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インテリアに映える鏡リモコン?!開発の裏側を聞きました【社員インタビュー】

こんにちは! 広報担当のEです🐤

突然ですが、皆さんのお部屋にある「エアコンのリモコン」はどんなデザインですか?
白いプラスチックの細長いリモコンが多いでしょうか。(もしかすると行方不明になっている方もいらっしゃいますか?💦)

こちらは当社が北米で展開するエアコン用のリモコンです!

まるで鏡のよう!様々なインテリアや生活空間に溶け込むデザインが特長です。また、壁に取り付けるタイプなので「あれ?どこいったっけ?」となる心配もありません。

開発にあたり、ニューヨーク州やワシントン州など米国の約10州で調査を実施。現地のライフスタイルを徹底的に分析することからはじまりました。
今回はその完成までの道のりを、デザイン担当者にインタビューしてきました!🎤


"モノづくり”を超える

ー今回はよろしくお願いします!
さっそくですが、こちらはどんなリモコンですか?


「使う時は簡単操作リモコン・使わない時はインテリア」となるリモコンです。

リモコンは常に部屋に存在するモノだからこそ、その存在に意味を持たせ、空間と響き合うことで新たな価値を生み出したいと私たちは考えました。
そこで、単なる“設備機器”ではなく、空間を構成する一要素となることを目指しました。また、インテリアアイテムとしてトレンドに左右されず長くご愛用いただけるよう、機械的な要素を減らし様々な空間に溶け込むスタイリングとしました。

目指したのはスマートフォン

ーなるほど!具体的なこだわりポイントはどこですか?

まず私たちが着目したのが、現地のお客さまの「リモコン操作方法」です。
一概には言えないのですが、調査をした米国のお客さまはこんな操作パターンが多かったです。

  1. お部屋へ設置する際や、冷房・暖房シーズンの開始時にまとめて多機能の設定を入力(例:週間の運転スケジュール等) 

  2. 普段の生活では、運転状況の確認や設定温度の上下など必要最小限のリモコン操作のみ

ここから、たまにしか使わないからこそ、すぐに理解し操作ができるような表示が求められていると分かりました。
そこで私たちが目指したものが、多くの方が使い慣れているスマートフォンです。
具体的には、直感的な操作ができること、必要最小限の画面表示とすることを意識し開発に取り組みました。

なぜ鏡なのか?

ースマートフォンのように操作できるのは便利ですね!
その他にはどんなところに苦労しましたか?

先ほどもお話したように、操作していない時間の方が圧倒的に長いため、使わない時に空間やインテリアとマッチすることを重視しました。

そこで特に苦労したのが素材選びです。北米のお客さまにはどのような質感が求められているのか知るため、インテリアでよく使用される「ガラス」「陶器」「木材」「金属」「鏡」「布」の6パターンのコンセプトモデルを作成し、現地でアンケートを実施しました。

私たちは「布」が選ばれると予想していたのですが、結果は2番人気で、1番人気は「鏡」でした!

鏡に浮かび上がる表示が、スマートミラー(スマートフォンのようにタッチ操作できる鏡)のようで「先進的」というのが多くの方に選ばれた理由でした。
ただ、鏡のようなリモコンを作るとなると、反射具合と見やすい表示の両立が非常に難しかったです。
見やすさを重視すると、どうしても鏡の素材感が不足してしまいます。そこで、透け具合や、反射の影響、指紋の付き方など、要件をクリアするために試作品100個以上を作成しました!

また、実は社内事情で開発が一時中断した期間があったのですがその間に似たような質感のモノが他社から発売されたんです・・。先手を取られた悔しさはかなりのものでした。
でも「我々の取り組んでいる方向性に間違いはない」とむしろプラスに受け取り、悔しさをバネに開発に取り組みました!

背景にある想い

ー100個以上の試作品‥!
その背景にはどんなねらいがあるのでしょうか?

私たちは、お客さまにこれまでにない新たな価値を提供するため「デザイン思考によるお客さま起点の開発プロセス」を進めています。

ー…専門的な言葉になってきました。具体的にはどんな意味でしょうか?

近年、製品に求められる価値は「モノからコト」重視に変化しています。つまり、単なる製品やサービスではなく、それを利用することで得られる「心地よさ」や「感動」といった「体験」が求められているんです。そのようなニーズに対し、デザインを通じてこれまでにない体験を提供すること。これを私たちは目指しています!

世界への挑戦

ーなるほど。「体験」を提供することが重要なんですね!
それでは最後に、今後の展望を聞かせてください。

当社は空調機売り上げの約7割を海外が占めています。今後は海外向け製品において、さらに「デザイン思考によるお客さま起点の開発プロセス」を強化したいです!
そのために、世界各国にある開発拠点との連携をより深めていきます。
最終的には、製品提供を通じ新たな価値の創出や社会課題の解決に貢献するとともに「富士通ゼネラルらしさ」を追求していきます!✨

公式HPではその他様々な製品のデザインコンセプトをご紹介していますのでぜひご覧ください!
企業情報 | デザイン | 富士通ゼネラル JP

ー今後も期待しています!今回はありがとうございました

今回ご紹介したリモコンは「2022年度グッドデザイン賞」をいただいた他、世界三大デザイン賞の一つとされる米国の「IDEA 2023」ファイナリストにも選定いただきました!
このような評価を励みにさらなる挑戦を続けるとともに、お客さまに寄り添った製品を生み出していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後の社員インタビューもお楽しみに!❤

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