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名探偵シャーロック・ホームズとティータイムを!海外文学作品イメージティー

諮問探偵しもんたんていが謎に挑み、その友人が記した物語。お話に登場する印象的な人物や情景から着想した、唯一無二のブレンドティーを召しあがれ。

みなさま、こんにちは!
歴史と読書が好きなミュージアム部プランナー・ささのはです。

私この度、前述の通り、世界中にファン(私もその一人!)を持つ名作「シャーロック・ホームズシリーズ」をイメージしたお茶を作ってみました!

モチーフに選んだのは4つのタイトル
『緋色の研究』『ボヘミアの醜聞』『バスカヴィル家の犬』『最後の事件』です^^
※画像は調理例です

早速お茶の詳細をご紹介したいのですが、まずはこの商品が生まれた経緯についてご説明させてください!

みなさまは『銀河鉄道の夜』などで知られる宮沢賢治によって書かれた、この文章をご存じでしょうか?

けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりのいくきれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。

「注文の多い料理店 序文」より

これは『注文の多い料理店』の序文に登場する一節です。
はじめてこの文章を読んだ時、私は「賢治はおそらく、読書を通じて自分が書いた物語が誰かの人生に影響を与えることを願っていたのではないか?」と感じたのです。

一冊の本をきっかけに次の本に手を伸ばしたり、何かに新しくチャレンジしたり、ゆかりの地に足を運んだり……私の人生も物語に影響を受けています

しかし、あくまでも「本に影響を受けた」という体験・感覚自体は目には見えないもの。
物語が私たちの身になる現象を実感できる「すきとおったほんとうのたべもの」が実在したら? 物語のかけらが本物の食べ物として消化されて私の体の一部になるとしたら、とても素敵に違いないのに……。

そんなことを夢見たプランナーが作り上げたのが、各作品に登場する印象的なモチーフや、それぞれを象徴する色から連想したお茶のシリーズ「文学作品イメージティー」。
2020年の冬、そして2022年2023年の春に、明治時代から昭和時代にかけて活躍した日本の文豪12名の著作をモチーフに、作品世界を実際に体に取り入れることができるお茶のシリーズを発売いたしました。

日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会

日本文学作品をテーマにお茶を作っていて、じわじわと感じるようになったことがありました。それは、国外の作家が手掛けた物語のこと。世界中に、時代・国境を越えて愛される素晴らしい物語がたくさんある……。

パッと思い浮かんだのが、世界中で熱狂的支持を得る「シャーロック・ホームズシリーズ」!

「シャーロック・ホームズシリーズ」とは、イギリスの小説家であるアーサー・コナン・ドイル(1859-1930)による、「諮問探偵しもんたんてい」シャーロック・ホームズを主人公とする一連の探偵小説作品群のこと。ホームズの活躍を、彼の友人であるジョン・H・ワトスンが書き手としてつづった形式の物語は冒険小説の要素も多分に含み、時代を超えて今も多くの人々を魅了しつづけています!
同シリーズはまさに、世界中の人々の人生に影響を与えた「すきとおったほんとうのたべもの」のひとつなのでは……!?

そんな名作を、本当に食べられるように具体化してみたい!!!
そんな想いをもとに、「シャーロック・ホームズシリーズ」から選んだ4つのタイトルをイメージしたお茶を作ってみました!

ミュージアム部
シャーロック・ホームズの世界へ誘う 海外文学作品イメージティーの会

月1セット ¥1,800(+10% ¥1,980)
※note内の写真はすべて調理例です。
※1セットだけ(1ヵ月だけ)の購入も可能です。
※詳しくは「初めての方へ・お買い物ガイド」をご確認ください。

各タイトルから着想し組み立てた、こだわりのブレンド。本型パッケージのデザインと併せてご紹介いたします!


《!!CAUTION!!》
ここから先の記事では、探偵小説(ミステリー、推理小説)である『緋色の研究』『ボヘミアの醜聞』『バスカヴィル家の犬』『最後の事件』の一部内容に触れています。
未読の方はご注意くださいませ。

〈緋色の研究〉

ホームズシリーズ第一作目である『緋色の研究』をテーマにしたお茶。
二十年越しに復讐ふくしゅうを遂げた犯人の執念、そしてホームズが語る「殺人を示す緋色の糸」をイメージし、ほろ苦く酸味のある赤いお茶に仕上げました。

『緋色の研究』のあらすじ:刑事から殺人事件発生の知らせを受け取ったホームズは、友人ワトスンとともに現場に向かう。そこで見つけた痕跡や証拠品をもとに推理を繰り広げ、着実に犯人に迫るホームズ。そしてとうとう捕まった犯人は、全ての始まりとなった事件について語り始める。それは理不尽にいきどおる男が、自らの手で悪を裁こうと決意するに至る「復讐譚ふくしゅうたん」だった。ワトスンとホームズの出会いが書かれた、始まりの物語。

~ブレンドのこだわり~

ブレンド:アップル、ハイビスカス、リンデンなど

犯人が語る過去に起こった悲劇から着想を得て、「夫婦愛」などの花言葉を持つハーブ・リンデンを混ぜこみました。なおリンデンはかつて、中央ヨーロッパ(特にドイツ)では「その木の下で裁判などの重要な儀式を行った」植物であるとも伝わっているそうです。

~本型パッケージのデザインについて~

表紙下部のデザインは4種共通で、ホームズの下宿先であるベーカー街221Bの部屋をモチーフにしています

表紙上部を飾るのは、犯人が残した意味深な血文字。そして左右には、ホームズがワトスンに語った「人生を示す無色の糸」と「殺人事件を示す緋色の糸」をデザインしました。

裏表紙側には、二十年前の悲劇が起きたユタ州ゆかりの動植物&ハニカム模様をデザイン。中央にはかつて花嫁の指を彩った金色の指輪と、真珠のような丸薬2粒も……。

《物語をもっと楽しむためのおすすめアレンジ》

すべてが始まった土地・アメリカのユタ州を連想させる、甘いはちみつを垂らしてお召しあがりください。
お茶請けには「深い後悔」「愛情」などの花言葉を持つラズベリーを添えて、復讐者のかなしい過去に静かに想い馳せてみては?


〈ボヘミアの醜聞しゅうぶん

ホームズシリーズの数ある短編のうち、一作目にあたる『ボヘミアの醜聞』をテーマにしたお茶。名探偵を打ち負かした唯一の女性・アイリーンの、その機知に富んだ立ち回りをイメージして花が大胆に香るお茶に仕上げました。

『ボヘミアの醜聞』のあらすじ:結婚を機に221Bを出て以来、久々にホームズが住む部屋を訪れたワトスン。話に花咲かせる二人のもとに「ボヘミア王家代理人」を名乗る人物が来訪し、とある女性との間に起きた問題を解決するようホームズに訴えるが……。ホームズが「あの女性ひと」と呼ぶ唯一の存在が登場する、短くも印象的な物語。

~ブレンドのこだわり~

ブレンド:紅茶(キーマン)、ローズレッドなど

かつてワルシャワ帝室オペラで活躍したアイリーン・アドラーの華々しい経歴に着想を得て、古くからオペラ歌手に愛飲されてきたという美声のハーブ・マロ―ブルーを混ぜこみました。彼女の声域(コントラルト)をイメージし選んだ、コクと独特のスモーキーな香りがある紅茶茶葉・キーマンもポイントです。

~本型パッケージのデザインについて~

表紙上部にはアイリーンの邸宅に突如あがった怪しい煙と、開け放たれた窓をデザイン。彼女が大切に持ち続けている「とある男女が写ったキャビネ判の写真」も添えました。

裏表紙側には、オペラ公演を行う歌劇場をデザイン。紆余曲折うよきょくせつを経てホームズが所持することとなった、アイリーンゆかりの品も描写しました。

《物語をもっと楽しむためのおすすめアレンジ》

彼女が活躍した華やかなオペラの世界に着想した、夜を思わす色合いのエディブルフラワーを飾って。はちみつをトッピングするのもおすすめです。美しく忘れがたいアイリーンの声に、想いを馳せて……。


〈バスカヴィル家の犬〉

ホームズシリーズの長編のひとつである『バスカヴィル家の犬』をテーマにしたお茶。バスカヴィル家に伝わる「魔犬の伝説」に着想を得て、古代より魔除けに使われるといわれるスパイスを混ぜこんだお茶に仕上げました。

『バスカヴィル家の犬』のあらすじ:デヴォンシャーの旧家・バスカヴィル家に代々伝わる「魔犬伝説」。当主が突然謎の死を遂げ、その付近に巨大な犬の足跡があったことから、ホームズは事件の調査を依頼される。しかし多忙でロンドンを離れられない彼に変わり、ワトスンがバスカヴィルの屋敷に招待されることとなり……。呪われた土地・ダートムアで、秘密を抱えた人々が織りなす物語。

~ブレンドのこだわり~

ブレンド:紅茶(チャイ)、ヒースなど

作品の舞台となった荒れた土地・ダートムアの植生をイメージしたハーブを混ぜこみました。また、冷徹で頭の切れる犯人像に着想を得て、すっと冷ややかなフレーバーが楽しめるようミントも加えています。

~本型パッケージのデザインについて~

表紙上部を飾るのは不気味な月に照らされた湿原ダートムアと、目を赤く光らせる「魔の犬」。左右からはこの土地特有の白く濃い霧が迫り、すべてを覆い隠そうとします。

裏表紙側には何故か片足だけ盗まれてしまった、現バスカヴィル家当主である準男爵・ヘンリーの黒いブーツ。そして、彼を敵対視する植物学者・ステイプルトンの持ち物をデザインしました。

《物語をもっと楽しむためのおすすめアレンジ》

呪われた土地・ダートムアに立ちこめる白い霧をイメージした牛乳を注いで、まろやかなミルクティーに。お好みで砂糖や追加のスパイス、ミントなどを加えてお召しあがりください。


〈最後の事件〉

ホームズシリーズでも特に象徴的なタイトル『最後の事件』をテーマにしたお茶。シャーロック・ホームズが宿敵であるモリアーティと対峙した土地・ライヘンバッハの滝周辺の情景をイメージしました。

『最後の事件』のあらすじ:ワトスンの仕事場に、顔色も悪く怪我を負ったホームズが突如現れた。異様な雰囲気に驚くワトスンに、彼は犯罪界のナポレオン・モリアーティ教授の恐ろしさを語る。ロンドンで起こる未解決事件のほとんどに関わるという教授とその配下を、三日後に捕まえるよう警察に手配したホームズ。期限まで彼らの襲撃から逃れようとワトスンとともに逃避行に出たが、出先で「教授を取り逃がした」という警察からの電報を受け取り……。諮問探偵と宿敵が直接対決する、手に汗握る物語。

~ブレンドのこだわり~

ブレンド:エルダー、紅茶(キャンディ)など

『最後の事件』が起きたのは、1891 年5 月4 日。後日談のタイトルで判明するどんでん返しに着想し、「5 月に食べると長生きする」という言い伝えのあるハーブ・セージを混ぜこみました。また、決着の地・ライヘンバッハの滝周辺の標高を参考に選びブレンドした紅茶茶葉・キャンディ(標高約600 から1200mで栽培)もポイントです。

~本型パッケージのデザインについて~

表紙上部を飾るのは、モリアーティ教授から逃れ辿り着いた、滝が激しく流れ落ちるスイス・ライヘンバッハの情景。巨大な巣を張り巡らせる蜘蛛のシルエットが、ロンドンの霧をイメージしたベール越しに浮かび上がります。

裏表紙側にはライヘンバッハの滝周辺の植生や、ホームズが持つ銀のシガレットケースなどをデザイン。諮問探偵が用意した、モリアーティ一味の有罪を証明する書類入り封筒を添えて。

《物語をもっと楽しむためのおすすめアレンジ》

氷を入れたグラスに冷やしたお茶を注ぎ、滝の水しぶきをイメージしたホイップクリームを乗せて。ライヘンバッハの土地に芽吹く新緑を感じさせるハーブや、土をイメージしたチョコチップで飾れば、対決の場面に立ち会ったよう! お好みでお砂糖を入れて召しあがれ。


イメージティーを収めたパッケージは、文庫本とほぼ同じサイズ!
まるで本物の書籍のように、本棚に並べて楽しめます。

洋書に準じた左開きタイプの本型ボックスが、海外文学好きさんの心をくすぐります♪

1箱に17個、ティーバッグが入っています。手軽にさっと飲めて、いつでも物語の魅力にひたれます!

お茶を飲みきったら、パッケージに小物を収納できます。アクセサリーを入れたり文房具をしまったり、お好みの形でアフターユースをお楽しみください^^

※箱に直接食品を入れるのはおやめください

「シャーロック・ホームズシリーズ」に着想したブレンドティーをれれば、ホームズが住まうロンドン・ベーカー街221Bにたちまちトリップした気分に♪ 作品の舞台である英国・ヴィクトリア朝の人々にもたしなまれていた紅茶文化に思いを馳せつつ、いやしのティータイムをお楽しみください。

ミュージアム部
シャーロック・ホームズの世界へ誘う 海外文学作品イメージティーの会

月1セット ¥1,800(+10% ¥1,980)
※note内の写真はすべて調理例です。
※1セットだけ(1ヵ月だけ)の購入も可能です。
※詳しくは「初めての方へ・お買い物ガイド」をご確認ください。


~もっと作家・作品に触れたい方へおすすめ~

実際にプランナーが訪れた、
作家ゆかりのミュージアムその他の紹介コーナー

・英国アンティーク博物館|BAM鎌倉(神奈川・鎌倉)
イギリス・ヴィクトリア時代の貴重なアンティークがたくさん並ぶ博物館。その3階に、シャーロック・ホームズが暮らす「ベーカー街221B」が再現されています。実際に当時の家具や食器を使用して再現された部屋は、アンティーク好きの私にとって何時間でも眺めていたくなる最高な空間でした!

英国アンティーク博物館|BAM鎌倉
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-4-1
開館時間:10時〜17時(最終入館は16時30分)
休館日:なし
※ミュージアムの展示内容は訪問期間によって異なる可能性があります。
※最新の情報は公式HPでご確認ください。


記事内の作中文章引用元:
①宮沢賢治(1924)「注文の多い料理店 序」青空文庫より


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