頚性頭痛の原因と評価
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
頭痛には、様々な要因があります。以前のブログで頭痛の要因についてお伝えしていますのでそちらもお読みください。
頭痛の中には、頸椎の状態が影響する頭痛
「頚性頭痛：Cervicogenic headaches：CGH」があります。
頚性頭痛が生じる病因
以下のような要素が関係していると言われています。
・後頭下組織が頸部と頭蓋の接合部で硬膜に付着していること
・上記の付着による機械的牽引が硬膜の動きを引き起こす可能性があること
・小後頭直筋および項靭帯は、解剖の研究で後頭下筋に直接接続していること
※ Cervicogenic headaches: a critical review Scott Haldeman, DC, MD, PhDa*, Simon Dagenais, DCb The Spine Journal 1 (2001) 31–46
以下は私自身の考えとなります。
頚椎の問題から生じる頭痛の原因
・交通事故後などによる頚椎のアライメントの問題
（事故による直接的な構造の障害や事故後の痛みを避ける逃避姿勢から生じる障害など）
・普段の姿勢や動作の問題：アライメントと筋の問題を含む
（仕事時やプライベートで頻繁にとる姿勢の癖によって生じる障害など）
・寝具の問題
（マットレスや枕が身体に合わないことで生じる障害）
どの問題から生じている頭痛であるかを明確にしてリスク管理をした上で、頭痛の解消に向けた手段の検討をしていくことが必要ですね。
頭痛評価の４つのポイント
頭痛を評価する際に注意して調べるポイントは
①第１頚椎（環椎）
②第２頚椎（軸椎）
③頭蓋骨
④後頭下筋群
①〜③の位置関係やその周りの筋の状態を調べていくことはとても重要になりますね。
・棘突起をふれた時の痛みや違和感
・アライメント
・屈曲−伸展、側屈、回旋
※最終可動域の評価というよりは、上記の動きに伴う関節(棘突起)の不規則さや滑らかさを評価する
今日は、頭痛（頚性頭痛）についてお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
YouTube（アレリハちゃんねる）とnoteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。
アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。
無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。
LINEオープンチャット「自律神経の知識箱🎁」
【今後の研修会予定】
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【アレリハアーカイブ研修】
①『ポリヴェーガル理論と理学療法』
②『アレルギーと自律神経』 〜つながりと症状変化〜
③『自律神経の整え方』〜注意すべき生活習慣〜
④『頭痛の生理学と対策』
講師： 理学療法士 及川文宏
動画公開期間：11月20日(月)10:00〜12月29日(金)22:00 まで
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『リハビリテーション栄養学』
〜高齢者の筋力強化戦略〜
日時 12月14日（木） 20:00~21:30
会場 zoom（オンライン）
講師 管理栄養士 和田 宵湖
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自律神経セラピストBasicコース
【アーカイブ配信全９講座】
全９回講座（90分 × 9回）
①-1「概論:自律神経の解剖生理学」
①-2「自律神経を変化させる要因」
①-3「ストレスと自律神経」
動画公開期間：2023年11月23日〜2024年 1月8日
②-1「血流(血管)と自律神経」
②-2「内臓と自律神経」
②-3「睡眠と自律神経」
動画公開期間：2024年1月17日〜2024年 3月3日
③-1「神経･筋膜の機能解剖」
③-2「排便の運動学」
③-3「便秘の原因」
動画公開期間：2024年3月13日〜2024年4月28日
※自律神経セラピストBasicコースの概要や講座の内容につきましては、こちらからご確認ください。
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『エビデンスに基づいた身体と心の結びつき』
日時：2024年1月13日(土) 16:00〜17:30
場所：zoom
講師：理学療法士 及川 文宏
看護師 栁沼 愛
内容：自律神経、免疫、心のつながりについて、エビデンスを含め、理学療法士と看護師がそれぞれの視点で紐解きます。
・人と向き合う上で大切にするべき価値観やスキルについて
・患者さんの本来の生命力を引き出すための関わり方
・ヒトの本質の理解の大切さ
・「病気と健康」の理解に関する異なる視点
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