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とまどいと偏見2019

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2019年に劇場で観た映画の感想です。
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2019年6月の記事一覧

ウイーアーリトルゾンビーズ

ウイーアーリトルゾンビーズ

両親を亡くした4人の少年少女が失った感情を取り戻す為に冒険の旅に出る物語…(ま、そう言えばそうなんですけど、)。というより個人的には、思春期の少年たちが大人の社会を覗き見て絶望の果ての自由を手に入れる話だと思いました。「そうして私たちはプールに金魚を、」がサンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞した長久允監督の長編デビュー作「ウイーアーリトルゾンビーズ」の感想です。

この映画を観た

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アナと世界の終わり

アナと世界の終わり

イギリスのコメディ映画でゾンビ物と言えば、まず(というか確実に)、「ショーン・オブ・ザ・デッド」を思い出しますが、それに学園青春物とミュージカルをプラスしたのがこの映画で、ああ、なるほど、そりゃ相性良さそうじゃんとちょっと上からのノリで観に行ったら、めちゃくちゃ好きな映画になりました。(2010年に公開されたライアン・マックヘンリー監督の「Zombie Musiacl」という短編を、癌で亡くなった

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アメリカン・アニマルズ

アメリカン・アニマルズ

ちょっと観たことないタイプの映画でした。4人の大学生が自分たちの通う大学の図書館にある超希少本(1200万ドル=約12億円)を強奪するという実話を、犯罪を実行した本人たちのインタビューを交えつつ劇映画にした(もともとドキュメンタリー作家だった)バート・レイトン監督の作品「アメリカン・アニマルズ」の感想です。

えー、またもやネタバレしないに越したことない映画です。なので、端から興味ある人は間違いな

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