800字よりも400字の方が難しい
2024年7月7日(日)朝の6:00になりました。
文章は短く、友情は長く。
どうも、高倉大希です。
文章を書くことは、辛くて面倒くさいこと。
子どもたちの多くは、きっとこう思っています。
原稿用紙1枚以上は、必ず書きなさい。
ワークシート10行以上は、必ず書きなさい。
指定された文字数に到達するために、どうにかこうにかマス目を埋めます。
マス目が埋まりさえすれば、その文章は完成です。
いかに言葉を引き伸ばすか、いかに思ってもいないことを連ねるか。
書くという行為が、ただマス目を埋めるためだけの作業と化してしまっています。
自分が書いた文章が、誰かに読まれる。
本来ならば、とてもドキドキすることです。
ちゃんとわかってもらえるだろうかと、何度も何度も読み返します。
マス目を埋めることが目的となった書き手には、このような緊張感がありません。
何とかして読み手に、この思いを届けたい。
そう考えると文字数は、必然的に多くなります。
言い換えるなら、字数の上限が少ないほど難易度は高まるわけです。
800字でまとめることよりも、400字でまとめることの方が難しいはずなのです。
俳句や短歌や川柳は、字数制限の究極形です。
短いから簡単なのではなく、短いからこそ難しいのです。
書きたいことなんて、いくらでもあります。
書いた方がよいことも、いくらでもあります。
しかし、時間がありません。
だからこそ、選択しなければなりません。
書くことを、一生懸命に絞り出すのではありません。
書かないことを、一生懸命に切り捨てるのです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。