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【写真館651】なつのしおり②

今日の一枚はコチラです。

以前、書店員をしていたときはコミック担当でした。シュリンクから、特典管理から、注文から、品出しから。雑誌の付録を挟むとか、イベントのためのコーナーづくりとか、日常のもろもろした膨大な量の作業たち。

今思い出しても、嵐のような仕事量でした。ワンオペ、ダメ絶対な仕事の一つだと思います。いや、まじで。

そのコミック担当が上の人たちから「気合を入れろ」と喝を入れられるのが7月から始まる「ナツコミ」でした。集英社コミックを買うと、1冊につき1つ特典がもらえるアレです。

ちなみに、今年は写真のしおりだそうで、なかなか使いやすい大きさとなっております。選んだのは『怪獣8号』と『推しの子』。人気のタイトルはとっととなくなるので、早めに行ってこの二つをゲットしてきました。

・ ・ ・

書店を辞めて2年が経とうとしています。そうして、ようやく「ナツコミ」をふつーに楽しめるようになりました。

実は、書店を辞めてすぐはコミック売り場に足を踏み入れることすらできまなかったのです。それどころか、コミックを読むのもしんどいほどで。一言でまとめれば、完全に「病んでる状態」でした。

そこからずんどこと年月が経って。書店に15分以上滞在できるようになり。コミックを読めるようになり。コミック売り場に入れるようになり。今は、ナツコミのラインナップや展開の仕方を見て、「ほほぅ」と思えるほどに。

寄る年波に呑まれつつあるこのごろは、コミックでさえも積読になっており、新たに購入することに躊躇を覚えるようになりましたが。それでも、あのときふらふらになりながら頑張った経験は、これから醸成されてなにがしかの核を形成するのだろうと……そんなことを思っています。

全国のコミック担当書店員さま、2か月踏ん張ってください。ひそっと応援しています。


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