兄が自殺して10年経った
雰囲気とか、喋り方とか、絶妙にマイノリティな感じとか
小さい頃から結構憧れていた。
自分の部屋はその頃まだ1階でおもちゃに囲まれて1人でレゴを組み立てたり
特撮のおもちゃで1人で遊ぶことが多かった。
外の通りで兄2人と近所の友達で楽しそうに野球やサッカーをしているのを幼い頃の僕はずっと眺めていた。物質的な満足で言えばおもちゃに囲まれていた自分は相当幸せだったんだと今は気づくけれど
その頃の自分には家の前の道路とボロボロのボールと兄たちが何より羨ましかった。歳の離れている兄弟な