分けた。 夫も私も在宅になってから朝がゆっくり過ごせるようになった。といっても、いつもより30分ゆっくりなだけ。8時すぎにみんなで保育園に向かう。 時間に余裕があるので子に歩いて行ってほしかったのだが、30歩くらいで「抱っこしたいよ」と言ってくる。でも保育園目前でお花を見つ

          保育園最後の日

          夜中にあいつがやってきた

          4月7日 火曜もしくは8日水曜 夜中12時頃に「あいつ」が来た。 ものすごい吐き気と腹痛と寒気と呼吸の苦しさで目が覚めた。 ああ嫌だ。 これは放っておくとだんだん呼吸ができなくなりパニックになって床に倒れる。 誰にもどうすることもできない。孤独な闘いだ。 この病名は「迷走神経反射」というらしい。 自律神経の関係らしい。 この「迷走神経反射」という名前を知るまで、本当に苦しく、1回救急車にも乗ったことがある。夜中に運ばれ、たくさん検査されて、何も原因はなく、医師に冷たい

          夜中にあいつがやってきた

          驚くほどほうれん草を食べられる鍋

          引き続き向田邦子のエッセイをぼちぼち読んでいるのだが、「豚鍋」が出てきて、おおっと思った。 実家では「常夜鍋」として親しんできたもの。今でも毎年冬に登場する。 おいしいし、体がぽかぽかあったまるし、多分栄養も多いし、ほうれん草が安くなる今がやりどき(ちょっともう時期が終わってしまったかもだが…)。 呑兵衛もそうじゃなくても楽しめるので、おすすめしたい。 豚鍋/常夜鍋(我が家の解釈も含む) ・ほうれん草 2人で一把 ・豚肉(ごく薄いロース) 1人200g(大食いは300g)

          驚くほどほうれん草を食べられる鍋

          チャイナブーム

          年明けくらいから個人的にチャイナブームがきている。去年か一昨年あたりにチャイナトップスが少し出ていた時、「コスプレか?さすがに普段着は無理だろう」と思っていたが、もう今全然普段着で着たい。 ちょっとしたパーティでの着用を心した1月上旬くらいには、チャイナっぽいものはごくわずかだった。おそらく現地の方がやっているであろう、日本語が怪しげなサイトから輸入するしかなかった。 折しも、春節で発送が遅延していた。仕方なく2週間ほど待ったが、その後例のやつが蔓延し、それどころではなくな

          チャイナブーム

          衣食住の食偏向

          昔の女性のエッセイが好きだ。 育休中、森茉莉のエッセイをよく読んだ。離婚後に彼女が住んでいた場所は私の地元近くでもあり、親近感がある。エッセイに登場する場所と現在を比較するのも面白い。 食べ物の記述はかわいらしく、意地汚く、夢に溢れている。当時の西洋料理の記述をわくわくしながら読んだ。 向田邦子のエッセイも好きだ。映像がざっと浮かぶような切り取り方と、軽やかな語り口。そしてこちらも食べ物の記述が多い。得意料理を仲間と囲む姿は羨ましい。向田邦子を冠したレシピ本も出ているほど

          衣食住の食偏向

          育児関係で買ってよかったものいらなかったもの

          会社の先輩が産休に入るとのことで、先日ランチをしてきた。 虎ノ門の老舗洋食屋「ケルン」は何度か連れて行ってもらったことがあったが、いつもメニューとしばし睨めっこしてしまう。どれも魅力的すぎる。 悩んだ末、ヒレカツハヤシを頼んだ。先輩はハンバーグ。ヒレカツは柔らかく、ハヤシソースは黒々していていかにも洋食屋。がっつり。付け合わせのキャベツが炒めてマリネのようになっていて良かった。 虎ノ門はどんどん新しいビルが建っていて怖い。 職業病あるあるで「エコーや検診機器のメーカーをチェ

          育児関係で買ってよかったものいらなかったもの