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2代目繫盛のルールその25「あれこれ売り込むな」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㊱】

「ルールその25 あれこれ売り込むな」

間違えてる人99% 洋菓子業界最大の間違い

最近、専門店ビジネスって増えましたよね。

焼き立てメロンパン専門店、タピオカミルクティー専門店、高級食パン専門店、絞りたてモンブラン専門店、フルーツサンド専門店、フルーツ大福専門店、焼菓子専門店etc、、、

まあ、その多くがお金目当てで市場参入してるので、すぐ潰れちゃうと言うか、資金回収したらバイバイ。ブームが去って引き際を間違えた人たちは悲しいことになってます。

でも、一定の客層をつかんで売れることは事実ですよね。

何故、専門店ビジネスは売れるのか?

あなたはその理由を考えたことがありますか?そこには、トップパティシエと呼ばれる人たちも含めて99%の洋菓子業界の人が犯す最大の間違いがあります。

それは、、、

「たくさんの種類を提供したらお客さんは喜ぶに違いない」

と言う認識の誤りです。

単品ビジネスの強さは、この誤りのスキを突いている事にあります。(その代わりめちゃ弱いところも多いので、早合点してそうか単品ビジネスしようとはならないように)

あれこれ売り込むという不親切

多くのケーキ屋さんが、ギフトを伸ばしたいと思って頑張っています。しかし、その反面なかなか伸びていかないのも事実。

そこには、ある特徴的な認識の誤りがあります。

ギフト = 詰め合せ = バラエティ豊かの方が喜ばれる

これ、間違いです。

ひとつのボックスに、クッキー、フィナンシェ、マドレーヌ、パウンドケーキ、メレンゲなど、とにかくもりだくさんの詰め合わせを作ったら、きっとお客様は「わあ!たくさん入っていてすごい!嬉しい!」となって、次も買ってくれるだろうと思っているんですね。みんな。

でも実際は違います。

確かに、わあ!すごいとはなっています。けれどそれが次の購買動機にはならないんです。
何故なら、覚えていないから。
多くのお客様の次回来店されない理由のほとんどが「忘れていたから」なんですね。

覚えられていない理由は簡単です。
あなたの売りがハッキリしないからです。
あれもこれも売りたい、知って欲しい、喜んで欲しいと願ってバラエティ豊かに詰め合わせた結果、あなたのお店で何が一番売れているのか?何を売りにしているのか?が全くお客様に伝わっておらず、他店との区別がついていないギフトになってしまっているから次回の来店動機につながらない。

また、お客様は、たくさんの選択肢を提示されればされるほど、購買後の満足度が下がると、ある調査結果でも示されています。ああ、ヤッパリあれにしておいたら良かった~って後悔するそうです。

お客様は、少なくともあなたの顧客は、あなたを信頼して買いに来てくれています。ですから、あなたに自信をもってこれがうちの一番です!と太鼓判を押した商品を提示してもらいたいと願っているのです。

だから、あなたはあれこれ売り込まず、単品ギフトを作って堂々とお客様にお勧めしてください。

そうすれば、喜んで次もそのまた次も買ってくれます。

ギフトを売りたいなら「あれこれ売り込むな」。

そうすれば、あなたのビジネスは安定を約束されます。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二


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