りりまる

ワンオペ母ちゃん、猫が好きです。 33歳にして野望ができました。

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ワンオペ母ちゃん、猫が好きです。 33歳にして野望ができました。

記事一覧

保護猫の話②

その晩、ユズコと二人でコンビニの店員さんに話を聞きに行った。 近くで猫を見たことがあるか、猫にご飯をあげている人はいるか、など思いつく限りの質問をしたけど、店員…

りりまる
6か月前
10

保護猫の話①

血は水より濃いというけど、実は同じくらい濃い絆をわたしは知っている。 3年前、ユズコにいつものわたしの思い付きで連絡をしたところ、 「今、虫取り網をもって猫探し…

りりまる
6か月前
5

父・トヨトミという男

長男と次男がインフルエンザにかかり、わたしは家に一週間缶詰になった。 40度を超える熱と止まらない咳。ぐったりとした長男と泣き叫ぶ次男と共に眠れない夜を2回、繰り…

りりまる
7か月前
2

もしも願いが、叶うなら

最近といえば、暑くなったり、寒くなったり気温の上がり下がりが乙女心と秋の空。 変に暖かいせいか、この季節には見ないはずのカマキリを長男が捕まえてきて、 「この子…

りりまる
7か月前
1

壊れかけのレイディオ改め、わたし。

喘息もちの2歳児と24時間、365日、一緒に過ごす。 2歳までに喘息で10回近く入退院を繰り返す次男の咳が二つ、三つ続けば、眠れない夜が続く。 ウン年前、わたしは総合病院…

りりまる
9か月前

Wannopeが止まらない

誰か Wannope 止めて Wannope 胸が胸が苦しくなる・・・  夫・トトサンの多忙に伴ってわたしのワンオペも止まるどころか順調に加速中でして。 なんなら今だって、原価…

りりまる
1年前
3

くそ、な。

6歳の長男につねづね 「綺麗な言葉は綺麗な人をつくるのよ、おほほ」 と言っているわたしなので、普段家族の前では絶対につかわない言葉をここで使わせてください。 く…

りりまる
1年前
5

家出をした昨日のこと

最近のわたしと言えば、長男のネットフリックスと次男のあんぱんまんに阻まれてWBCをみる隙もなく、 タイ国民よりも微笑んでいたはずの次男に訪れた魔の2歳児期が遅れた分…

りりまる
1年前
6

WBCと巴月

姉・巴月が息を切らして家にきた。 「ねえ!りりまるちゃん!いまWBCやってるん知っとる!?しかも東京なんやぜ!」 へー!そうなんか。 我が家といえば毎日アンパンマ…

りりまる
1年前
5

変人は変人

わたしには常識がないらしい。 以前、長男の保育園入園時に必要な資料を市役所へ提出しにいったとき、紙ぺら一枚ぺらりとされて、 「ここに家族構成を書いてください」 と…

りりまる
1年前
5

トトサン・トトサン

夫・トトサンの仕事は忙しい。 やっと家に帰って来ても職場へ呼び戻されることもあるし、忙しい時期は家よりも職場で過ごす時間が多い。 この前なんて帰ってきたトトサンへ…

りりまる
1年前
7

銀の龍の背にのって

最近は名古屋に行ったり、ライブに行ったり、イベント盛りだくさんで書きたいことがたくさんあるはずなのに、今日の姉・巴月の一言で今日のブログの内容が決まってしまった…

りりまる
1年前
3

アシミジのはなし

夫・トトサンは、性格がいい。人の悪口を言っているのを聞いたことがない。 そして頭がいい。いつも冷静に物事を判断してくれる。  さらに運動もできる。今ではてっぷりし…

りりまる
1年前
6

ジュンちゃん花の展示会

ジュンちゃんが育てた花をなんかの展示会に出展したと聞き、見に行った。 ジュンちゃんは、少し前に近所に引っ越してきてすぐお友だちになった。わたしよりも母・トモコの…

りりまる
1年前
5

親愛なるミヤコへ

あなたが故郷を出て、もう15年が経ちました。 都会を知るあなたにも、都会を知らないわたしにさえも、 「本当になにもない」 と言わしめたわたしたちの故郷にも今ではセ…

りりまる
1年前
4

今は、本だけが知識や娯楽をもたらす媒体ではないから、こだわらなくてもよいけど、活字を読むことで知識を得るという習慣は持っ…

おすすめの本はなんですか? と聞くと、あれもいいよ、これもいいよ、それからこれも。って言える人になりたかった。小学生の頃からずっと。 小学三年生の頃、図書室にお…

りりまる
1年前
8
保護猫の話②

保護猫の話②

その晩、ユズコと二人でコンビニの店員さんに話を聞きに行った。
近くで猫を見たことがあるか、猫にご飯をあげている人はいるか、など思いつく限りの質問をしたけど、店員さんは
「わかりません、ごめんなさい」
と言って困った顔をした。

これは後で知った保護猫あるあるなのだが、餌付けをしている人は表立って猫の存在を話さないことが多いらしい。

「猫にご飯はあげたい!けど避妊去勢手術を受けさせるまでの面倒は見

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保護猫の話①

保護猫の話①

血は水より濃いというけど、実は同じくらい濃い絆をわたしは知っている。

3年前、ユズコにいつものわたしの思い付きで連絡をしたところ、
「今、虫取り網をもって猫探しています」
という返事が来た。

いつもの、というのは文字通りいつもの、で、私はいつも思い付きで生きている。そこに3歳児並みの好奇心とパッションを原動力に35年間生き延びてきた。

就職しそろそろまともに生きねばと思っていたが、こんなわた

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父・トヨトミという男

父・トヨトミという男

長男と次男がインフルエンザにかかり、わたしは家に一週間缶詰になった。
40度を超える熱と止まらない咳。ぐったりとした長男と泣き叫ぶ次男と共に眠れない夜を2回、繰り返した。

眠れぬまま迎えた3回目の朝に、次男が人生初の熱性けいれんを起こし救急車を呼んだ。臨床的経験上、24時間~72時間以内に再度起きる危険性がある熱性けいれんに、医師と看護師の夫婦が2人揃っておびえていた。

そしてこんなときに限っ

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もしも願いが、叶うなら

もしも願いが、叶うなら

最近といえば、暑くなったり、寒くなったり気温の上がり下がりが乙女心と秋の空。

変に暖かいせいか、この季節には見ないはずのカマキリを長男が捕まえてきて、

「この子、うちで飼いたい。僕のたった一人の親友やから」

と言って、初孫フィーバーに沸いた父・トヨトミがあっちこっちから買い集めてきたベビーカーの中で一番乗り心地の良いやつにカマキリをのせて町内を散歩してた。

〜サンタさんへ〜
長男に親友をく

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壊れかけのレイディオ改め、わたし。

壊れかけのレイディオ改め、わたし。

喘息もちの2歳児と24時間、365日、一緒に過ごす。
2歳までに喘息で10回近く入退院を繰り返す次男の咳が二つ、三つ続けば、眠れない夜が続く。

ウン年前、わたしは総合病院で看護師として勤務していた。

山の中にある病院は夜になると小さな街灯がポツポツとつくだけで周りは暗幕を被せたように真っ暗になる。ナースステーションの嫌に明るい蛍光灯がより一層、辺りの暗さを引き立たせた。

交感神経と副交感神経

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Wannopeが止まらない

Wannopeが止まらない

誰か Wannope 止めて Wannope
胸が胸が苦しくなる・・・ 

夫・トトサンの多忙に伴ってわたしのワンオペも止まるどころか順調に加速中でして。

なんなら今だって、原価も人件費も無視した子供スーパーが元気に営業中なので、どうぶつビスケットを返品させられ、買わされ、返品させられてます。

ちなみに1時間前は近所を爆走する長男の自転車を、3歳児よりデカい2歳の次男を抱えて追いかけてました。

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くそ、な。

6歳の長男につねづね

「綺麗な言葉は綺麗な人をつくるのよ、おほほ」

と言っているわたしなので、普段家族の前では絶対につかわない言葉をここで使わせてください。

くっ・・・

くっ・・・
 

・・くそ。
ほんま・・・クソ!

わたしの最近ほんま、くそ・・・!

やることなすことなんにもうまく行かないクソな日が続いた。
洗濯物は生乾き臭いし、猫のちっこは連日トイレ場外ホームラン。近所のカトウさん

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家出をした昨日のこと

最近のわたしと言えば、長男のネットフリックスと次男のあんぱんまんに阻まれてWBCをみる隙もなく、
タイ国民よりも微笑んでいたはずの次男に訪れた魔の2歳児期が遅れた分だけ純度を増していて毎日聞かされる泣き声にすっかり、しっかり、げっそりしていた。

そんなわたしは昨日、1時間の家出をした。
覚えてる限りでは結婚して初めての家出だった。

家出の理由は、久しぶりに会えたトトサンの何気ない一言に腹が立っ

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WBCと巴月

WBCと巴月

姉・巴月が息を切らして家にきた。

「ねえ!りりまるちゃん!いまWBCやってるん知っとる!?しかも東京なんやぜ!」

へー!そうなんか。

我が家といえば毎日アンパンマンとNetflixしか見させてもらえないので、国内外の情勢についてあまり詳しくない。

「すごいんよ!ダルビッシュも出てるし、大谷翔平も出てるし、もうオールスター!」

野球のルールを知らないはあちゃんが珍しく大興奮。

「あー!わ

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変人は変人

変人は変人

わたしには常識がないらしい。

以前、長男の保育園入園時に必要な資料を市役所へ提出しにいったとき、紙ぺら一枚ぺらりとされて、
「ここに家族構成を書いてください」
と言われた。

看護師時代、患者様の家族構成は何十回と書いた。
それならおまかせを!と、ペンをとる。
夫の四角と、わたしの丸を線で繋ぐ。その線の中心からまた線を書いて、長男と次男を書く、まではいい。

猫は・・・猫はどこに書いたらいいのだ

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トトサン・トトサン

トトサン・トトサン

夫・トトサンの仕事は忙しい。
やっと家に帰って来ても職場へ呼び戻されることもあるし、忙しい時期は家よりも職場で過ごす時間が多い。
この前なんて帰ってきたトトサンへの第一声が
「久しぶり!」
だった。とっさに出たその言葉に自分でも笑ってしまった。

そんなわけで、トトサンが帰ってくると子どもたちは沸き立ち、猫たちは忘れた顔に怯えて隠れる。

トトサンは帰ってくるとカバンを自分の部屋へ置いてから、クン

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銀の龍の背にのって

最近は名古屋に行ったり、ライブに行ったり、イベント盛りだくさんで書きたいことがたくさんあるはずなのに、今日の姉・巴月の一言で今日のブログの内容が決まってしまった。

それでは聞いてください。
「巴月と中島みゆき」

なにかの番組で中島みゆきさんの特集をみた姉・巴月がわたしに向かって
「ねえ!りりまるちゃん!中島みゆきってすごいんよ!」
と鼻息荒く話してきた。

わたしは中島みゆきについて頭の中を探

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アシミジのはなし

アシミジのはなし

夫・トトサンは、性格がいい。人の悪口を言っているのを聞いたことがない。
そして頭がいい。いつも冷静に物事を判断してくれる。 
さらに運動もできる。今ではてっぷりしてしまったが、小学生の頃から続けているサッカーは今もうまいし、スキーのインストラクター免許も持っているし、泳ぎもいける。未経験のバドミントンや野球まで難なくこなし、更に更にピアノもギターも弾けて、どんな曲でも聴けば大体弾けてしまう。

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ジュンちゃん花の展示会

ジュンちゃん花の展示会

ジュンちゃんが育てた花をなんかの展示会に出展したと聞き、見に行った。

ジュンちゃんは、少し前に近所に引っ越してきてすぐお友だちになった。わたしよりも母・トモコのほうがジュンちゃんと年齢は近いけど、そんなことはお互い気にも留めない。

ジュンちゃんはおでこも後ろもアップにしていてパールのピアスがよく目立つ。部屋も字も綺麗で、わたしと同じ市内出身とは思えないほど言葉も綺麗。

ジュンちゃんのシルバニ

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親愛なるミヤコへ

親愛なるミヤコへ

あなたが故郷を出て、もう15年が経ちました。
都会を知るあなたにも、都会を知らないわたしにさえも、
「本当になにもない」
と言わしめたわたしたちの故郷にも今ではセブンイレブンも、スターバックスコーヒーも来てくれました。

セブンイレブンができたときは県民の大行列ができ、スターバックスコーヒーは今でも休日には行列ができます。
父・トヨトミはスターバックスのことをスターバックと言います。みんながコーヒ

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今は、本だけが知識や娯楽をもたらす媒体ではないから、こだわらなくてもよいけど、活字を読むことで知識を得るという習慣は持っていた方が良いと思います。byビッグマミー

今は、本だけが知識や娯楽をもたらす媒体ではないから、こだわらなくてもよいけど、活字を読むことで知識を得るという習慣は持っていた方が良いと思います。byビッグマミー

おすすめの本はなんですか?
と聞くと、あれもいいよ、これもいいよ、それからこれも。って言える人になりたかった。小学生の頃からずっと。

小学三年生の頃、図書室においてあった「天使のいる教室」という本にどハマりした。
わたしといえば、図書室よりも体育館に居場所を有するデカくてうるさい女子だった。図書室にいるような線の細い、静かそうな女子とはもっとも対極に位置する女子だった。

それにとにかくよく食べ

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