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メンタル系不調での通院と投薬について赤裸々に体験を語ってみる

「お薬なんて死んでもイヤ!それくらいだったら高熱だったとしても耐える!!」と豪語するくらい、お薬や病院が嫌いだったわたし。でも、ある一定のリミッターを超えたときに、「病院行って、診断出してもらって、薬飲みたい。むしろください」って思考が切り替わったときがあったの。

自己啓発とか精神論とか食事法とかスピリチュアルとか、色々勉強してきた人生で、それをコツコツと実践していたんだけど。結果がね、出なかったんです。

そして疲れが何度目かのピークを超えたとき、「もう自分の力で頑張る気力すらない」ってなったんだよね。もう何も考えたくない。もうこれ以上、元気になることを頑張りたくない。というか、頑張れない。その気力も、体力も、精神力もない。だから、何も考えずに受け身でいられる病院とお薬という選択をとりました。それくらい、頑張り続けることに疲れてたんだよね。


病院に行くことも、お薬を飲むことも、悪いことじゃないと思うの。
実際に、病院に行ってお薬を飲むことにしたって報告したら、周りの人は「依存になるから絶対やめたほうがいいよ!」とか「漢方にしたら?」とか「インナーチャイルド癒す系の占い師さん知ってるよ!」とか「カウンセリングはダメなの?」とか、「鍼治療とかいいらしいよ!」とか、色々言ってくれたのね。もちろん、善意で。

でも、それ全部、わたしが能動的に動いて、頑張らなくちゃいけないよね?そして、すぐに結果が出るものではないよね?
わたしは、「すぐに」なんとかしたかった。「今すぐ」楽になりたかった。そうじゃないと、完全に潰れて、人として機能できないところまで追い詰められていた。それだけ、頑張り続けてきてたってこと。そんな自分に対して「よく頑張ったね。回復するまでゆっくり休んでいこうね」って褒めてあげたい。


それに、メンタル系の不調で病院に行くっていう選択肢も、お薬を飲むっていう選択肢も、誰しもが一番最初に飛びつく選択肢じゃないと思うの。むしろ、それを避けようと色々自分で模索して、頑張って、それでもどうにもならなくて、最後の砦的な感じで駆け込む人の方が多いんじゃないかなって思う。それでも、お薬を飲むってことに対しての不安感や抵抗感っていうのはあるよ。依存したらどうしよう、とか。薬なしでは生きられなくなっちゃったらどうしよう、とか。副作用ってどんなのなんだろう、とか。

そういう怖さとか不安を乗り越えてでも、その選択肢に手を伸ばすってことは、それくらい追い詰められていたってこと。自分でどうにかできるなら、とっくの昔にやってたよって話。

だからね。もし周りにメンタル系の不調で病院に行ったり、お薬を飲むって人がいたら。心配な気持ちもわかるだけど。不安を煽るようなことは言わないであげて欲しいなって思う。最後の砦さえ取り上げられてしまったら、本当にその人は行き場がなくなっちゃうからさ。


病院に行ってお薬をもらうことを決めたとき、一番最初にわたしがやったことがある。それは、自分の身の回りの鬱やメンタル系の不調で過去に通院や服薬をしていた友人たちに徹底的に話を聞いてリサーチすること。複数人に話を聞いてみて、いろんな経緯やストーリーはあったものの、みんなに共通していた意見はふたつあった。

ひとつ目は、周りの人はきっと反対する。それでも、お薬は確かにあなたを楽にしてくれるから、周りを気にせず病院に行って、使えるものはなんでも使って、回復すればいいよってこと。

ふたつ目は、処方されるお薬がどういうものなのかについては、ちゃんと調べること。特に、精神安定剤系のお薬は確かに依存度も副作用も強いから、本当に必要じゃない場合は避けたほうがいいということ。もし必要であるとお医者さんが判断して、自分も副作用やその強度について納得した上で飲むことを決めるなら、飲む数などは必ずお医者さんの判断に従うこと。勝手に自分で数を減らしたり増やしたりしちゃダメってこと。


今のところ、わたしはそういった強いお薬はまだ処方されていない。というか、まだ診断名すら出ていない。1回や2回の通院で診断が出せるほど、簡単なものではないらしい(もちろん、症状の程度や種類によるのだろうけれど)

これも自分が実際に体験してみて初めて知ったんだけど、そもそもメンタル系の病院の初診予約をとるのは、めちゃくちゃ難しい。電話して、明日とか来週とかでとれるところは、ほぼ皆無。初診予約の受付をしていない病院も多いし、直近の初診予約可能日が数ヶ月先ってこともザラにある。

診断名が出るまでに長い時間がかかることや、初診予約を取ることの難易度を考えると、「ちょっと体調悪いな」って少し思い始めた時点で、動き出してもいいと思う。わたしは、「もう無理だ、今すぐにでもなんとかしないと本気でやばい」ってところまで耐え抜いて、本当に藁にもすがる思いで病院に電話した。そしたら、予約は数ヶ月先ですって言われて絶望したから。

(そういうのって、経験者にしかわからない情報なので、あえてここに書いています。誰かの役に立てば)


ちなみに、わたしは数年ずっと不眠症状が続いていた。子育て中ってこともあって、子どもと一緒に寝るから、眠りが断続的になってしまうのはある程度仕方がないことと割り切っていたけれど。今年に入ったっくらいから、眠たいのに眠りにつけない。寝ても2時間くらいで目が覚めちゃって、眠たいのにもう一度眠ることができない。みたいな状態が続いていたのね。やっと明け方に眠りにつけたと思ったら1〜2時間で子どもに叩き起こされる。キツかった。本気で、なにかの拷問を受けてるんじゃないかってくらい、キツかった。それでも子育てしないといけないし、仕事にだっていかないといけない。

このままだとヤバいと思って、すべての勇気と気力と精神力を使って病院に行って、まずは眠るためのお薬をもらった。最初は抵抗があったけど、今では6〜9時間は寝られるようになった。もともと8時間以上は寝ないと体調が悪くなっていたタイプの人だったから、8時間前後寝れるようになっただけで、精神的な安定や体力の向上を感じられるようになった。頼ってよかったなって思う。実際、お薬を飲んでいても、例えば暑くて寝苦しい夜とかは目が覚めちゃうこともあるし、朝は5時とか6時に起きちゃう。それでも、継続して眠り続けられるって本当に大きい。


睡眠が乱れていたことで精神的にもだいぶと不安定になっていて、パニック的な症状が出たりもしていた。過呼吸とか、思考が停止するとか、簡単なことが決められないとか(例えば、子どもに「アイス買って」って言われてもYESと言うべきかNOと言うべきが判断できなくて思考停止したり)。なので、対処療法としてそれに関わるお薬ももらった。こっちは、必要だと思ったときに飲む感じで出してもらっている。最近は、飲まないで済むことが増えた。

そんな感じで、ちょっとずつ回復傾向にあるのかなって思う。とはいえ、ここで「回復した!よし、じゃあ、普通の生活に戻れる!」って頑張っちゃうと、またバランスを崩すことは目に見えているから。焦る気持ちもあるけれど、仕事や家事、子育て全般、手の抜けるところは可能な限り手を抜いて、頼れるところは徹底的に頼ることを最近は頑張っている。もはや、自分の今の一番エネルギーを注いでいることは、「いかに頑張らないか」と「いかに人に頼るか」と「頼ることに罪悪感を感じない」という3つだ。

(3つ目が意外と難しくて、結構簡単にぐらっとなって泣きそうになったり気分が落ち込んだりする。そういうときは、あえてお笑い番組とか、おちゃらけた系の漫画やアニメや本で自分のメンタルを立て直すようにしている)


誰得って感じの内容なんだけれど、少しでもしんどい思いをしている人の役に立てる情報が提供できていたら嬉しい。一番つらかったとき、わたしはこういうリアルな情報を求めていたから。

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頑張らないことを、頑張っていきながら、ゆっくり進んでいきましょう。



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