はじめまして [プロフィール・改訂版]
はじめての方、いつもご覧くださっているみなさま、こんにちは。
木工品の製作・販売をするようになり、早20年近くになります。
初期の頃と今とでは変化をしてきた事が多々あり、このたびプロフィールの
改訂を致しました。
こちらに掲載の作品は、すでに長らくおつきあいをしてくださっている皆様に
おかれましては、ご存知の作品も多々あるかもしれません。
けれど私の代表作のようなものばかり。よろしかったら、この機会に
もう一度、ご覧頂けましたら幸いです。
🌲
幼少時には、いつでもポケットに入っていた肥後守(小刀)を皮切りに
極自然に木や道具と親しむようになり、現在は富士北麓や果樹園へ行き
丸太を切り出すところから、私の製作は始まります。
素材の、ほとんどのものは間伐材や除伐材。
残念ながら器としての機能には明らかに支障をきたすことが予測をされる
脆さのあるもの、また大きな損傷のあるものなどを除き、縁のあった木は
[全てを使い切ること]を目標にしています。
現在では貴重になりつつある[完全に無垢]の我が国の木。
この宝物のような素材を出来る限り使い切る。これが自然に対する
ささやかな返礼のように思われますし、何より自然が生み出す木の
それぞれの魅力、これを生かさずにはおられないという思いもあります。
縁あって踏み込んだ、この道。
木の深み・持ち味・癖、こんなにも深く楽しいもの、まだこの味わいを知らない方々にも知って頂きたく、日夜コツコツと木の器を仕立てています。
様々な都合・事情により、山や森林で日常を過ごすような暮らしは
できなくとも、もしも自然や木に少しでも関心をお持ちでしたら、ぜひ
気に入った木の器や小物を暮らしの中へ取り入れてみませんか?
それがきっかけになり、もっと自然に興味を持ってもらえるなら、そんな繋がりの
足かがりになれるなら、こんなにうれしいことはありません。
さて肝心の作品について。
木の器は[扱いが難しい]ものというのが、いつのまにか主流の情報になって
しまっている模様ですが、それでは到底 [木の器を使ってみよう!]
というお気持ちには成りにくいでしょう。
ですから私の器は[使う方が気軽に扱うことができる]ような塗料を選び
塗布をしています。
以前から環境問題をライフワークのひとつにしてきており、それから派生し、
知り得た知識を基に選んでいる塗料、それは[木固め](故・工業デザイナー秋岡芳夫氏が開発に関われた塗料)と[生漆]です。
作品の性質・使い勝手に合わせ、一部には[蜜蝋]などを用いることも。
日常使いの気軽な器として、コーヒーやスープなどの温かな物はもちろん
ビール・ワイン・日本酒・ジュースなどの冷たい飲み物をお楽しみ頂いたら
[さっと洗って、きちんと乾かす] これさえ守って頂けましたら、末長く
愛用して頂くことができるでしょう。
世界を見渡してみても、こんなにもたくさんの木に恵まれている国は、そんなに
多くは無いと思います。 せっかく木がたくさんある国に住んでいるのですから
木に、そして自然に、もっと目を向けてみませんか?
木は命の源である[水にも深く関わりを持っていること]など、まだご存知の無い
大切な知識への関心、そのはじまりになるかもしれません。
いつかきっと
木のぬくもりを知って頂けましたらと、そう心から願うばかりです。
里山木工室より ふじの里人 🌱
追記
1. 巻頭の写真は[手彫りのマグカップ]と[ブドウの木のプレート]です。
2. 作品はこちらで販売をしております。尚、以前のプロフィールはこちらです。
3.2023年9月8日 『第41回くらしの工芸展』へ入選をさせて頂きました。
🌲 2020.3.31からnoteを開始、最初の記事はこちらです