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食べ物の話

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おいしかった食べ物、珍しい食べ物、知っている食べ物について書きます。
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記事一覧

ふるさと納税の人口1人あたり寄付額ランキングを作ってみた

ふるさと納税の人口1人あたり寄付額ランキングを作ってみた

はじめに今年、初めてふるさと納税をしてみました。
返礼品に力を入れている市町村は非常に多く、地方の市町村にとっては貴重な収入源として重視されていることがうかがえます。
もちろん返礼品のことを考えれば寄付がまるまる市町村の収入になるわけではありませんが、残りは返礼品の生産者である地元に回るわけで、それはそれでよいことです。
元々入る予定だった税収が入らなくなる大都市部からは当然反発を受けていますが、

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久しぶりに弥栄鶴 山廃純米70(竹野酒造)を飲みました。万願寺とうがらしの揚げ浸しとの相性が最高ですね。

京都市内と比べて京都北部は海が近いので、地魚を食べられるのがよいです。
魚の名前が京阪神とかなり違うので、切身だと何の魚かわからないことがありますが。

プリン体を摂取したくないなら、ピリミジン体の多い食品を探せばよいのでは?とひらめいたが、少なくともDNAのプリン塩基とピリミジン塩基は相補性で、どの生物でも同じ量があるのであった。

「生のニンジンにはビタミンCを酸化する酵素が含まれているので、加熱しないとビタミンCを摂取できない」という話があるが、これは誤りらしい。
摂取後体内でビタミンCに復元されるので問題ないそうだ。
この話を元に記事を書く目論見が外れてしまったので、つぶやきで記録しておく。

ぶどうの世界③ ぶどうと気候変動

ぶどうの世界③ ぶどうと気候変動

ぶどうの世界①はこちら
ぶどうの世界②はこちら

南からの危機広島県の沿岸地域は、日本のぶどう栽培地域の中で最も温暖な場所の一つである。
この地域のぶどう園では、古くは「デラウェア」「マスカット・ベリーA」が主流であったが、最近は「ピオーネ」「安芸クイーン」が主要な品種となっている。
特に「安芸クイーン」は他の産地では生産が少なく、この産地を特徴付ける品種となっていた。

「安芸クイーン」は「巨峰

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ぶどうの世界 ② マスカットの物語

ぶどうの世界 ② マスカットの物語

光り輝く新品種2006年、一つのぶどう品種が新たに登録された。
その品種は、瞬く間に高い人気を獲得し、現在に至る一時代を築き上げた。
そのぶどうの名は「シャインマスカット」である。

強い甘味、弱い酸味、美しい外観、そして皮ごと食べることができるという今までにない特徴。

現代日本において果物に求められる性質をことごとく有したこのぶどうが人気を得るのは、もはや必然といってよいだろう。

収穫期を迎

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ぶどうの世界 ①ぶどうの実はどのように作られるか

ぶどうの世界 ①ぶどうの実はどのように作られるか

皆さんはぶどうは好きだろうか?

私は大好きだ。

以前、私は幸運にもぶどうの栽培に関わることができたので、そのときの経験をもとに、ぶどうについて解説してみたい。

第1回の今回は、ぶどうの実のでき方について。

ぶどうの花
果実というものは、基本的に花が咲いた後にできるものである。
いちじくは無花果ではないか?という疑問を持つ人もいるかもしれないが、いちじくの実はそれ自体が花の集合体であり、内側

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椎の実を食べてみた

椎の実を食べてみた

椎の実を食べてみたい
どんぐりは、私たちの最も身近にありながら、省みられない木の実である。
かつてどんぐりを拾い集めた子どもたちも、やがて気にもとめなくなっていく。
そんなどんぐりについて、植物図鑑を見てみると、
「どんぐりの多くは渋くて食べられないが、椎の実は食べられる」
そう書いてあった。
食べられるとなればどんな味がするのだろうか。気になるのが人情である。
そう思って昨年実際に椎の実を食べて

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車輪の再発明、不滅のハンバーグ

車輪の再発明、不滅のハンバーグ

偶然の発明
数年前のことだ。
私は何か料理を作ろうと冷蔵庫を覗くと、ひき肉と玉ねぎがあった。
そこで私は、この2つを同時に炒めたら美味しいのではないかと思い立ち、さっそく作ってみた。とりあえず味付けは塩胡椒で。
この料理は予想した通りとても美味しいものであったが、どこかで食べたことのある味のようにも感じられた。
さてこの料理、まとまりがなくてスプーンでも食べにくいという問題があり、どうにか改善でき

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