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【肉球みたいなお菓子】

「3月新商品投入したいんよ」


「じゃあ、アレやりますか??」

おっいいねえ!やろうやろう!


社長と製造課長の何気ない会話から、
開発されたそのお菓子は、

まるで子猫の肉球のような





柔らか~い食感です。





春が近づく今にぴったりな
ピンクと白の2色。



可愛いキューブ状のぷにぷにお菓子。





それが…











ギモーヴです。





何それ!?






お菓子好きな人やお菓子作りが趣味の方は、
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、

たいていの人は、聞き慣れない言葉だと思います。





ギモーヴとは、マシュマロに似た
砂糖菓子の一種で、弾力があって、
もっちりしたマシュマロとは違って、




こう見えて、手でつまむと、
形が崩れそうになるくらい、
ぷにぷにの柔らかさで、

果汁のジューシー感が楽しめます。




日本では、生マシュマロと呼ばれるほど、
柔らかい口溶けです。




フレーバーは、苺とゆずの2種類。


「えーーーー!可愛いっっ!」



商品化が決まった際、社内からは、
見た目を絶賛されましたが、
実はこのお菓子、今の形になるまでに、
製造課長がヒイヒイ言いながら、



何度も作り直して、
やっと最高の食感にたどりつきました。


~~~~~~~

1月はじめ、別の用事で製造課長に
商品の取材をしていると、
工房に、なんだか得体の知れない
真っ白なモノがありました。



「これなんですか??もしかして、新種の素材ですか?笑 怪しい~」



「はは、まあ食べてみな」



カットされ渡されたものを、口にすると、
柔らかい食感が、すぐにシュワッと溶けました。



味は、徳島県民には食べ慣れた、
独特な柑橘の香りと酸味が漂うあの味。




「ゆず!!面白い食感ですね!」


「良いアクセントでしょ」



これがこのお菓子との初めての出会いでした。



製造課長は、ぼくの驚いた顔を見て、
とても嬉しそうです。




なぜなら、彼は自分の子どもに、
ゆずと名付けるほどの“ゆず好き”。



ギモーヴって、ただ甘くてもの足りない味になるんだよね。だから、香り・酸味が特徴的なゆずほど、このお菓子に向いてる素材ってないのよ」



それから、ゆずとバランスを取って、
見た目もさらに可愛くするために、
苺のギモーヴを試作しました。



この時は、おはじきくらいの丸っこい大きさで、
てっきりこのまま商品化されるだろうと思っていたのですが、



「ギモーヴの面積に対して、周囲についているコーンスターチの比率が気になる」



コーンスターチとは、雪見だいふくの
一番外側にかかっている白い粉と同じイメージです。



「粉が口に残る感じが嫌だな、絞りのタイプに変えて、面積増やして」



社長から指摘されて、作り直すことに。



指摘通り、絞りにしようとしましたが、
ある問題がありました。



ゆずは徳島の木頭ゆず100%の天然果汁を
使用しているため、酸度と果汁が多く、
絞りにしても保形性が保てないので、
商品になりません。



そのため、絞りにするには、
ゼラチンを加えないといけませんが、
そうすると、追い求めた味わいが変わってしまいます。



「うーん、どうしよう…。」


いくら社長の指摘でも、ゆずれない。


レシピはできているのに、商品化されない。


モヤモヤした時間が続きます・・・



そんな時、全く違うお菓子を作っている時に、
急にアイデアがひらめきました。



「そうだ!キューブ型にして、絞りよりもさらに面積を増やせば、保形性も保てて、口に粉も残らなくてもっとおいしくなるぞ!!」



すぐさま、試作しました。



結果的に試作した中で、一番最高の食感と味わいにたどりつき、社長も食べ
た瞬間OKのスピード決定でした。



イルローザは常日頃から、
どうすればもっとおいしくなるか??


これを職人が問い、改良を続けて、
お菓子の開発力・商品力を極めました。

今もその姿勢は変わらず、更新中です。



そうして完成したギモーヴは、意外と癖になる、個性を感じるお菓子に仕上がりました。



ゆずは、しっかりと香りを感じつつ、
独特の酸味はまろやかにしてあるので、
お菓子でしか食べられない味になりました。




いちごは、香りではなく、
いちご本来のを楽しめます。



ゆずと食べ比べすると分かるのですが、
いちごは食感が少し硬めです。



これは、噛みしめるように食べた方が、
よりいちごの味を体感できて、おいしいからです。





ゆずといちご2つの味で違いを楽しめるようにしてあります。




また、パッケージにもこだわりました。












円柱の中に、可愛く2種類詰めたこの見た目!




可愛くないですか~!?




思わず、インテリアで飾りたくなるほど映えるので、
食べる前は、写真を撮っておくことをおすすめします。




食べ始めると、止まらなくなり、
すぐに中身がなくなるからです(笑)




社内で可愛い!!きゃあきゃあ、騒がれた
イルローザのギモーヴ。




是非、食べる前に手でつまんで、
その気持ち良さを体験してみてください。





本当に生まれたてのぷにぷにの肉球がそこにあります。




いちごとゆず、製造課長が極めた、
一番おいしい形状で、両者の違いを楽しんでください。


通販はこちら↓↓↓


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