■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅③―越前 大河ドラマ館へ行ってきました
2024年2月23日、越前市にある「しきぶきぶんミュージアム」に大河ドラマ『光る君へ』の大河ドラマ館が開館しました。すると、なんと開館11日めで来館者が10,000人突破‼ これは早いうちに行かねばと思い立ち、先日仕事の隙間を縫って、行ってまいりました。
今日はそのときのお話です。
ちなみに。びわ湖大津の大河ドラマ館へ行ったときのお話はこちらの記事にまとめてあります。
■名古屋からは電車で約2時間ほど
越前 大河ドラマ館は、その名の通り、福井県越前市にあります。最寄り駅は「武生(たけふ)」。名古屋からは特急しらさぎに乗って、約2時間ほどで到着します。
特急しらさぎは座席がとてもゆったりしていて。読書をしたり、ちょっと寝たりとのんびり気分で過ごすことが出来ました。そうこうしているうちに、武生へ到着。
3月16日に開通する北陸新幹線の駅(越前たけふ駅)とは近いですが、別の場所に駅舎があります。この日は空気は冷たいものの、わりと晴れている時間が続いてくれて、とても過ごしやすい日でした。
そうして、そこからまずは大河ドラマ館へ向かう旅程だったのですが。ワタクシってば、大河ドラマ館に向かうシャトルバスには乗らず。
大河ドラマ館までは歩いて25分ほどの道のりだと事前に調べて知っていたため、移動手段として迷わず「徒歩」を選んだのでした。
何を隠そう(何も隠していませんが)、日頃の推し活で、名古屋城を延々と歩き回っている我が身。ですから、25分くらいなら平気で「歩き」を選択してしまうのです。
そんなこんなで、文明の利器(=シャトルバス)に背を向け、有無を言わさず戦国の民(しかも、身分は足軽)の本領をここ越前の国でも発揮したワタクシ、迷子癖があるのに、果たしてドラマ館にきちんと辿り着くことはできるのでしょうか?
■そして、無事に?大河ドラマ館へ
■途中、いろいろ誘惑がありまして
平日の午前中にのんびり歩いていたためか、ほとんど人に会うことがなく、かなり閑静な住宅街を進軍いたしました。
ちなみに、今回初めてへ武生へやってきたのですが…この町って、民家の途中にしれっとお寺があるんです。
そうするとですね。
時間に制限のない旅人(=わたし)は、ふらふらと目に付いたお寺に入り込むのですよ。
で、お参りをしたり、写真を撮ったり、突如現れるお墓にびっくりしたり。いろいろはしゃいでいるうちに、妙に楽しくなって?しまうのですね。
そうして、挙句の果てに、元の道に戻れなくなって、右往左往する羽目に陥る、と…しかも、それを複数回やらかすあんぽんたん(滝汗)。
そんなふうに、あちこちで迷子になっていたおかげで、25分ほどで着くはずの道のりになぜか1時間もかかってしまったのです。これはもう、いくら時間に余裕があるといっても土地勘のない場所で何をしているのだ…と我ながら少々呆れてしまったのでした(笑)
■武生中央公園に到着
そうこうしながら徘徊しているうちに、どうにか武生中央公園に到着しました。ここまで来れば勝ったも同然、この公園のどこかしらに、大河ドラマ館となっている「しきぶきぶんミュージアム」がある…はず…だけど…うん…
ここはどこじゃ…??
実はこの武生中央公園、幼い子たちが全力でアスレチックを出来るような仕様で、かなりだだっ広いのです。その証拠に、もちろん時間帯の所為もありますが、わりと遠くから子どもたちの歓声が聞こえてきていました。
が、一方で。
そのだだっ広さのおかげで、地図も何も持たずに勘だけで歩き回っていたワタクシ、ゴール手前で(またもや)全力迷子になってしまい。あわあわしながら地図アプリで住所検索をかけたところで、「現在地=ゴール」としか表示されず。
これにはマジで焦りました(滝汗)。
とりあえず、開き直って「こっちにあるといいなぁ」くらいの気軽さで、おろおろと歩き回ってみたら。
あら不思議。いつのまにか、大河ドラマ館の前に着いていたのでした。めでたしめでたし。
■いざ、出陣!
■忘れ物発覚
さて、やっと辿り着いた安堵と共に、いそいそとドラマ館に入ります。そして、入ってすぐのところで、入館料(大人600円)をお支払いします。で、ですね。入館のチケットは券売機で購入するのですが。
みなさま、先にびわ湖の大河ドラマ館へ行っていたら、そのチケットを絶対お持ちくださいませね。
100円引きになります……えぇ、ワタクシったら、大津びわ湖のチケットをしっかりちゃっかり忘れていったですよ(泣)たかが100円、されど100円。お値引きの機会をまんまと失い、600円をちゃりりんと券売機に入れたのでした。
■主役は為時パパ
さて、そんなこんなでいよいよ大河ドラマ館に入ります。すると、まずお出迎えしてくれるのは、まひろちゃん…とはもう言えない「紫式部」さまの特大パネルです。これは、びわ湖大津のドラマ館と同じです。
とはいえ。
今はまだ、大人びてはいるものの、16,7歳の少女であるまひろ。さまざまな経験や思いをすべて糧にして「女性」となり、自分の生き方を模索していく。どこか愁いを帯びたこの表情、何度見てもステキで見惚れてしまいます。
その向かい側には、吉高由里子さんによるウェルカム映像が流れています。それを見てから、前を向くとそこには。
道長、まひろっち、為時パパの等身大パネルがありました。また、開館前日にいらっしゃった吉高由里子さんと、オープニングセレモニーにご参加の岸谷五朗さんのパネルには、おふたりそれぞれのサインも♡
直筆のサインって、見ているとちょっとウキウキしちゃいますよね。
あと。このときふと思ったのですが。
柄本佑さん演じる道長って、めちゃ上背がおありなんですね。
柄本さん、たしか六尺を超えていらっしゃるんでしたっけ。大津びわ湖の等身大パネルは「まひろ&ファッサマ納言さま」の並びでしたから、こうして「三郎&まひろっち」の並びを見ると、映像で見慣れているはずなのに、改めて新鮮な気持ちになったのでした。
・ ・ ・
びわ湖大津では、五節の舞姫のときのお衣装でしたが、越前大河ドラマ館では、まひろが裳着の儀式で着たお衣装が展示されました。
ファーストサマーウイカさんではありませんが、このお衣装を見て「まひろっち、いいおべべ着させてもらってよかったねぇ…」と思わずしみじみしちゃいました(笑)
また、このお衣装はかなり近くで見ることができたため、その精巧な模様や美しい布の佇まいにほれぼれしていたのでした。
が、ここ越前のドラマ館はそれだけでは終わりません。
越前国の国司として赴任してくる為時パパがフューチャリングされているのです。まずは、パパの(生活が安定した時期の)お衣装や
まひろたちと暮らす家での、パパの書斎など。
ワタクシったら、「うわぁ、パパりんの文机だぁ」とひとり密かに興奮しておりましたとさ。そして、もうひとつ興奮したといえば、こちら。
まひろっちが代筆屋をしていたときの、木片。これ、実際に撮影に使われたものだそうです。そして、最初の3行は吉高由里子さんの直筆だとか。
吉高さんって、そもそも左利きでいらっしゃるんですよね。それを踏まえてこの筆跡を見ると、役者さんの役に賭ける情熱のすさまじさがダイレクトに刺さってきます。
■実は、途中で記事の更新もしていました♪
大河ドラマ館へ辿り着いたのは、(迷子時間が長すぎたため)ちょうどお昼前でした。つまり、館内でのんびり見回っている間に、私がいつもお昼の記事更新をする時間になったのです。
そのため、こちらの記事はちょうど大河ドラマ館で、役者の皆さんのパネルに囲まれながら更新したのでした。
みんなが直秀ロスに泣いたお話に、全力で道隆さま推しな感想を書くという力業を発揮した、例の感想記事です。こういう巡り合わせもほんのりうれしかったりして。しかも。
道隆さまのパネル近くで更新できましたから、中関白家推しとしては感無量でございました。
■まとめにかえて
というわけで、二つ目の大河ドラマ館訪問でした。
この越前の大河ドラマ館にも4Kシアターがあり、脚本の大石静先生と、吉高由里子さん、岸谷五朗さんのインタビューが流れます。もちろん録音録画はできませんので、うろ覚えなのですが。
1000年経とうとも、人の心は変わらない。
大石先生がそのような内容のことをおっしゃったのです。もちろん、生活様式や文化、価値観などあれこれな違いはあるけれど。でも、喜び、悲しみ、愛し、愛される、、、そういった人の心の在り様というのは、今も昔も変わらずに営まれているのだ、と。
それは、毎週『光る君へ』を見ながら、気持ちの奥底で感じていたことではありますが、こうして実際に物語を紡がれている先生の実際の言葉で聞くと、さらにストンと腹落ちしてきました。
第1話でアレでしたし、まだまだ序盤であるはずの第9話であの衝撃でしたから、ここからどんな加速度と質量で物語が攻め込んでくるのか、予想も尽きません。
それでも、きっと描きたいことは変わらない。それを信じて、これから最終話まで、じっくりしっかり大河ドラマ『光る君へ』の行き着く先を見つめ続けようと思います。
んじゃ、また。
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