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田渕句美子(1957- )『百人一首 編纂がひらく小宇宙 岩波新書』岩波書店 2024年1月刊 256ページ
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田渕句美子(1957- )
『百人一首
編纂がひらく小宇宙
岩波新書』
岩波書店 2024年1月刊
256ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4004320062
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784004320067
「『百人一首』は、
誰によって、何の目的で作られたのか。
長らく藤原定家が撰者とされていたが、
著者の最新の研究により、
後人による改編が明らかとなった。
成立の背景やアンソロジーとしての特色を解きほぐし、
中世から現代までの受容のあり方を考えることで、
和歌にまつわる森羅万象を網羅するかのような求心力の謎に迫る。
目次
序章 『百人一首』とは何か その始原へ
第1章 『百人一首』に至る道
第2章 『百人一首』の成立を解きほぐす
第3章 『百人一首』編纂の構図
第4章 時代の中で担ったもの
終章 変貌する『百人一首』 普遍と多様と
田渕句美子[タブチクミコ]
1957年生まれ。
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程退学。
日本中世文学・和歌文学・女房文学専攻。
現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授」
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https://ja.wikipedia.org/wiki/百人秀歌
「『百人秀歌』(ひゃくにんしゅうか)は、
藤原定家の撰による歌集である。
1951年、有吉保によって存在が明らかになった。」
「『百人一首』は、二首の対や三首以上の歌群において、
『百人秀歌』をしばしば改編して、時に大胆に、
歴史的な視点で劇化する演出を緩急をつけてちりばめているとみられる。
従来は『百人秀歌』も『百人一首』も定家撰と言われることが多かった
ため、その違いがぼやけていたが、『百人一首』が定家以外の編である
可能性が極めて高いことが判明した今、定家が配列したのではなく、
定家ではない後世の誰かが配列したからこそ、
ある部分が歴史を紡ぐような物語になっていることがくっきり見えてくる。
それが『百人一首』の特質の一つであり、魅力となっている」
p.153
「第3章 『百人一首』編纂の構図 3
歴史を紡ぐ物語 舞台での変貌
『百人一首』の「劇化」演出」
百人一首 89
玉の緒よたえなばたえねながらへばしのぶることのよわりもぞする
式子内親王
百首歌の中に忍恋を
新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1034
「式子は、いくつもの詠歌主体を自在に詠み分け、
異なる「私」を演出する。「玉の緒よ……」のように
ある女への秘めた恋に苦しむ「私」、
男の愛に絶望する「私」、隠棲する「私」、
昔に斎院であった「私」、世と時代を見わたす「私」、
言葉を投げつけるように嘆く「私」もいる。
『新古今集』の式子の歌には、穏やかで静謐な歌、
繊細な感覚表現の歌、優艶な女歌、無常の歌など、
さまざまな秀歌があるが、
定家は式子の鋭角的な個性を示すような
「玉の緒よ……」という
男歌(男性が詠歌主体の歌)[の題詠]を選んだ。
式子の生涯と精神のありかを象徴するような歌である。」
p.161
「第3章 『百人一首』編纂の構図 4
和歌を読み解く 更新される解釈
式子内親王が「男装」した歌」
読書メーター
田渕句美子の本棚 登録冊数3冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091466
百人一首の本棚 登録冊数16冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091294
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https://note.com/fe1955/n/n8dfcbf3d6859
https://note.com/fe1955/n/n6dc3d5d1929a
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https://note.com/fe1955/n/n68287f38f7bb
『芸術新潮』2018年7月号
ヤマザキマリ、とり・みき
「リ・アルティジャーニ
ルネッサンス画家職人伝 14
アントネッロ・ダ・メッシーナの修行時代」
「中野京子が読み解く画家とモデル 第4回
ピエロ・デラ・フランチェスカと
《ウルビーノ公夫妻の肖像》」
五味文彦「後白河院と後鳥羽院 国王の美術」https://note.com/fe1955/n/nfb0e8238a1ee
https://note.com/fe1955/n/n8df1c95b5881
https://note.com/fe1955/n/n1f655d4f7305
https://note.com/fe1955/n/n47955a3b0698
https://note.com/fe1955/n/nbe13c3cb00d4
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