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米国発祥口笛フェスタ『パカラマ!』~第8回:2023/6/17@東京日野

口笛、どんな時に吹きますか?(吹けない!(T^T) という方は→こちら)「気持ちが上がると自然に」「むしろ凹んだ時に無理やり」…色々あるかと思いますが、いずれにせよ“心と繋がる楽器”であることは確かなようです。そう、誰もが!いつでも心に寄り添ってくれる“音楽”を持っているのです。

「口笛はみんなのもの」…そんな理念で世界大会と別に開かれているのが、くちぶえフェスタ「パカラマ!」。これが来る6月17日(土)東京の日野市で行われ、私もそこに出ますので、この機会に私が見てきた「口笛の世界」を書いてみようかと。

私の出番は4番目(12:30頃?)

元は1998年、米国のオクラホマ州タルサにてロバート・ステモンズさんが始めた祭典が、(ご本人の承諾を得て)日本で復活したもので今回が8回目。ちなみにこの名、口をすぼめて吹く口笛を意味する「パッカー(Pucker)」と、祭典を意味する「~ラマ」を合わせた造語で、上のちらしに描かれている「ちょっと太めの鳥」は、復活時にロバートさんが作ってくれた公式キャラクターです。どことなく、ご本人に似ていますよね。

彼はかつて、世界的な演劇サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に参加、「コルテオ」という演目で「ロイヤルウィスラー」という役を演じて、世界を興行し8年間務めました。来日したこともあるので、ご覧になった方がいるかもしれませんね。

そんな人物が創始したお祭りですから、順位を競うのでなく、純粋に口笛という音楽を楽しもう!という雰囲気が溢れています。そんな場ですから、私もバーでピアノを弾いている雰囲気で、ビリージョエルの「ピアノマン」を演奏しようと思っています。しかも弾き吹きだけでなく、ハーモニカも交えてみようかと。ちょうどこんな感じで…。

さてここからは、私の友達から、その人だけの“唯一無二な口笛”をいくつかご紹介しますね。最近は、日本でも口笛世界一のTV出演が増え、いわゆる“上手い”人は見たことあるかと思うので、ここでは“我流”“目が離せない演奏”を選んでみます。

まずはペルーから、彼が独自に編み出した「舌笛」を、これまたオリジナルのピアノ伴奏と併せてお楽しみください。この奏法は「Sorsaldo」と言って、絶滅に瀕した南米アンデスの鳥「Chihuaco」の鳴き声を真似た、とても力強い口笛です。以前TVの「探偵ナイトスクープ」で話題になった「ペルー式口笛」「指なし指笛」の発展形と言えるかも。

次はインドから、口を開けて吹く「喉笛」を、4種のリズム(ボイパ,ジャンベ,カホン,鈴)を操りながら吹く…という超人的な演奏をご紹介します。

彼は俳優さん。口をすぼめるパッカースタイルだと顔の表情を作れないので喉笛へ。なので彼は自分のことを「Smiling Whistler(微笑む口笛吹き)」と呼んでいます。そんな特性を如何なく発揮した演奏をもう一本。かつて MetLife Hong Kong がネットで発表し大反響を呼んだ寸劇「My Dad’s Story(パパは嘘つき)」と、Owl City の「Not All Heroes Wear Capes(マントを付けないヒーロー)」を組み合わせた、創作パントマイム口笛劇です。

最後に同じインドから、古典舞踊を踊りながら吹く「踊り吹き」。彼女は母国で盛んな映画でも、口笛でアテレコ(声優ならぬ笛優?)しています。一糸乱れぬ踊りをしながら、クライマックスで美しく伸びる高音口笛には、ただただ感嘆するばかりです。

いかがでしたか?マイナーですが、世界に広がる「口笛の世界」を、少しでも面白く感じて頂けたら望外の喜びです。まだ吹けたことない方や、いつの間にか吹けなくなった方も、諦めないでください。音響工学的には「誰でも吹ける」と、こちらに詳しく纏めましたので、試して頂けると嬉しいです!

“上手い口笛吹き”については、また別の機会に特集してみたいと思います。では、よい週末を!Happy Whistling!!

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