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2代目繫盛のルールその18「採用を諦めるな」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㉙】

「2代目繫盛のルールその18 採用を諦めるな」

日本に横行する若い人に期待しない採用法

先日、とある社長さんとお話をしていたときの事です。

その社長さん曰く、
「1を知って10を知ると言うことわざがありますが、今、多くの企業が10を知って2?いや、やっと1を覚えると言う若者が多くなったと嘆いています。」とおっしゃいました。

僕が、なぜそのような若者が増えたのですか?と聞くと

「もともと、一定数そう言う人はいたのですが、少子化の影響で、割合的にさらにそう言った人が入社してくることが多くなったようです。そして、そういう人は仕事になじめず、すぐに辞めてしまう事がほとんどだという事です。ですから、今、離職率が上がっているようですよ。」との事でした。

本当にそうなのかは分かりませんが、離職率が上がっているのは確かです。

しかし、これは現代日本に横行するとある採用法にも問題があるのではないかと僕は思います。

その採用法とは、「若者に期待しない採用法」

どうせ辞めるからと、多めに採用しておいて残ればラッキー!的採用法です。

しかし、これはあまりにも無責任な方法ですよね?

しかも最初から上手くいかない事を前提にした採用なんて、行き当たりばったりも良いところ。

最初から、雇う側も雇われる側も幸せになれるような良い採用を諦めてしまっている。

これでは上手くいくわけがない。あなたはそう思いませんか?


採用は戦略だ。

採用戦略と言う言葉があります。

戦略とは、目的を定め、その目的に対して最善の結果を出すために何をするのかを考え、計画する事です。

そして、戦略を練るためには、その元となるあなたの会社のミッションが不可欠です。

思うに、多くの会社では、経営理念と言う言葉はあってもミッションではない為に戦略と紐づいていないのではないでしょうか?

だから、採用戦略と言っているだけで、ミッションと結びつかず(と言うかそもそも自社にミッションがない)結果、人を大切にしない、運任せな採用法になってしまっているのだと思います。

採用とは、あなたの大切なパートナーを選び抜く行為です。

あなたの会社の目指す目的地に向かって、共に船を漕いでいくパートナー。息を合わせて、力を合わせて漕がないと押し流され転覆するかもしれない一蓮托生の仲間を捜すのに、「とにかく入れとけ!」で良いはずがないのです。

あなたの会社に応募してきた人はどんな人なのか?何が好きで、何が嫌いなのか?何を良いと思い、何を悪い事と思っているのか?あなたの会社のスタッフとその方向性は同じなのか?あなたは真剣に向き合い、知ろうと努力しなければなりません。

そして何より大切なのは、あなたの会社に今、必要な人はどんな人なのか?あなた自身が分かっていなければ採用戦略は立てられないのです。

採用の目的は、労働力と言う数値の補充ではありません。ですから頭数をそろえるという行為は無意味です。採用とは、同じ目的を目指す仲間を捜し、迎え入れる一大イベントです。

あなたは、準備と勉強を怠らず、自社に必要な人材を見抜く方法を徹底的に考えてますか?

良い人が来ないから、と諦めている暇など有りません。

「採用を諦めるな」

そこから、あなたの本当のチームマネジメントが始まるのです。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二


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