見出し画像

ご挨拶にかえて

縁あった場所で年を重ねるその日々の中で "この地の可能性"というものに思いを馳せるようになり、その思いを発信し、いつか形にできたならと、この活動を始めました。

行政の力を頼らず、里地里山が元々持っているその魅力を生かし、知らず知らずの内に"人が集まる場所"へゆるりと変貌を遂げてゆくこと、いつかそういう風になったならと、淡い希望を抱きつつ始めたことが、ここへ来て少しずつ、ささやかな形につながる気配を見せはじめています。

走り出した矢先には、己の信念に基づく結果を急ぐ思いが強く、却って無駄な動きをしていたこともあったのかもしれません。

けれど自ら決めてしまったことをひとつ、またひとつと淡々とこなし進めてゆく内には、まだこの活動の芽も無い頃に参加をした小さなワークショップにて得た情報(塗料・刃物・生木等のこと)・奇しくも手がけることとなった養蜂・苦心惨憺の末に切り開いた山の遊歩道のこと・そういうもののそれぞれがつながり思いがけずに今の自分の助けとなっているその一方では、紆余曲折という言葉が身にしみるようなことも、本当に多々ありました。

昨今の言葉を借りれば、今のこの活動、これがライフワークというものなのかもしれません。"形になりつつ" というのは、轍の気配が見えるということであって、もちろん今が、ゴールでは無いのでしょう。

まだ先は長いのです。

"千里をゆくものは九十九里を半ばとす" その精神にて。

八坂山 
私が一人きりで道を切り開いた山からの景観です

もはや手に負えない好奇心に引きずられ、また性懲りも無く新しい物(note)に手を出してしまうのだ。

                     自称マグロこと ふじの里人


追記・最後の写真は私が奇しくもたった一人で整備をした、山からの風景です。
1つ20kgを超えるベンチを背負い、唯一の相棒だった今は亡き愛犬と共に山へと
運び、この山を訪れた人が木のベンチに座り、しばし景色を眺めて、
日常の疲れを、「どうぞこの山へ置いて行ってください」という想いから
設置をしたものです。