本日 初披露 ・ [仮名・ふだん着の漆]
みなさま大変お待たせを致しました。
本日、初披露・できたてほやほやの漆の作品のご紹介をさせて頂きます。
漆塗り
様々な手法があるようです。中でも私が選択をしましたのは[拭き漆]と
呼ばれているもの。
おそらく一般的に広く知られている漆とは、本来それぞれの木が生まれ持っている木の色・模様などの違いが見た目には明らかではない状態になるまで、漆を塗布したもの。あえてわかりやすい言い方をするのならピカピカと光るような仕上げ、漆 = 光沢 かと。
私が選択をしました[吹き漆]とは、木が元々持っている、それぞれの色・模様などを生かしつつ漆の利点も活かしつつ、木と漆の調和から生まれる魅力とでも言えるものになりますでしょうか?
写真をご覧頂くのが一番わかりやすいと思われるのですが、いかがでしょう?
最前より漆、漆と、数度に渡り申し上げておりましが、おそらく事前に
ご想像をなさっておられたものとは、[異なる趣]になってはおりませんか?
今日の写真の数々、これが[吹き漆]ならではの佇まいであります。
[ぶどうの木へ漆を塗装したもの]
おそらく・・・は
[ここにしかない・ここだけのもの]と、ちょっと・・・ほんのちょっぴり
自負をしております・・・へへへ☺️
元々、他の追随を全く許さない圧倒的な強い個性を誇るブドウの木の器。
それに吹き漆が加わることで、双方のハーモニーにより
この堂々たる存在感の器が生まれました。
尚、余談ですが
[仮名・ふだん着の漆]と名付けておりますのは、この見た目と、極自然に
手に馴染む、親しみのある手触りから。
漆 = 光沢 = 扱いに気を遣う、特別な日の器、というものとは
様相が大きく異なるところから、この仮名としました。
私自身の好みもさることながら
私の作品製作の指針は
[日常の中で、いつでも気兼ねなく気軽に楽しく使って欲しいもの]
気に入ったものは毎日毎日心おきなく使って欲しいと願いつつ、作品作りをしています。
ご覧くださいました皆様、もしよかったら率直な感想、例えば写真の中の
どの器がお好み、などなど・・・をお聞かせ願えましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。