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要約: 「呪われた部分」(ジョルジュ・バタイユ)Part 4: 圧力

今回は本の中での圧力という概念を説明します。

地球のすべての地面は生物に占められるようになるとの原則があります。

アスファルトは罅ができたら苔むすわけですね。

つまり、つねに圧力があります。

隙間が開くと生物が入ります。

圧力は二つの効果があります。

一つ目の効果は拡大です。

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スタジアムがあるとしましょう。

ある日、皆は試合を観に行きます。

当然ながら、空いている席は限られています。

入れる人は入りますが、入れない人はどうしても試合を観たいから、スタジアムの周りに待っています。

席が空いても、すぐに埋まります。

観ることができるのなら、スタジアムの周りの木を上ったり壁に穴を開けたりして試合を観ます。

それは拡大のことです。

二つ目の効果は浪費あるいは奢侈(贅沢)です。

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またスタジアムの話に戻りましょう。

厳しく規制されているから、スタジアムに入らないと試合を観られないとしましょう。

皆は超イカれているファンですから、スタジアムに入るために戦います。

残っている人の数が空いている席の数と等しくなるまで殺し合います。

それは浪費のことです。

バタイユによるとそれは奢侈でも言えます。

次の記事では自然の3つの奢侈のことを説明します!

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