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大岡信(1931.2.16-2017.4.5)『日本の詩歌 その骨組みと素肌 岩波文庫』解説 池澤夏樹 岩波書店 2017年11月刊 240ページ  Eric Dolphy (1928.6.20-1964.6.29)"Softly, as in a Morning Sunrise" (1963.3.10)  日記 2018年2月15日 たなばたのとわたる舟のかぢの葉にいく秋かきつ露の玉づさ 新古今和歌集 320

日記
2018年2月15日
午前4時5分起床
室温11.7度 湿度53%
体重53.4kg BMI 19.9
スクワット45回 懸垂10回
63歳1か月

Eric Dolphy (1928.6.20-1964.6.29)
"Softly, as in a Morning Sunrise" (1963.3.10)
https://www.youtube.com/watch?v=B09BWkpVv74

The Illinois Concert (1999)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00001IVKW
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Illinois_Concert
"University Of Illinois", Champaign, IL, March 10, 1963
Eric Dolphy - bass clarinet
Herbie Hancock - piano
Eddie Khan - bass
J.C. Moses - drums

https://www.jazzdisco.org/eric-dolphy/discography/#630310
https://www.discogs.com/ja/Eric-Dolphy-The-Illinois-Concert/release/2546770
https://en.wikipedia.org/wiki/Eric_Dolphy
https://ja.wikipedia.org/wiki/エリック・ドルフィー

https://www.amazon.co.jp/dp/B00001IVKW
https://www.discogs.com/ja/release/2546770-Eric-Dolphy-The-Illinois-Concert/image/SW1hZ2U6NDM0Njg3MA==

Eric Dolphy -The Illinois Concert
1 Softly As In A Morning Sunrise
 Written-By – O. Hammerstein*, S. Romberg*
 20:17
2 Something Sweet, Something Tender
 Written-By – Eric Dolphy
 1:28
3 God Bless The Child
 Written-By – A. Herzog,Jr., B. Holiday
 8:45
4 South Street Exit
 Written-By – Eric Dolphy
 7:30
5 Iron Man
 Written-By – Eric Dolphy
 10:57
6 Red Planet
Performer – University Of Illinois Brass Ensemble
 Written-By – Eric Dolphy
 12:26
7 G.W.
Performer – University Of Illinois Big Band*
 Written-By – Eric Dolphy
https://www.youtube.com/playlist?list=PLvxWibFr0wiJmKQEGLuEp-wVQRC17qNbL

https://www.amazon.co.jp/dp/B00001IVKW

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Illinois_Concert

フルートを演奏する
エリック・ドルフィ(1928.6.20-1964.6.29)と
バス・クラリネットを吹いている
エリック・ドルフィは同じ人とは思えないなぁ。
と高校生の頃(1970-72)、
ドルフィを聴き始めたばかりの私は思ったのでした。

"You Don't Know What Love Is" (1964.6.2)
Last Date (1965)
https://note.com/fe1955/n/n75d8967627f0
https://www.youtube.com/watch?v=gc5u5Uc7HRU

ピアノの
ハービー・ハンコック(1940.4.12- )は、
この録音の後、
1963年5月に
マイルス・デイヴィス楽団に参加。
エリック・ドルフィは、
翌年1964年6月29日、
チャールズ・ミンガス楽団のヨーロッパツアーに参加中の
ベルリンで、
糖尿病による心臓発作で死亡。
享年36。
https://en.wikipedia.org/wiki/Eric_Dolphy

https://ja.wikipedia.org/wiki/エリック・ドルフィー


たなばたのとわたる舟のかぢの葉にいく秋かきつ露の玉づさ
 皇太后宮大夫俊成
 七夕歌とてよみ侍りける
 新古今和歌集 巻第四 秋歌上 320
「彦星が河門(かわと)をわたる舟の梶ではないが、梶の葉にもう幾秋書いてたむけたことであろう、露で筆を染めた懸想文を」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.107
文治六年(1190)三月、五社百首「七夕」。
かぢ 舟の梶(かじ)即ち櫂(かい)と「梶の木」を掛ける。
梶の木はクワ科の落葉喬木。葉は先の尖った広卵形であるが、若木には「梶の葉紋」のように五裂するものがある。
たなばた祭には草の露を硯の水とし、梶の葉に詩歌を書いてたむける風習がある。
露の玉づさ 「露の玉」と「玉づさ」を掛ける。露は草の露とともに作者の織女星を慕う涙。
玉づさ 手紙。
「風」が詠まれず、[「七夕の風」の歌としての]配列に疑問がある。
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)1114-1204)
定家の父。
詞花集初出。千載集撰者、千載入集三十六首。
『六百番歌合』判者。
新古今入集七十二首。勅撰入集四百二十二首。
隠岐での後鳥羽院による
『時代不同歌合』では在原行平と番えられている。
小倉百人一首 83
「世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/syunzei2.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/藤原俊成

2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ読み始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153791951
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1995首
明日から再読
2017.3.26


https://www.amazon.co.jp/dp/400312023X

大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
『日本の詩歌 その骨組みと素肌
 岩波文庫』
解説 池澤夏樹
岩波書店 2017年11月刊
240ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/400312023X
「日本の叙景歌は、偽装された恋歌であったのか。
和歌の核心にはいかなる自然観が存在していたのか。
和歌と漢詩の本質的な相違とは?
勅撰和歌集の編纂を貫く理念とは?
日本詩歌の流れ、特徴のみならず、日本文化の
においや感触までをも伝える卓抜な日本文化芸術論。
コレージュ・ド・フランスにおける、全五回の講義録。
解説池澤夏樹」

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000177807

『群像』1994年10月号、1995年7月号
講談社 1995年11月刊 202ページ
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062078665

岩波現代文庫 2015年12月刊
https://www.iwanami.co.jp/book/b256070.html
「日本の叙景歌は、偽装された恋歌であったのか、
和歌の核心にはいかなる自然観が存在していたのか、
詩人の感性と知性が古典詩歌の魅力と独自性を描きだす
卓抜な伝統芸術論。仏読書界に強い知的刺激を与えた、
コレージュ・ド・フランスでの講義テキスト全5講は、
日本の読者にとって極めて示唆に富む詩歌入門。
大岡信さんの『折々のうた』は限りなく多くの人々に
愛されていますが、その大岡さんがかつて
コレージュ・ド・フランスで連続講義したことを
ご存知でしょうか。1994年、95年に計五回にわたって
日本の古典詩歌について講義された記録が本書です。
大岡氏は「議論好きで合理主義的思考に徹している
フランス人」を絶えず意識しながら講義の準備をした
そうですが、それがきわめて有益だったことを回想されて
います。日本の古典詩歌について格別の知識を持たない
フランスの聴衆を何が何でも話に引きずり込んでやる
という大岡氏の強い意欲が、結果として講義をきわめて
平明かつ明快で興味深いものにしたようです。
満場の聴衆が最後まで講義を熱心に聴講しました。
講義の記録はフランス語でも出版されました。かくして、
連続講義はフランス読書界に知的刺激を与えたのです。
本書の最大の美点は、詩人の感性と知性が詩歌の魅力と
芸術性を引き出していることです。
菅原道真、紀貫之と「勅撰和歌集」、女性歌人、叙景歌、
中世歌謡を題材にした内容ですが、日本の読者にとっても
極めて示唆的な詩歌入門になっているのです。
高校の古文の授業以来、古典詩歌には遠ざかってしまった
という方もぜひ本書をお読みください。
フランスの聴衆が瞠目した明快な古典詩歌論は、
うたの世界へのとても魅惑的なガイドになっています。」

表紙は
1983年11月、自宅書庫。
1931年2月16日生まれの詩人・批評家
(2017年4月5日逝去 享年86)が
パリのコレージュ・ド・フランスで
1994年10月(四回)と
1995年10月に行った講義原文五篇。

菅原道真(845-903)の漢詩から
閑吟集(小歌の歌謡集 永正15年(1518年)成立)
までの250ページ。

「何人寒気早
 何れの人にか寒気早き
 どんな人に寒気はまず身にこたえるか」
p.39
から
「なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」
p.200
まで。

一 菅原道真
 詩人にして政治家
 あるいは日本の詩と漢詩の間に横たわる深淵
二 紀貫之と「勅撰和歌集」の本質
三 奈良・平安時代の一流女性歌人たち
四 叙景の歌
 なぜ日本の詩は主観の表現においてかくも控え目なのか?
五 日本の中世歌謡
 「明るい虚無」の背景をなすもの

「跡もなき庭の浅茅(あさぢ)にむすぼほれ露のそこなる松むしのこゑ
 式子内親王[新古今和歌集 巻第四 秋歌下 474
 正治二年(1200) [後鳥羽]院初度百首]
式子内親王の歌が、表面的にはさびれた秋の庭に鳴く虫を描いていながら、実際には、その風景と重ね合わせに、男に捨てられた嘆きに沈んでいる一人の女の面影をも、同時に呼び出していたという二重性について、さらに深く考えてみたいと思います。
ある風景を描写することが、そのままの形で、ある内面世界の叙述になっているという性質の作品は、実をいえば、日本の風景詩あるいは自然詩とよびうる重要なジャンルの、根本をなしている性格なのです。」
p.136
「四 叙景の歌
 なぜ日本の詩は主観の表現においてかくも控え目なのか?」

「なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
何だというのか、まじめくさって。
人生なんて所詮夢ではないか。ただ狂うがいい。

他のもろもろの関心事を忘れ去って、興味を引かれたことにだけ一心不乱に没頭するのが「狂ふ」という状態であり、当然詩歌、芸術にうちこむことについても言われました。
この歌は、表面的に見れば、単純な厭世観を表現しているもののように思われますが、実際にこの歌がうたわれていた場所は、にぎやかな宴席だったのです。「一期は夢よ」という無常観は、ただちに「ただ狂へ」という享楽哲学へと転じるものでした。
これを別の形で言えば、現世的欲望の充足を求める物質主義です。ですから『閑吟集』には、「無常観」の表現はふんだんにありながら、仏教にせよ神道にせよ、「宗教」への関心と情熱は、まるで見当たらないと言っても過言ではなく、その点で、三百五十年前の『梁塵秘抄』とは、明らかに違います。」
p.200
「五 日本の中世歌謡 「明るい虚無」の背景をなすもの」

読書メーター
大岡信の本棚
登録冊数14冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091529

明治大学文学部学生の頃
(1973-77)に読んだ
『岡倉天心
 朝日評伝選』
朝日新聞社 1975
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J9FFUM
https://www.amazon.co.jp/dp/4022593741

聖心女子大学図書館に勤務していた頃
(1978-86)に読んだ
『紀貫之
 日本詩人選7』
筑摩書房 1971
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J96IAS
https://www.amazon.co.jp/dp/4480098453

『四季の歌 恋の歌
 古今集を読む』
筑摩書房 1979
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J8GSM2
https://www.amazon.co.jp/dp/4480021256
他は未登録です。

https://note.com/fe1955/n/n8df1c95b5881

https://note.com/fe1955/n/n0d04f004682c




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