見出し画像

「友達を優先しなさい」の私的解釈

昔、お笑い芸人さんのぐっさんが、子育てに関してこんな事を言っていた。

「例えば先に家族と出かける約束をしていたとする。子どもが友達からその日の遊びに誘われた。そんな時は友達を優先するように伝えている。家族の縁(関係)が切れる事はないけど、友達はこの先もずっと縁が続くかはわからない。今、このときの友達との時間を大切にして欲しい」

正確な言葉は覚えてないけど、こんな感じの事。

親子の縁に関しては、親だろうが何だろうが、いつなんどき何があるかわからないと思うけど、でも、この言葉の深意(のひとつ)は「親は子どもが大好きだから、子が親を思っている事はちゃんと知っているから、約束が反古にされたとしても、それで嫌いになるとかは無いんだよ。だから友達との約束を優先しても大丈夫だよ」という事かと、親になった今は思う。

前述の通り、家族とて何があるかわからない。次の瞬間、事故で死ぬ事だってありうる。だから、何かを選択しなくてはならないときに、親なのか・友達なのかという単純な枠組みではなく、しっかりと自分に後悔がない選択かどうか、で決めて欲しいと思う。

自分のしたいことが家族といることなら家族といれば良いし、友達なら友達でも良い。あくまでそれを「自分で決めた」と言えるか、後悔をしないかどうかが大切だ。

親を選んでくれたらそれはそれで嬉しいし、友達を優先しても嫌いになるとか、評価がマイナスになるとかいうことはない。変わらずに大好きだし、変わらずに帰りを待っている。

だから自分で決めて選んだのなら、本当にどちらでも良い。

更に言えば、(少なくとも私は)子を見捨てる事も見放す事もない(苦労は買ってきてさせるかもしれないし、千尋の谷に旅立たせる事もあるかもしれないけどww)。だから、親に遠慮や気兼ねをせずに、安心して遠くに行ってきて欲しいとも思う。自分だけの世界(コミュニティ)を作って欲しいとも思う。自分を生かす場所を持つ事は大切だからね。

少なくとも私は、子が「縁を切る」と決める事がない限りずっと親だし、母だ。その役目を自分から放棄することはない。(更に言えば、仮に切られたとしても、私は「私」としてそこにいるし、それは他の人間関係にも言える事だ。私はずっと変わらず「私」としてそこにいる。)

ふと、そんな事を思ったので投稿。
子どもが安心して遠くに行けるような、そんな親でありたい。

ここまでお読み頂きありがとうございます!重度のアトピー(癌だった疑いあり)から医者にかからず回復中の一男二女のお母さんです。日々の出来事から感じたことや考えたことを綴っています。元気になったら表現活動や新月材を使った場所作りなどしたいことが沢山あるので、応援宜しくお願い致します!