孤独からの脱出へ

受け継がねばならないと焦らされていませんか?
「若い人が少ない」、「次世代が育たない」、そういう世代交代に関するクレームめいた言葉の端々に、自分が良いと思うものは次の世代でも必ず良いという思い込みが混ざっているように感じます。皆さんはどうですか?どうしても受け継がなければならないものとは何でしょうか?いや、次世代に受け継がせてはならないもの、もあるのではないかと思います。何を渡し、何を解消していくのか、そんなことを考えていると、これまで聞かされてきた言葉の裏側に、小さな声が挟み込まれていたことに気づきます。

「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか」。

その時代、裁判官を任命したのは誰だったでしょう。

わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

ルカによる福音書12章13−21節

歪な司法体制

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