練習すりゃあいいってわけでもない
2024年2月25日(日)朝の6:00になりました。
負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる。
どうも、高倉大希です。
熟練したお笑いコンビほど、漫才中にお客さんのことをよく見ています。
その場のウケに呼応しながら、リズムを調整しているわけです。
当たり前のようにやっていますが、かなり高度な技術です。
心によほどのゆとりがなければ、緊張感のある人前でそんなことはできません。
M-1の決勝戦に出場したとある芸人さんが、番組でこんなことを言っていました。
「自分の中のM-1を大きくしすぎていたせいで、実際のステージが小さく見えた」
職業柄、大人数の前で話をする機会がよくあります。
当然準備をして臨みますが、練習すりゃあいいってわけでもありません。
一部始終を固めすぎると、それを再現することが目的になってしまいます。
あくまでも、目の前の人にメッセージを届けることが最優先事項です。
目の前に人がいなくても成立するのなら、わざわざ対面する必要がありません。
練習どおりに進めなきゃと思いすぎると、目の前の人が置いてけぼりになります。
大切なのは、目的を明確にしておくことです。
そして、そんな目的に対する手段を整理しておくことです。
必ずしも、すべての手段を実行しなければならないわけではありません。
そぐわない手段を、その場で潔く捨てる勇気も必要です。
できるだけ身軽な状態で、目の前の人を観察します。
相手のことを観察せずして、目的を果たせるわけがないのです。
悲観的に計画し、楽観的に実行せよ。
日本を代表する実業家、稲盛和夫さんの言葉です。
わたしたちは、悲観的な計画を意識して行うことは得意です。
不安な気持ちをもっている分、はじめから悲観的です。
気をつけなければならないのは、楽観的な実行です。
意図して楽観をつくる必要があるということを、ついつい忘れてしまいます。
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