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2020年に読んでよかったものと、買ってよかったものと、2021年のモード

ぼーっとしていたら、あっさりと、2021年になった。いままででもっとも感慨深くなかった年明けだった。2020年読んでよかったもの、買ってよかったものを備忘録しておく。

読んでよかったもの


時間もあったし、去年は自分としてはけっこう本を読んだ。2020年に読んでよかった本をまとめておこうと思う。

①「いまだ、おしまいの地」こだま
こださまんは「おとちん」よりもエッセイがすごく好きで、「ここは」も好きだったけど、「いまだ」はより世界と視野が広がった感じ。ちょっと大変だけど興味深い日々を、こだまさん独自の筆で切り取って見せてくれる。あんまり関係ないかもしれないが、テンション高くて声がでかいやつだけが笑いを取るみたいな流れはもう去ってるなと感じる。

②「たゆたえども沈まず」原田マハ
歴史・芸術創作モノが好きな私にドハマリし続けるマハさん。そして印象派界隈の話はやっぱり興味が湧いてしまう。テオとゴッホの関係は史実を読んでても、なんでそこまでする弟?と思っていたこともあり、創作だけどぐっときた。どんどん自分の中の嵐が極まって、透明になっていくゴッホ。「ロンドンナショナルギャラリー展」をまんまと観に行き、ひまわりを観て苛烈な存在感をより感じられた気がした。

③「ダイエット幻想」磯野真穂
ずっと気になっててでも買わなくて図書館で借りて結局良くて買った。外見や身体について書かれているのだが、そこで終わらず、人とのかかわりについてもしっかり書かれていて納得感があったし、「悩んでいる困っている人を本当に助けたい」という磯野さんの気持ちを感じた本。その気持ちがいまの活動につながっているんだろうなあ。

④「彼女は宇宙一」谷口菜津子
これも、なぜもっと早く買わなかったのだろうの本。すべての話が最高すぎる。キュートでセクシーでちょっと変わっててカオスでせつなくて、もう全部好き。女の子って本当に最高!(キャンメイクみたいになっちゃった…)単行本派なのが申し訳ないのだけど、今後の作品もめちゃくちゃ楽しみ。谷口さんの漫画もっと読みたいから、早くストレスないおうちに引っ越せることを願っています。

⑤「推し、燃ゆ」宇佐見りん
次世代の才能をぶつけられた。いまの若い世代の痛み(おそらく自分たちも自覚していないだろう)みたいなものがキリキリ迫ってきて息が苦しくなる。共感できるわけではないのだけど、ぐっさりと文章が刺さった。それでいて最後には自由な感じもあって、でもその自由っていったい何なんだろう、なにからの自由なんだろうみたいな…。個人的には「一億総推し」時代だと勝手に思っているのだが、推し推されの歪みみたいなものも描いていて、こういう話もっと読みたいと思った。(「くたばれ地下アイドル」とかもあったね)

気付いたら全員女性だ。なんにも意識してないのだけど。
2020年は人に勧めたり貸したりする機会が多く、自分としてはめずらしく再読する本もあって、「リボンの男」「BUTTER」「いまだ、おしまいの地」「あのこは貴族」「モテとか愛され以外の恋愛のすべて」「彼女と彼氏の明るい未来」「回転木馬のデットヒート」など読み返して色々考えた。再読、なかなかよかった。
2021年は少し興味の湧いてきた短歌に手を出したり、今まで読んでこなかったジャンルにも挑戦したい。

買ってよかったもの

ステイホームだったので家を充実させるしかなかったのだが、時間がいくらあっても掃除が嫌いなので全然綺麗にならなかった。正月実家に帰ったら実家も汚かったから私のルーツが汚部屋、もう一生汚い部屋で生きていくんだと思う。ということで食に逃げた。

①大葉胡椒
柚子胡椒の大葉バージョン。夫婦どちらかが秋葉原に行ったら絶対寄ることにしている「ちゃばら」の日本百貨店しょくひんかんにて購入。調味料ワンダーランドなのですよ。物産展も好きすぎるので老後の趣味物産店巡りにしようと思う。

大葉胡椒はどこの物産品か忘れてしまった。ちーちゃい瓶なのだけど、香りがとにかくすごくて、けっこう辛くて、年末奮発したステーキ肉につけて食べたら極上すぎた。ポークソテー、チキンソテーも最高だった。また出会いたい。

②BoniQ
夫が購入したものなので多くは語れないが(私は操作方法も知らない)、家ごはんが格段にレベルアップした。子どもが「ボニーク食べたい」と言うようになった。コストコで牛タンの塊を買ってきて1日低温調理してソテーしたやつが1万円くらい取れそうなクオリティでできあがった。


なにより夫が手間のかかる料理を率先してやるようになった。合掌。
夫がボニークを使うたびにボニーピンクの「パーフェクトスカイ」をモノマネしてきてそこだけちょっと面倒だった。

③アスレティア
在宅勤務やマスクで肌が死んでいた上半期。仕事の関係で9月頃アスレティアを知り、使い始めたら肌のキメが格段に向上した。ざらつきがなくなったし、ゆらぎもだいぶ少なくなった。心なしか肌が明るくなった。洗顔後、美容オイル→化粧水が私には合っているみたいだ。基本的にその2ステップだけで終了。保湿が気になる今は軽い乳液を+している。
そして何より、美容オイルの香りが素晴らしい。「高原の中のロッヂに宿泊し、翌朝はやく起きて散歩に出かけた時の朝露に濡れた森の空気」の香りがする。ただ天然香油のせいか、飛ぶのが早くて悲しい。ハンドクリームも試したらしっとりすぐ潤うのにべたつかず、香りも他にない感じ(特に青が!)でめちゃめちゃよかった。欲しい、けど高いよお…

所感

去年のテーマは「小さなことが大きなことにつながる」だった。立てたときは本当にそんなこと思わなかったけど、いいのか悪いのか、一人ひとりの手洗いや密を避けるとかの小さな意識や行動が大きなことにつながってしまう一年だった。仕事でも、小さな現象を調べてたら意外と大きなことにつながっていたりして面白かった。

さて、今年は、「欲張ってもいいよね」な気がしている。
まず、推し、KAT-TUN兄さんたちの15周年アニバーサリーイヤーなので、そこは欲張ってお祝いしていきたい。推しを推せない間に引退してしまった経験を持つ身としては、「推しは推せるときに推せ」を実感しているので…
また、我慢の2020年を超えて、気持ちだけでも欲張っていきたい、いま出来る限り欲張っていきたいという感じがある。まわりの友達を見ていてもそういうモードの人が多くて、勇気づけられる。
かといって、気張って肩ひじ張って「あれもこれも」というよりも、「好きなことはいろいろ取り入れていこう」みたいなゆる軽い感じでいきたい。仕事も趣味も買い物も遊びも、ゆるく欲張っていこうぜ。

なんだかしいたけ占いみたいになったな。

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