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今までに書いたnoteの中で、 個人的に好きなものを集めていきます。
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#家族

noteを消費したくない

noteを消費したくない

noteを消費したくない。

自分の口からその言葉が出たとき、
ああ、私はそう思っていたのかと後から気づいた。

消費する。
この感覚に気がついたのは高校生のときか、大学に入った後の話か。
ともかくここ数年の話です。

その当時、私はイラスト交流サイトでいろんな人の絵を見るのが好きでした。
趣味でイラストを描いている人が、作品にタグをつけて投稿する。
noteのイラスト版みたいなものです。

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おじいちゃんのお葬式。泣けないわたしはてがみを書いた。

おじいちゃんのお葬式。泣けないわたしはてがみを書いた。

わたしにとって、初めての死は祖父のものだった。

天国にいる、おじいちゃんへ。

・ ・ ・

共働きの母と父。
ふたりに代わって保育園の迎えにきてくれるのはおじいちゃんでした。

保育園のグラウンドで友達と遊んでいるときてくれる。
わたしや弟をすぐにつれて帰らず、一緒で遊んでくれた日もあります。
保育園の竹馬にのってひょいひょいと歩くおじいちゃん。
わたしのおじいちゃんは竹馬が得意なのよと、ほこ

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しあわせを、ねがってねがってやまない気持ちはたぶん愛に似たかたち。

しあわせを、ねがってねがってやまない気持ちはたぶん愛に似たかたち。

縁側。休日。コーヒーの香り。

マグカップから視線をあげると、青空が広がっている。

田んぼも、高層ビルもなく、でこぼこにならぶ屋根と、合間をぬって走る車。

隣りにいる母親も、同じ景色を見ていたのでしょうか。

「ほんと、いいながめだよね」
と、つぶやくので、
「わたしも今おんなじこと考えてた」
と笑って返します。

ときどき、縁側でコーヒーを飲みながらおしゃべりします。
話題は、とりとめのない

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妹のライブにいってきた

妹のライブにいってきた

今この瞬間の音楽が、楽しくてたまらない。
ステージに立つ妹が、そんな笑顔を見せた。

その顔があんまりに素敵だったので、そっとここに書いておきます。

随分と前から、この日に屋外ライブするよと誘われていました。
6つ下、高校生の妹からライブのお誘いを受けた私は嬉しくて、雨が降らないといいなあと楽しみにしていました。

当日は快晴、公園に常設されている演奏場はドームを半分に切った形で、軽音部の学生と

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