#創作大賞2022
「日本昔話再生機構」ものがたり 第1話 ヘルプヘルプデスクの多忙 3. 虎の巻
『ヘルプデスクの多忙/2.鶴の巻①』からつづく
私は泣き出したい気持だったが、現場で沙知が絶望して泣いているのに、ヘルプデスクの私が泣いていてどうすると、気を取り直した。
「沙知さん、私に少し時間をください。なんとか、打開策を考えます。それから、今織っている布は、絹糸だけで織り、これ以上あなたの羽毛を使わないようにしてください」
「そんなことをしたら、明日、あの男が怒ります。どんな目に遭うかわ