生理をアゲるパンツを買った

かなり前になってしまうが、ハヤカワ五味さんの「イルミネート」のイベントに行った。
それまで生理用品のピンクキラキラはそんな好きじゃないな、くらいしか思ってなかったけど、トランスジェンダーの方々はもっと違和感を抱えていることなどを知り視野が広がった。
そこでは海外のオシャレだったりときめくようなデザインだったり機能的だったりする生理用品が売られていて、見ていて楽しかったのだけど、1つも買わなかった。
「生理用品ごときにそこまで値段かけたくない」というのが私の本心。
ピンクキラキラもどうせパッケージ剥いて尻に敷けば同じだし、どうせ使い捨てだし、薬局で一番安いのでよくない?と思っていた。

しかし最近、生理に対して意識を向けることが増えた。
生理が重くなったのだ。

もともと生理がめちゃめちゃ軽く、生理痛もほとんどなく、周期もきっちりめだし、「あー今月もきたか。1カ月はえーな」くらいだったものが、
出産を経て、生理が戻り、そこからじわじわと生理が重くなり…1~3日目くらいは体全部が重怠い、思考もネガティブ、何もかもやってられない。(多分これでも本当に重い人に比べたら楽なほうだろう…ほんとみんな大変)
そんな状況でみるキラキラピンクはなんか前よりモヤモヤする気がした。

ナプキンも前よりちゃんと吟味して買うようになった(いろんな種類あるの知らなかったよ)。
そんな中でふと、「こんな思いしてるんだからすこしは気分上がることしたいじゃん」と思い至った。
なるほど、だからあの場にちょっと高いけど上質でイケてる生理用品が並んでたのか。

生理用品は国産も少しずつイケてるやつが出てきたけど、まだそこらへんの薬局にはあまり並んでいない。
そこで手始めに、サニタリーショーツを買い替えることにした。

人とパンツの話なんかしないからみんなどうなのか知らないけど、私はサニタリーショーツ使っていなくて、もう捨てる寸前のパンツを生理用に回していたんだよね。どうせ汚れるから。
でも「どうせ」「どうせ」はやめ!トイレに入るたび憂鬱なんだから、気分上げるサニタリーショーツ買って、「よっしゃ生理きた!またあのパンツ履けるやん!」の方が全然よくないか。

勇んでお気に入りの下着屋さんに向かい、ちょうどセールやってて、セールワゴンから選ぶのもなんか趣旨逸れる?と思いながら数枚購入した。セールでも十分かわいいし、今までにない投資である。
(下着に関してもいろいろ思うところあってそれだけで1本書けそうだが、私は、男受けが悪そう、かつ30過ぎの人間が?と思われるようなやつが結局のところ昔も今も好きだし、着心地が良いし、自分らしくいられると思ったので、なにも考えず好きなブランドを買うことにした、という経緯がある)

生理用品はもっと選択肢の幅を広げてほしいのはもちろんだけど、自分で自分の生理を大切にすることって全然できるなあ、というか、そんなこと考えたこともなかったなあと、視野が広がったよい経験だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?