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この世界の(さらにいくつもの)片隅に
2016年に公開されてから途切れることなく上映され続けて来た、こうの史代さん原作の漫画を片渕須直監督がアニメ映画化した『この世界の片隅に』に、約38分(250カット以上)の新エピソードを追加して製作された長尺版。完全版とか新解釈版とも違う、ほんとに言うなれば"さらにいくつもの"版というところでしょうか。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の感想です。
えー、3年前の11月に公開された『この世
スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け
えー、EP7から始まる3部作の最終話ということだけでなく、42年前に公開されたEP4 「新たなる希望」から続くスカイウォーカー家の物語がここで終結するということで。まずはホントに終わるのか?という気持ちで観に行って来ました。「スターウォーズ EP9 / スカイウォーカーの夜明け」の感想です。
はい、ということで注目度が高い上に、ある種宗教的に崇拝(そこが「スター・ウォーズ」の面白さでもあるんです
殺さない彼と死なない彼女
えー、普段なら完全にスルーしてる映画です。ネットなんかの評判が良いので観たんですが、これ、小林啓一監督なんですね。じつは僕、小林監督の長編デビュー作「ももいろそらを」って映画大好きなんです。はい、ということで、もともとはツイッターに投稿した4コマ漫画から人気になった原作を小林啓一監督が脚本監督した「殺さない彼と死なない彼女」の感想です。
映画は割と何でも観る方なんですが、唯一観てないのが、今、流
ブライトバーン 恐怖の拡散者
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」監督のジェームズ・ガンが、過去に児童への性的虐待をネタにしてツイートしたこと(後に反省し謝罪済み。)が問題となりディズニーを解雇されてる間(こちらも出演者たちの懸命な擁護により「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」の監督として再雇用となりました。)に制作した、"もしも、スーパーマン的能力を持った子供がいたら…"的ホラー「ブライトバーン 恐怖の拡散者」の感想で
もっとみるCLIMAX クライマックス
「LOVE 3D」以来のギャスパー・ノエ監督作。今回は明確にホラーだったと思います。ラース・フォン・トリアー監督の新作「ハウス・ジャック・ビルト」もホラー的だったし、両監督共その前はSEXが題材になってたしで、いろんなテーマで人を不快にさせ続けてるふたりですが、追い掛けてるものに何か共通するものがあるんでしょうかね。雪深い山の中の廃墟で行われたとあるダンスチームの打ち上げパーティーが地獄と化して行
もっとみるボーダー 二つの世界
スウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストさん。2008年に公開(日本公開は2010年)された映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作の人なんですけど、この映画がとても好きで(2010年に公開された映画で一番好きかもしれません。)。その人の原作ということで観に行って来ました。「ボーダー 二つの世界」の感想です。
えーと、「ぼくのエリ 200歳の少女」がどういう話だったかというと、80年