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子育て本はお守りであり武器であり信仰

1才と2才の年子を育てていると、イヤイヤ期への対応の仕方や、ママを取り合って泣く子供たちへの接し方について悩むことが当然、ある。

上手くいかなくても、「毎日ちゃんとご飯を食べて、寝て、生きていればそれでOK!」と堂々と過ごせる日もあれば、「こんなやり方でいいかな?こんなに怒っちゃって、何もかも適当で‥‥。子供たちに申し訳ない‥‥」とめそめそ泣きたくなる日もある。

そんな時にわたしを助けてくれるもの。
それは、、、こちらの一冊の本です。


子育てをしている中で路頭に迷った時、必ず助けてくれたこの本。みなさんご存じ、保育士のてぃ先生の著作でございます。

子育てのリアルなトラブルを挙げ、具体的なアドバイスをイラスト付きで学べるこの本。
いつでも手に取れる位置に置いている、まさに私にとっての子育てバイブル本です。

いえ、もはや読まずとも近くにあるだけで安心できる、お守りのような存在。

無論、読んだだけでは何も解決はされないし、持っているだけでは重いだけ。
なのになぜ、この本を読み、たった5分前とは違った自分になれたような気がするのか?
読む度に忘れ、また読む、というのを何度も繰り返し、その度に得られる謎の充実感の正体は何か‥‥?


どうも!えだまめです!
今日は、日々子育てをしている中でお世話になっている一冊の本について思ったことを、書き綴っていこうと思います!!



子育て中の悩みの本質は、「ただ眠いだけ」だったりする

1才と2才の子供を育てていく上で、子供たちの唐突な不機嫌や上機嫌、そして気まぐれな行動には常に振り回され続けています。
しかし、同じ様に私自身の機嫌や感情も自分のコントロール外となる時がしばしばある、ということに大人になってから気がつきました。

ごく当たり前ですが、人はホルモンバランスや気温、気圧、時間帯(朝か夜か)などによって、同じことが起こっても感じ方や捉え方が180度変わります。めんどうなのは、そんな自分の置かれている状況に、自分ではなかなか気が付かないということ。

そうなると、問題でないことを問題と捉え、勝手に落ち込んだり悩んだり‥‥。本当はただ腹が減っている、とか、眠い、とかいうだけの話だったりすることにまるで気が付かず、ただ落ちていくまま重力に身を任せるしかありません。

ただし、自分の状況に気が付きさえすれば、対処は簡単。“お腹一杯にして体を温めてゆっくり寝る。”以上。
可能なら日差しを浴びたり、音楽を聞きながら運動したり。とにかく、自律神経を整えるということに徹することで、あっさり状況は好転したりします。


時間がないのでさっくり10分で救われたい!

しかし、子供がいるとそう簡単にはいきません。
日中仕事に出ている親ならば言わずもがな、自分の時間はほぼゼロなので、じっくり自律神経を整える‥‥前に整えなければならないことが盛りだくさん!
育休中の私も、子供が保育園でいない間におもちゃを片付け、子供が着た服を洗濯し、子供の為に買い物へ行ってご飯を用意いている間に一日が終わります。子育ては、子供が側に居ても居なくても、24時間365日続いているのです。

まとまって休める時間がどこにも無い、そんな子育て世代のニーズとしては、
“まずはじっくり悩みと向き合い、その後日差しを浴びて音楽を聞きながら運動し、お腹を一杯にして体を温めてゆっくり寝る。”を出来れば10分で完了したい!(無理すぎ)


読書がもたらす手っ取り早い全能感

そんな慌ただしい日々の中、藁をもすがる思いで読んだ本、それが冒頭の一冊でした。
本なんて読む暇がない‥‥と思っていましたが、息子が寝ているほんの20分程度であっさり読破。

具体的には、イヤイヤ期で対応に困っていた娘のことで悩んでいた私なのですが、読んだとたんにあら不思議。
急に、自分がイヤイヤ期の子供を保育士さんの様に上手に扱える、ベテラン母になったような気がしてきたのです。

もちろん、書いてあることすべてうちの娘に効くとも限りませんし、そもそもまだ何も行動を起こしていません。しかし、悩みがすーっと溶けて、脳がクリアになっていくような感覚がありました。

その後は手軽な辞書のような感覚で、そのときの悩みにダイレクトで効きそうなページをパラパラと読んでいました。すると、10分どころか、ものの1、2分で例の全能感を味わうことができ、時間をかけて自律神経を整えることもなく、なんとなく問題が解決したような気になるのでした。

武器やお守りを持つことで湧き出る強さ

その感覚を例えるならば、いざというときに使える“武器”のようなものを手に入れた感覚に近い気がしています。

これがダメだったらこれをやってみよう、これがダメなら今度はこっち‥‥というように、自分の中にいくつもストックしておける武器。
使わないけど、常に持っている強い武器があれば、自分が突然強くなったような感覚が味わえるのと同じです。(急に怖いこと言う)

もう少しマイルドに言うと、お守りにも近い。
ただ持っているだけで何となく勇気が貰える、ありがたくてデザインも可愛い、お気に入りのお守り‥‥。

もう一度言いますが、本を読んだだけで現実には何も解決されていません。しかし、精神の安定をもたらすこの一冊は、私にとって武器であり、お守りであり、バイブルでもあるのです。

お守りやバイブル‥‥と言うと、宗教的なものを連想しますが、まさしく物や人を無条件で信頼したり、心の拠り所とする私のそれは、いわば“信仰”に近いようなものなのではないか?

ふと、そんなことに気がつきました。

子育ては宗教?

ほぼ無宗教の自分が、信仰について考えることは今までありませんでしたが、これがいわゆる信仰?の始まりなのではないか。

実際に何かの宗教へ入信されている方の定義する信仰とは離れた感覚かもしれませんが、著者や本自体対しての強い信頼がなければ、本の内容にすんなり納得し、実行しようとは思いませんよね。
さらに、持っているだけで安心‥‥ともなると、ただ信頼し気に入っている本、という位置付けではなく、もう一段上の“何か”となっている。

これはなんだ?

お前は私のなんなんだ!?

「信じるものは救われる。」
というワードを聞いて、そんなことあるか!と思っていたけれど、私がこの本に対して期待し、得ている感覚も同じことではないのか?
というか、すでに私はこの本を信じているし救われているではないか。

宗教はよくわからないけど、こんな感じでハマっていくものなのだろうか‥‥?
自分と遠すぎる位置にあると思っていたものが、グッと近づいた瞬間でした。


信じることの強さと弱さ

本に書いてあることを、全面的に信じることで得られる強さや全能感。
今まで多くの本を読んできましたが、このような感覚に陥るのは、育児本や自己啓発的な本が多かったように思います。
共通しているのは、感情に訴えかける様なエモいメッセージや、今日からでもすぐに取り入れられるマインドセットなどが多く記載されている点ではないでしょうか?
まさに、「信じることで救われる」感が多分に盛り込まれている様に感じます。

しかし、同時に信じすぎることの怖さも忘れてはならないと思っています。
ママ友に洗脳されて子供を餓死させてしまった衝撃的な事件がありましたが、あれも人を信じすぎた結果。何かに依存することで、目の前のことが見えなくなるリスクは確実にあります。

結局のところ、子育て本を読んだとしても、YouTubeの子育てチャンネルを見て分かったつもりになったとしても、最終的には自分の目でしっかり子供を観察し、全てを自分で判断していかなければならないのです。

しかし、自分一人で何十年にもわたる子育てのすべての責任を持つのしんどいですよね。
そんな時、自分の信頼する育児本に頼ったり、人に助けてもらったり、「信じることで得られる力を上手く利用しながら」乗りきることは悪ではないと思います。

信じることで手軽に得られる強さ。
そして、信じすぎることで見えなくなる現実。
どちらも理解した上で、付き合っていく必要があります。

自分だけのお守りをもっておく

ひとつの悩みが終わったら、いつの間にかまた別の悩みが生じている。
子育ては本当に、その繰り返しですよね。

そして結局、冒頭に書いた通り、悩みの本質は自分ではどうすることもできない外的な要因だったり、時間が解決するしかないことだったり‥‥。

しかし、そんな耐えるだけの状況でも、自分だけの「お守り」を持っておくと、それだけで少しだけ上を向ける時があります。

子育てに行き詰まり、しんどくてどうしようもない時、ふとお守りを見て心を落ち着つかせると「あ、私いま眠たいだけかも」と気づくことが出来るかもしれません。

お守りの中身は、有ろうが無かろうがどちらでもいいのです。

そんな、子育て期を共に乗りきるパートナーとしての「お守り」。私の場合は一冊の本でしたが、みなさんも既にいくつか持っていることでしょう。

私のnoteやポッドキャストも、どこかのだれかのお守りになっていたらうれしいなぁ。
なんて高望みかもしれませんが、少なくとも自分自身のアウトプットとして、かなり機能しているので、これもわたしのお守りの一つかもしれません。

子育てに行き詰まった時や、心細い時、そのお守りたちのことを思い出し、上手く頼っていきたいですね。


<お知らせ>
子育て関連のポッドキャストを配信しています。今回の記事の内容ももう少し深く話しておりますので、よかったら是非聞いてみてくださいね♪
★お聞きの際は、Spotifyのアプリがオススメです!

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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