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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.3

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#本

愚直に読み、愚直に書く

愚直に読み、愚直に書く

本は比較的読む方だと思う。
極端に多いとは思わないが、まあまあそこそこ読んでいるのだろう。

分厚い本が好みなので冊数は多くない。読みにくい本が多いので尚更だろう。
分厚く読みにくい本が好きなのは、厚さと読みにくさ故では本当はない。単に読みたい本にそういう本が多い傾向にあるだけだ。

例えば、今年になって読んだのは何だろう?
昨年から読み続けていた本では、ホイジンガ『中世の秋』、ジョルジョ・アガン

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知の匂い

知の匂い

「この20年で変らなかったのは、本への思い入れを読者に伝えようとし続けた書店員たちの存在である。彼ら、彼女たちがこれからも書店を支え続けるのである。・・・」 学芸出版社営業部の名物社員・藤原がお送りする、本と書店をめぐる四方山話。

以前は書店に行くと知の匂いがしていた。今はそうでなくなったとは言わないが、娯楽の匂いの方が強くなった気がする。どちらがいいとか悪いとかそういう話ではない。単純に僕はか

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「詳しくはWebで」

「詳しくはWebで」

「この20年で変らなかったのは、本への思い入れを読者に伝えようとし続けた書店員たちの存在である。彼ら、彼女たちがこれからも書店を支え続けるのである。・・・」 学芸出版社営業部の名物社員・藤原がお送りする、本と書店をめぐる四方山話。

分からないことがあればインターネットで検索すると大抵の事柄は解決する。う~む、そうだったのかと。大変便利なものでスマートフォンを持つことが当たり前になった今、さらに利

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売りたいならパッケージに「成分」と「効能」を明記せよ

売りたいならパッケージに「成分」と「効能」を明記せよ

 売れる本をつくるときに大切なのは、その「顔」である「表紙(カバー)」をどうするか、です。ブックデザインはもちろん、タイトルや帯のコピーをどう魅力的なものにするか。多くの編集者が頭を悩ませるところです。

 表紙(カバー)で伝えるべきことは大きく2つです。

 ひとつは「何が書いてあるのか」。当たり前ですが「この本には何が書いてあるのか」がわからないとお客さんは安心して買えません。「マッキンゼーの

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