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引用に誘われて


2024年8月19日(月)朝の6:00になりました。

やはり、文章を介した出会いはおもしろいものです。

どうも、高倉大希です。




信頼している人が紹介していたり、読んだ本の参考文献として挙げられていたり。

読む本はできるだけ、自分の意志では選ばないようにしています。


自分で選んでしまったら、いまの自分に近いところにしか広がりが生まれません。

Connecting The Dots の Dot を増やすためにも、偶然性を取り入れます。


ある程度の冊数を読むと、自動的に次に読む本が決まるようになってきます。

あっちでもこっちでも名前が挙がっている本が、浮かび上がってくるからです。


象について調べているうちに、数学に関心を持って、パリの大学につながって、現地でファッションの勉強をしている女性と恋におちました......なんていう、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな、はじめっからは想像できない連鎖がほんとうにできるのが、「リンク」というものの面白いところです。

糸井重里(2014)「インターネット的」PHP研究所


そういう意味でも、次の本へと誘ってくれる本が好みです。

目の前の1冊を読み終える前に、次の1冊が決まります。


この note で執拗なまでに、文献を引用している理由のひとつもこれです。

引用元を読んでみようと思う人が、ひとりでもいれば万々歳です。


引用に誘われて進んでいくと、想像もしなかったところに辿り着きます。

気づいたらそこにいたというのが、引用に身を任せることの醍醐味です。


── そうした“新しいおもしろさ”というものを、宮本さんは、どう着想するものなのでしょうか?

宮本 いやいや、昔、糸井重里さんが言ったのかな? 「クリエイターとかクリエイションというのはおこがましい」と。そう呼べるのは神様だけ。誰もクリエイションなんてしていない。みんなエディットをしてるんだと。「それはいいなあ」と思って。だから、僕もエディターなんですよね。

林克彦(2020)「そうだ、任天堂・宮本茂さんに聞いてみよう」ファミ通


また引用は、自分の文章を読み返すときにもとてもおもしろい素材になります。

当時はビジネス書を読み漁っていたなとか、この作家に影響を受けていたなとか。


自分の言葉で語れよという気持ちも、わからなくはありません。

ただそんな自分の言葉も、編集によって生まれてきます。


それこそ、上記の引用でいうところのクリエイトではなくエディットです。

毎日投稿は、言わば編集トレーニングです。






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高倉大希
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