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杉山清貴&オメガトライブ "Dear Breeze"

「パクリ」と「オマージュ」の線引きは難しいけど実際のところは同じものですね。こないだから林哲司がパクリパクリと言われて傷心気味の私ですが・・(自分で勝手にそういう記事を追ってます)

だけどやはり80年代のシティポップや和製AORを考える場合に、パクリ問題は避けては通れない話だということを改めて認識しました。

60年代ぐらいから、日本のポップス自体がアメリカなど海外から入ってきたもののアレンジなわけで、フランスからのシャンソンだって随分、歌謡曲に影響を及ぼしていたと思います。

もっと拡大すると戦後の日本自体がアメリカナイズの権化みたいなものでした。映画だってそう。「ハッピーエンドがいい」という価値観は、アメリカナイズの賜物です。それまでの日本にそんな言葉を吐く人はいなかったのです。

その中にあって、林哲司の使命はオメガトライブというプロジェクトを成功させること、しかも流行やヒットチャートという短期的な起伏に乗せるためのスピードが必要だったのだと思います。

今更ながら、林哲司さんは優れた作曲家であると同時に優れたアレンジャーでもあったんだなあと感じます。着想とかインスピレーションをうまく楽曲に反映させていたんだなあと。

というわけで、僕の好きなオメガトライブ "Dear Breeze" のVAPオフィシャル動画をシェアするわけですが、その前に Ray Parker Jr.(レイ・パーカー・ジュニア)の "A Woman Needs Love" を聴いてから聴いてみてください。こちらもいい曲ですよ。

杉山清貴&オメガトライブ "Dear Breeze"

単にイントロがどうこうというのではなくて、曲全体のテンポ、淡々と軽やかに進む感じなど、よく合わせてるなあと思いながら、ちゃんとアイデンティティを持たせてるところが素敵だなと思います。

繰り返しになりますが、戦後の日本文化そのものがアメリカや諸外国の文化から短期間に着想を得て成り立っていたということをここに確認したいと思います。

トモダチの影響大なり。

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