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自分と向き合うことは、医療問題の根本解決にも繋がる

看護師時代、たくさんの死や死の狭間を生きる人を見た。

自分より年下の人も、自分と同世代も亡くなっていった。

昨晩手術成功して、さっきまで「水飲ませて」と言っていた人が、急に大動脈が破裂してそのまま亡くなった。

入職したときからずーっと見守ってくれていた人が亡くなった。

昨日まで元気に話していた人が、突然なくなった。

気分悪いと訴える人が、目の前で徐脈になった。死の手前だった。

死期が迫った人が、自分の人生を後悔して嘆いているのを見た。


生きるってなんだろう?

死ぬってなんだろう?

幸せってなんだろう?

医療ってなんだろう?

そんなことを悶々と考えるようになった。


19歳で心筋梗塞で祖母を目の前で亡くし、そのとき父から告げられた「お前が看護師になっていたら、なにか変わっていたのかもな」という言葉が忘れられなかった。

もしあのとき祖母を助けられたら、、、という想いで、新卒で循環器に進むことを選んだ。

CCUという心臓専門の集中治療室がある病棟を選んだ。

4年間循環器にどっぷり浸かって学んだことは、「助けられない命もある」ということ。

どれだけ医療が発達しても、医療は、命は、「運」もある気がしている。

例え治療薬があっても、医師の腕が良くても、手術は成功しても、きっと命が続くかは、私たちにはわからない大きな力が働いているのかもしれない。

だから医療に依存しないで、医療に頼りすぎないで、自分の人生を自分の意志で歩んでほしいと心から思う。

自分の心と身体は自分で守る、という意志を根っこでは持っていてほしい、と思う。


あなたの人生はあなたにしか歩めない。

死ぬ間際、「この人生で良かった」と心から思えるようになるには、自分の意志で人生を歩み続けること。

どんな人生を歩んでもいい。ただあなたが人生の舵をとり続ける人生を。


医療難民が増えたこと、生活習慣病が増えたこと、介護される人が増えたこと、ガンが増えたこと、不妊治療が増えたこと、発達障害が増えたこと、精神病が増えたこと、病気自体が増え続けていること、ワクチンが増えていること、、、、、、

医療の問題は数えきれないほどあって、介護施設を増やす、医療者を増やす、ワクチンや薬の発明、なんて表面的な解決を目指しても、根本解決にはならない。

根本を解決しないと、問題はなくならない。


そんな医療問題、全部をどうやって解決するんだろう?

そうやって考えた結果、やっぱりみんなが、心と身体を自分で整えること、自分の意志で自分の人生を歩むこと、という結論にたどり着く。


もっと自分自身に向き合おう。

もっと自分を知って、自分で自分をケアしよう。

自分の意志で人生を歩もう。



そうやって医療問題がなくなる未来が私は見たい。



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