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【#研究報告書】”LivingAnywhere”な生活:隅田川・荒川ウォーキング

2022年12月16日作成

本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についての「研究報告書」です。

6ヶ月かけて「LivingAnywhere Commons」の各地施設を旅しながら、隅田川・荒川沿いを巡り、自分の内面と向き合う日記「LivingAnywhere Story」を完成します。

1.実験の背景と目的、実績

Δ写真1.隅田川に架かる中央大橋

筆者は、1992年から川を中心としたまちづくり活動に携わってきました。
川といいましても特に都市河川です。
 ・東京でいえば、荒川・隅田川・神田川・多摩川
 ・大阪でいえば、淀川・大川・土佐堀川・堂島川・安治川
などです。

1-1.実験の背景

近年、各河川の上流部と下流部との交流が重要視されるようになりました。
特に地球温暖化に伴う大型台風やゲリラ豪雨の発生により、ダムや堤防などの河川構造物のみでは、洪水を防ぎきれないという防災の観点もあります。

また、森林が放置されることにより、土砂崩れが多発し、流木被害が甚大化していることも理由の一つです。

上流部で抱える事情、下流部で抱える事情を相互に理解することで、

  • 上流部と下流部の交流

  • 川全体の治水(流域治水)を図ること

  • 利水・親水へと発展させること

などが可能となります。

Δ図1.流域治水の概念図
(出所:国土交通省)

1-2.実験の目的

川沿いを歩きながら、もしくは川面をカヤックで漕ぎながら、現状の水辺環境を映し出し、課題・問題点などを情報発信します。

対象河川は、
 ・東京:荒川・隅田川・神田川など
 ・大阪:淀川・大川・堂島川・安治川など
のフィールド調査を行います。

※ 今回の実験では、特に東京の都市河川である隅田川と荒川

また、川辺にある居酒屋にこだわり、旬の酒と肴を味わいながら、店の情報発信も行います。
(筆者は、地酒(特に日本酒)が大好きです。)
地域の川に対する意識などを飲むニケーションしながらヒアリングを行います。
(こっちがメインだったりして!)

1-3.実験の実績

東京において、神田川の下流の支川である日本橋川と亀島川については、既に水辺ウォーキングなどを実施しております。

また、大阪において、大阪「水の回廊」といわれる東横堀川・道頓堀川・木津川・土佐堀川や大川についても、既に水辺ウォーキングを実施しております。

さらに、近畿圏において、奥琵琶湖を出発し、
琵琶湖縦断 → 瀬田川 → 宇治川 → 淀川 → 大阪湾 → 瀬戸内海   → 姫路
とカヤックで漕ぎました。

ちなみに、上記の記事は、Googleにて「カヤック一人旅」と検索しますと、広告を除いて1位で表示されます。

2.検証したいと思っていたこと

Δ写真2.隅田川に架かる清洲橋

2-1.指定企画としての検証

指定企画「LivingAnywhere Commons」のゴール・アウトプットは、

  • 毎日書く日記を通じて、自身の変化を記録

  • 活動の様子をSNSで発信

です。

2-2.私個人としての検証

私個人としては、

  • 荒川・隅田川・神田川沿いをウォーキングし、要所となる橋の全てや、水辺を動画・写真撮影

  • 荒川の上流部から河口まで、隅田川の起点から河口までをカヤックで漕ぎ、動画・写真撮影

して、noteに1日活動分を1記事として記録に残していくものです。

そのnote記事を、SNS(Facebook、Twitter)にて情報発信し、少しずつでも川に関心が寄せられるように啓蒙していくことです。

3.研究活動の概要

Δ写真3.隅田川に架かる白髭橋とスカイツリー

6月~10月の活動においては、隅田川と荒川のウォーキングに終始しました。

3-1.隅田川ウォーキング:6月~7月

隅田川ウォーキングを、6月~7月に延べ5日かけて、起点から河口まで歩きました。

3-1-1.「LAC浅草」

拠点としたLAC施設は、「LAC浅草」です。
「LAC浅草」には、隅田川ウォーキング以外で自主企画の活動でも利用し、計10泊利用しました。

3-1-2.隅田川ウォーキング

隅田川ウォーキングのルートは、下図の通りです。

Δ図2.隅田川ウォーキング:ルート図

起点となる岩淵水門から、河口となる築地大橋までを歩きました。
下記は、5日分の活動報告です。

3-1-3.隅田川寄り道編

隅田川ウォーキングの合間に、東京都江東区に拠点のある「和船友の会」主催の和船体験会に参加しました。

3-2.荒川ウォーキング:8月~10月

荒川ウォーキングを、8月~10月に延べ8日かけて、上流部・中流部を歩きました。

3-2-1.「LAC横瀬」

拠点としたLAC施設は、「LAC横瀬」です。
「LAC横瀬」には、荒川ウォーキング以外にも、武甲山登山でも利用し、計20泊利用しました。

3-2-2.荒川ウォーキング

荒川ウォーキングのルートは、下図の通りです。

Δ図3.荒川ウォーキング:ルート図

今回歩いた部分は、上流部の白川橋から中流部の花園橋まで歩きました。
下記は、8日分の活動報告です。

3-2-3.荒川寄り道編

荒川上流部ウォーキングの合間に、「LAC横瀬」の目の前にある武甲山を登山しました。

「LAC横瀬」におきまして、新たな出会いがありました。

3-3.カヤック

少なくとも隅田川については、起点から河口である東京湾まで漕ぐ予定でした。
しかし、瀬戸内海でカヤック一人旅をしている最中に2度の破損に見舞われ、実施に至りませんでした。
2023年1月以降におきまして、隅田川・荒川上流部を漕ぐ予定で準備をしております。

3-4.LAC大阪・津山での活動

LAC大阪を計3泊利用して、イベントに参加しました。

「LAC津山」を計2泊利用して、津山城を見学しました。

4.結論と気づき

Δ写真4.荒川上流部:スタート地点
(白川橋から上流側を撮影)

結論と気づきについては、下記の通りです。

4-1.ウォーキングの観点

ウォーキングについては、
 ・隅田川:起点から河口まで5日間
 ・荒 川:上流部白川橋から中流部花園橋まで8日間
をかけて歩きました。

4-1-1.隅田川ウォーキング

起点の岩淵水門から河口である東京湾まで、
 ・自身の目で隅田川の全風景を確認
 ・カヤックで漕ぐ際の下見
を目的として歩きました。
起点から河口までの河川施設(橋、水門、堤防など)を全て写真・動画撮影することができ、その一部はnoteにまとめました。
(上記「3.研究活動の概要」に掲載)

4-1-2.荒川ウォーキング

電車で行くことができる荒川上流部の最奥地点は、秩父鉄道三峰口駅から5分ほど上流側へ歩いた白川橋です。
そこを出発点として、河口である東京湾まで、
 ・自身の目で荒川の全風景を確認
 ・カヤックで漕ぐ際の下見
を目的として歩きました。

結果は、上流部の白川橋から中流部の花園橋まで歩きました。
その間の河川施設(橋、ダム、長瀞ライン下りなど)を全て写真・動画撮影することができ、その一部はnoteにまとめました。
(上記「3.研究活動の概要」に掲載)

4-1-3.武甲山登山

寄り道編として、「LAC横瀬」をベースキャンプとして、武甲山登山を行い、山頂に行くことができました。
元々、武甲山はハワイ沖にあった海底にある山であり、プレート移動により日本列島に衝突して形成された山であることを知り、登りたくなりました。
おそらく最初で最後の登山となります。
その様子もnoteにまとめました。
(上記「3.研究活動の概要」に掲載)

4-1-4.「第2回あたらぼアート展」に活動写真を展示

「新しい働き方LAB」内のサークルであるアート部が、12月3日~4日にアート展(メタバース)を開催しました。
その際、隅田川・荒川・武甲山での活動記録写真を展示させていただきました。

Δ図4.「第2回あたらぼアート展」
活動写真展示(隅田川ウォーキング)
Δ図5.「第2回あたらぼアート展」
活動写真展示(荒川ウォーキング)

4-2.カヤックの観点

Δ写真5.瀬戸内海でのカヤック一人旅

当初の予定では、隅田川・荒川を漕ぐ予定でしたが、
 ・下見(ウォーキング)が、想定外に時間を要したこと。
    炎天下で軽い熱中症になり、距離を歩けなかった。
 ・瀬戸内海でのカヤック漕艇中に2度も損傷・修理を要したこと
が原因となり、カヤック一人旅はできませんでした。

4-2-1.隅田川カヤック一人旅

隅田川をカヤックで2日間かけて下る予定です。
隅田川ウォーキング中に条件の整った中継点として、千住大橋に決定しました。
したがって、カヤック一人旅の日程は、
 ・1日目:岩淵水門 ~ 千住大橋
 ・2日目:千住大橋 ~ 築地大橋
とする予定です。

できれば、2023年1月に実施したいと考えております。

4-2-2.荒川カヤック一人旅

荒川上流部ウォーキングで気づいた点は、
 ・上流部の水深は、深い地点もあるが、極端に浅い地点もある
 ・安定して水深のある地点で、カヤックを入れないと浮かない
ということです。

カヤックは、30cm水深があれば浮きますが、上流部においては30cm無いところもあります。
荒川カヤック一人旅のスタート地点は、水深の確保の観点から判断し、親鼻橋の橋詰に決定しました。
「長瀞ライン下り」と同じポイントとなりました。

第1中継点は、「長瀞ライン下り」の終点である高砂橋の下流側とします。
第2中継点は、玉淀ダムの上流側とします。
ここまでが、荒川上流部です。
第3中継点は、花園橋を検討しています。

したがって、
荒川上流部
 ・1日目:親鼻橋下流側 ~ 高砂橋下流側
 ・2日目:高砂橋下流側 ~ 玉淀ダム上流側
荒川中流部
 ・3日目:玉淀ダム下流側 ~ 花園橋付近
とする予定です。

荒川の下見が中流部で終わっているので、引き続き荒川ウォーキングを進めます。
カヤックの中継点を見出しながら、荒川カヤック一人旅を来年前半に敢行したいと考えます。

4-3.LAC利用の観点

Δ写真6.LAC津山

研究報告書提出までに、LAC利用宿泊数は、

  • LAC浅草:計10泊

  • LAC横瀬:計20泊

  • LAC大阪:計 3泊

  • LAC津山:計 2泊

  • 合  計:計35泊

となりました。
ノルマは30泊以上となりますので、無事にこなせました。

その後も、12月20日から「LAC津山」におきまして、2泊の予約を取っています。
津山での活動は、「津山城天守閣再建構想」です。

4-4.日記記帳の観点

Δ図6.日記帳

この企画を機に日記帳を書き始めました。
自身の性格として、過去を振り返りたくないタイプなので、日記を書き続けはしましたが、「俺には合ってないな!」と感じました。
おそらく、この企画終了後、二度と日記を書きません!

4-5.仕事進捗の観点

筆者の仕事は、
 ・不動産コンサルタント
 ・不動産投資(大家業)
 ・不動産ライター・ブロガー
です。

LAC滞在中、
 ・日中は、ウォーキングに明け暮れ
 ・夜中は、LAC施設内で
   ・不動産会社から依頼された記事の原稿作成
   ・ブログ記事作成
です。
その原稿作成ですが、意外と順調に進めることができました。

地元(大阪府内)の物件見回りや顧客との打合せの合間をぬって、LAC施設を活用しながら、旅をしての原稿作成は可能であるとわかりました。

5.研究に関する考察・これから

研究に関する考察・これからについて触れます。

5-1.ウォーキングの観点

隅田川ウォーキングは、完了しました。
荒川ウォーキングは、中流部でストップしました。
しかし、引き続き荒川ウォーキングを、河口(東京湾)を目指して実施します。
「新しい働き方LAB」の企画のために、ウォーキングをしている訳ではありませんので。

◆飲ムニケーション◆

荒川沿いで良い居酒屋を見つけました。
秩父鉄道の御花畑駅前にある「秩父一期一会」という名前です。

ここで、「荒川を上流から歩いているよ!」と店の大将にいいますと、関心を示して荒川談義が始まることに!
「カヤックもやるよ!」と伝えますと、店の客も関心を示し、なんだか盛り上がってしまいました!
良き拠点が見つかりました!

荒川の啓蒙ができたことは、収穫となりました!

Δ写真7.居酒屋「秩父一期一会」にて客と乾杯!

今後も荒川ウォーキングを終えた後は、地元の居酒屋に入り荒川を語ります。
一人でも啓蒙できれば、歩きがいがあるというものです!

5-2.カヤックの観点

カヤックは、準備・修理で終わりました。

「隅田川カヤック一人旅」については、2023年1月に実施予定です。

「荒川カヤック一人旅」については、荒川ウォーキングを完了後、実施予定です。

隅田川も荒川も「カヤック一人旅」として、ブログに記録として残しておきたいです。

5-3.LAC利用の観点

LAC浅草は、今後活動が本格化する「メタバース霊岸島」の活動拠点として利用する意向です。

LAC津山は、「津山城天守閣再建構想」の活動拠点として利用する意向です。

5-4.日記記帳の観点

日記は、6月15日~12月16日まで全て書きました。
我ながら、よく書いたなあと思います。
途中何度も止めそうになりましたが、企画主催者の住吉さんの顔が浮かび、仕方なく書くことにしました。
ここは、恩着せがましく書きます。

5-5.仕事進捗の観点

LAC施設にて、問題なく仕事を進めることができました。
今後はチーム編成して、仕事ができないかを検討します。
slack上にて、チームで仕事を請負うことにより、より大型の案件をこなしているメンバーがいます。
彼らに見習い、試してみようと思います。

6.全体振り返り(まとめ)

全国のLAC施設を転々とし、その土地の環境を愉しみながら、仕事を進めるライフスタイルは、有りだなと実感しました。

私の場合、日中はずっと川沿いを歩き、施設にはいません。
しかし、施設に戻った後、1~2時間だけ宿泊している若いメンバーと交流を取るようにしました。

Δ写真8.「LAC横瀬」での夕食会

全員、私よりも年下ということもあり、若い人たちの考え方に触れることができました。
それが、何よりも新鮮であったと、今感じます。

2023年は、いよいよカヤック一人旅を始めます。
自然との新たな出会い、若い人との新たな出会いを求めて、引き続き活動していきます。

7.筆者プロフィール

筆者のプロフィールについては、下記の記事をご覧ください。

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