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心うたれたnote

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言葉にできないほど好きな文だったり、ためになったり、助けられたり。そんなnoteを集めています。
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2022年1月の記事一覧

喪失と銀色、

喪失と銀色、

金属製の食器を洗っているときの、銀色の匂いが苦手だ。

洗い物という作業は不思議なもので、溜まっているのを見ているときはとても手をつけたくならないくせに、いざ始めてみると鼻唄を歌いだしたくなるくらいには楽しい。

洗剤は割と躊躇なく使ってしまうので(SDGs的にはよろしくない、今風に言ってみた)たっぷりと泡に塗れた食器の一つひとつを、指先がうたうまで丁寧に磨く。そしてシンクが地道に洗われていくのを

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ただの女の子だったわたしが「つくる、つながる、とどける」ができるようになるまで

ただの女の子だったわたしが「つくる、つながる、とどける」ができるようになるまで

1月の展覧会に向けて、額縁屋さんに2回行った。
2回とも高校の同級生2名が店員になっており、約10年振りの再会を果たした。

今ではnoteで「記事から絵の、絵の人」として私の絵を見たことがある・描いたものはすぐわかると言って頂ける機会が増えたが、私はずうっと画業は全く芽が出なかったし、ものすごく大人しい子どもだった。今日はそのあたりを書こうと思う。

もともと絵は小さいときから描いていた。近所の

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「安全なキャリア」なんて存在しない荒波で

「安全なキャリア」なんて存在しない荒波で

この文章は、panasonicとnoteで開催する「#この仕事を選んだわけ」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。

「この仕事を選んだわけ」を書いてくれないかと言われて、声をかけてもらえて嬉しい反面申し訳ない気持ちである。

私は何者か?というと「新卒でIT業界に入ってめちゃくちゃに働いた末に体を壊して休職したり転職したりして今は地元に戻ってリモートワークをし、たまにコラム

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