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ぼくが聖書を好きな理由

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キリスト教の礼拝でするお話の原稿はこちらにまとめています。そんなに「新しい」とは自負していませんが、「正統派」に疲れた方々に届けたい聖書のまた一味違った魅力を書いています。
大体月に4本です。 一本200円の記事をマガジン登録で500円でお読みいただける設定にしています。…
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#キリスト教会

あと一ミリオン先を「すでに」生きたいが

あと一ミリオン先を「すでに」生きたいが

理想と現実はかけ離れている。しかし理想を掲げないでいると現実に埋没する。厳しい一週間を過ごしている。いっそものごとを一切考えずにいられたらどんなにか楽だろうと思う。しかし一切考えずにいれば人を薙ぎ倒し自分自身もモノにされてしまうと思う。

同等の傷という解決法から第三の道へ

ハンムラビ法典で定められている刑事罰「目には目を、歯には歯を」は身の毛もよだつ恐ろしい法というイメージでとらわれます。被害

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必ずその日は来る

必ずその日は来る

ノアの待ち時間は相当に長かったと思います。ようやく、小舟の中にいる人々に目が留められました。150日間も勢いを失わなかった水がやっと減り始めたのです。どれほど長い時間、待たされたことでしょうか。

待つことは辛いこと?〜それでもまだ待つノア

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この地上が一つの植木鉢だったなら

この地上が一つの植木鉢だったなら

自由度が高い地の草花

電話をいただきました。「いや〜ベランダの話、最高だったわ」と。大学神学部の先輩。恥ずかしや。ぽっ。他にも「どんなけ脱力してるんや」とのライン。そうですねえ。やっつけ仕事しているように思われているのかもなあと

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関節痛に効果抜群

関節痛に効果抜群

探してみよう 効果抜群を

「関節痛に効果抜群」が今日のお話の題名です。他の教会だったらもしかしたら、「賜物に感謝」となるでしょうか。私は、できるだけキリスト教用語と言われているような言葉を使ってケムに巻くことのないようにしたいと思っています。身近なことから考えていきたいと願っています。
何より、関節痛は私のもっぱらの課題です。効果抜群ならばなんでも試してみたいと思っています。皆さんも特効薬と聞け

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ジョイント部分の不具合

ジョイント部分の不具合

この数ヶ月をかけて、ローマの信徒への手紙を読んでいます。気取ったパウロの手紙という表向きとは裏腹に、読み込んでいく、さらに現代のこととして考えていくとこの言葉について考えよと、深い思索へ誘われていきます。
明日は、12章1ー8節からのお話をすることになっておりますが、まずその指定箇所を見たときに、「12章からならこの次の部分が挙げられるのにな」というのが、第一印象。一つの体と部分、はコリントでいい

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りんごの花を咲かせたい

りんごの花を咲かせたい

「りんごを接木して、ミャンマーで焼け野原になった畑を再生させるプロジェクトをしたい、知恵はありませんか?」そういう内容のメッセージを受けました。冗談で言っているのではありません。村ごと焼き尽くされてしまい、国内外の別地へ移住を余儀なくされている人々のことを知らされ続けたこの2年以上もの間を振り返れば、こんな声を聞くことは自然でもあり、また不自然でもありました。でもこのメッセージにはなんとか生き続け

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口にしてみれば…

口にしてみれば…

この日までアップすることができなかったのは、本当に今、日本社会が直面しているのは日本は排外的な法律を作ってしまい、容易に外国人を差別できるシステムを是とすることにさらに踏み出してしまう恐れがあり、一生懸命にあの手この手でガサガサ動き回っていたためです。アリがライオンに向かうような陳腐なアクションばかりだけど、まだ続きます。

ハードル高すぎ信仰

やはり信仰はどうもハードルが高いです。「教会生活」

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助けたい、助けられたいでいいじゃない〜キリスト教三大祭 ペンテコステ〜

助けたい、助けられたいでいいじゃない〜キリスト教三大祭 ペンテコステ〜

ガタガタという音がしたのでしょうか。2000年前のパレスティナ、エルサレムに祭りのため集まっていた人々に異変が起こりました。この人々は、イエスに同行していた人々です。イエスは十字架につけられて墓に入れられてしまいました。その時、彼らはイエスから離れ逃げたのです。その日から三日目の朝早く「イエスは復活した」と知らされました。その後イエスは彼女ら彼らと40日間一緒に過ごしました。まるでイエスの活動の初

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明日、鳩サブレーを食べる

明日、鳩サブレーを食べる

ペンテコステとは50日目の祭り(正確には49日、七週を経て行われる祭り)、ユダヤ教の「七週の祭」の日に起こった出来事を記念するものです。
イエスの十字架と復活の出来事を知る人々は、元来のユダヤ教の伝統である七週の祭をするために集まっていました。ところが、集会中、閉鎖されていた部屋の中に風が吹き、炎のような舌(誤字ではありません)が、それぞれの人の上に宿りました。その後、そこにいた人々は今まで自分で

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できすぎくん の つらみ

できすぎくん の つらみ

「わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、誰がわたしを救ってくれるでしょうか」。(ローマの信徒への手紙7章24節)

誰が救ってくれるの?〜自分の努力でという社会の中で、この箇所から、さらにマタイによる福音書25章にある「タラントンのたとえ」と対話させながら考えてみました。原資を用いて立派に稼いでご報告、そう言うことがよしとされることでいいのだろうか?それが今回の問いかけで

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生きていこう

生きていこう

さて、今回はローマの信徒への手紙6章1-14節からのメッセージです。心から、ああ、教会で話すことって、その教会の「時」がのめり込んでいるんだなあと思わされています。そしてなんだそれ?私とは関係ないじゃない、教会の人が今どんなことに向き合っているかなんて、と他人事だったことが、聖書を読んだり、話を聞いたり、したりすることで、巻き込まれていく、そして自分もその「時」を重ねて生きることになるところに、「

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あなた、希望をもてる?

あなた、希望をもてる?

5月になりもうはや上旬終わり!!今、5月の中旬やん!と焦りまくる私です。大切な方々が次々と突然天に出発され、残された方がたはやっぱり寂しい、辛い、あれこれ後悔したり、悲しいのです。教会で働くと何をしていても「命のことですから」と葬送に没頭(こういうの、私だけ?)。全部がストップする、それが何よりの弔いと思うのです。その実、止まっているのに周りは動いているから、その後のダッシュは相当きつい。でもその

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絶望的世界からの脱出〜救いは0円〜

絶望的世界からの脱出〜救いは0円〜

「正しい者はいない。一人もいない。悟る者もなく、神を探し求めるものもいない」と書かれています。これは、詩編からの引用です(14編)。厳密には抜き書きで、この詩歌はパウロの企図とは異なる文脈があったような解釈がなされてきました。
オリジナルの詩編は相当な抑圧下で喘ぐ人々を励まし、希望を捨てぬようにと待望を呼びかける歌です。パウロはこの一部分を引っ張り出して、ユダヤ人もギリシア人も神の前には(平等に)

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孤独からの脱出へ

受け継がねばならないと焦らされていませんか?
「若い人が少ない」、「次世代が育たない」、そういう世代交代に関するクレームめいた言葉の端々に、自分が良いと思うものは次の世代でも必ず良いという思い込みが混ざっているように感じます。皆さんはどうですか?どうしても受け継がなければならないものとは何でしょうか?いや、次世代に受け継がせてはならないもの、もあるのではないかと思います。何を渡し、何を解消していく

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