えび

中年のおじさんの日記のようなもの。東京の日々。 なんだか悶々とする毎日の中、会社の早期…

えび

中年のおじさんの日記のようなもの。東京の日々。 なんだか悶々とする毎日の中、会社の早期退職の応募がはじまり悩んだり。 つたない文章ですが、よろしければおつきあいください。

最近の記事

新宿駅西口

イカセンターに行くために久しぶりに夕方の新宿駅西口に降りた。 イカセンターは刺身よりイカリングがうまい。 そんなことはさておき。 目の前の風景が全く違うものになっていた。 小田急百貨店のビルそのものがなくなって、小田急百貨店から小田急ハルクに繋がっていた2階の歩道もなくなって、ストリートミュージシャンもいなくなり、なんだかちょっと暗かった西口がひらけていた。 でも知らない街のようだった。 新宿は変わらない街だった。 自分が東京に来てからずっと変わらない街だった。高島屋がで

    • キャリコンの資格をとりました。

      最近、noteをさぼっていました。 それには理由があって、資格試験を目指していたからです。 それで、無事に合格しましたのでまた復活です。 資格試験とは「キャリアコンサルタント」です。 自分がうけた時のインパクトが強かったのと、傾聴の勉強にもなるという事で。(人の話を聴かないとよく言われていた) 試験は合格率60%以上という事で、HPとか見ても簡単そう。給付金も使えるみたいだし、ま、一応国家資格だし取ってみてから次の事を考えよう、と気楽な気持ちでした。 が、なめていた。 試

      • 資産家の御子息

        「えびさん、この日お時間あるかしら?」 最近仕事で知り合った女性の先輩から、声をかけられました。ま、おっさんの私が先輩というくらいなので、そこそこ凄みのあるおばさんをご想像ください。 「お友達のシャンソンのコンサートなの。秋だし、どう?」 シャンソン?秋だし、どう? 意味が分かりません。 ウイキペディアによると『シャンソン(フランス語: chanson)とは 中世の吟遊詩人をルーツとした歌曲と、フランス語の歌曲の総称』という事ですが、自分のイメージする「シャンソン」は

        • 幸せであるように。

          桜、今年もきれいですね。 今年は久しぶりに花見が解禁されたという事で インスタには桜と楽しそうな人達の写真が溢れている。 近所の川沿いにも、缶ビール片手の若者がたくさんいて 治安わりーなと思いながらも 活気を取り戻した人たちを見るのはなんだか楽しい。 春は節目の季節。 この半年、週一で受講していたマーケティングのセミナーが先週終わった。今流行りのリスキリングに乗ってみたのだ。 平日の夜2時間、ZOOMで講師の話を聞きながら、半年かけてプレゼン用の課題を仕上げていくという

        新宿駅西口

          おじさんのアップデート問題

          ちょっと前の事ですが、『お友達ご紹介券』をもらったので、港区のおしゃれバーバーに行きました。よくおしゃれ雑誌とかにも載っていた床屋です。 で、せっかくおしゃれ床屋に来たので、ちょっといい気分になって、最近若者がやっているサイドを借り上げる「フェードカット」ってやつをお願いしました。 担当してくれたそこそこ美人で感じの良いおねえさんも「なかなかお似合いですね!」と言ってくれて、自分的にもこれこれ「フェードカット!」みたいな感じに仕上がったので、『お友達ご紹介券』をくれたやつに

          おじさんのアップデート問題

          ごきげん。

          もう、1月が終わろうとしているよ。 早いですね。 歳を取ると1年なんかあっという間。あー、こうしてぼーっと生きているうちにじいさんになってしまうのかなぁと最近ちょくちょく思います。人生は短い。 このあいだ、ネットかなんかで「年を取ると脳の前頭葉が収縮して感情の制御力が低下する」という記事を見ました。あと「男性ホルモンのテストステロンが低下して、イライラや不安が増す男性更年期障害」というのもあるそうです。 で、そんな感じで加齢で感情がコントロールできなくなることを「感情失禁

          ごきげん。

          東京で空を見上げる

          当時の自分は、東京に行けば何者かになれるような気がしていたありふれたばかな高校生でした。九州の片田舎の公立高校を卒業し、一浪して、東京の私大に進学しました。 大学では、あまり勉強もせず生活のためにバイトに明け暮れ、あまり勉強しないまま、普通に就職しました。 会社での仕事は想像以上に忙しく、毎日必死に働きました。 寝る間を惜しんで仲間と酒を飲み、クラブに行って踊ったり、恋もして、渋谷でデートもして、で、失恋して、新宿の道端で号泣してみたり、有り余る情熱と煩悩と共に、やっぱり

          東京で空を見上げる

          大人になるとそう簡単には友達ができない。

          コロナも多少落ち着いたということで、先日久しぶりに高校時代の同級生と居酒屋に行きました。親友です。 彼はここ数年単身赴任で九州に住んでいて、今年の春久しぶりに東京に戻ってきたのです。 飲みに行こうぜ、と言いながら半年たってようやく実現しました。 家族の事をとても大切にしていて、会うごとに3人の子供達の事を楽しそうに話すので、子供がいない俺としては、少しうらやましいな、などと思いながらも、いつもほほえましく聞いていました。 その彼が、今回はちょっと元気がありません。 話を聞

          大人になるとそう簡単には友達ができない。

          きょうの料理の『トマトと豚の塩しょうが焼き』を作って考えた。

          コロナの第7波により、また仕事がテレワーク中心になりました。 引きこもっていても腹は減る。 もともと料理が好きだったこともあり、以前は自炊をしていたのですが、買い物→料理→片付けを繰り替えすのがどんどんめんどくさくなり、あと、自分の料理に飽きてしまい、ここのところほとんど自炊はしていませんでした。 コロナ前、近所に好きなレストランがあってよく通っていた時、そこのシェフに「えびさん、たまには違う店にも行ってくださいね。」と言われたことがありました。 なぜ?と聞くと「どんなに

          きょうの料理の『トマトと豚の塩しょうが焼き』を作って考えた。

          『おいしいごはんが食べられますように』を読みました。

          夏休みなのでね、いつもの「おじさんの自分探し」はちょっとお休みして読書感想文など。 第167回芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』を読みました。 著者の高瀬隼子さん、受賞のインタビューを見たのですが、いわゆる普通のかわいらしいおっとりした女性という印象。 本のタイトルも装丁もかわいいので、食事が題材のほっこりした話なのかな、と 移動中の新幹線で本を開きました。 どこにでもありそうな会社の地方支店の職場を舞台に、どこにでもいそうな3人の若者の日常を描いた作品

          『おいしいごはんが食べられますように』を読みました。

          人は忘れていくいきもの

          「人は悲しいくらい、忘れていくいきもの」と歌ったのはミスターチルドレンですが。ほんとうにそうだなと思います。 早期退職の相談でキャリアコンサルタントから、まずは自分の人生の棚卸をしてみましょう、と言われました。これまで自分が何をやってきたのか一度全部を洗い出してみて、自分にできる事を考えてみようという事です。 どんな仕事をやってきたのか、ひとつひとつ思い出しながらメモに書きだしてみました。思いのほかいろんな事をやってきたな、あの人やこの人と一緒に仕事をしたな。とか、忘れて

          人は忘れていくいきもの

          5年後何してる?

          ちょっとこのnoteを仕切りなおしてみようと思います。 いろいろあって、結局早期退職には応募せず、会社に残ることにしたのは、恥ずかしながら退職してやりたいことが特になかったからというのが一番の理由。 早期退職をするかしないか悩むにあたり、いろんな人と話をして言われたのは「で、辞めてなにやるんですか?」という事。 それを言われる度に「俺、なにやりたいんだっけ?」といろいろ考えてみるものの、なかなか具体的なイメージが湧かなかったんですね。 サラリーマンを長年やっていると「自

          5年後何してる?

          人生を棚卸?(おじさんの早期退職右往左往③)

          丸の内のキャリアコンサルティングの事務所で、佐藤二郎似のおじさんコンサルタントと向き合っている俺。早期退職をするかどうか悩みの真っただ中です。 佐藤二郎(仮名)から3つの宿題が出されました。 ①「それでは、まずはご自身の市場価値を考えてみましょうか。そのためにこれまでやってきた仕事をすべて書き出してみてください。新入社員の頃から何をやってきたか全部です。具体的なそれぞれの業務内容と、…たとえばひとつのプロジェクトを担当したとすると、そこでどんなことをやったのか、企画書を作

          人生を棚卸?(おじさんの早期退職右往左往③)

          松坂桃李ではなかった。(おじさんの早期退職右往左往②)

          「まずは、ご自分の市場価値を考えてみましょうか。そのためにこれまでやってきた仕事の棚卸をしてみてください。何をやってきたかを全部書き出すんです…。」 秋も深まる夕方の東京駅丸の内口。帰宅を急ぐサラリーマンに逆走しながら、スマホの地図にある知らないビルを目指します。 「早期退職制度」が発表されて10日ほど経ちました。発表から1カ月後に応募受付開始、募集期間は3週間。そしてその約1カ月後の月末に退職です。約3か月ですべてが完結するスケジュール。早っ。聞くと、早期退職のスケジュ

          松坂桃李ではなかった。(おじさんの早期退職右往左往②)

          早期退職?

          2021年秋。コロナ真っただ中の東京。 テレワークにも慣れてきて、さっき昼めしのペヤングを食ったリビングのテーブルでせっせと企画書を作っていると、人事部から1通のメールが届きました。 「早期退職募集のお知らせ」 どうやら会社が今流行りの早期退職者を募るらしい。で、俺もその対象者のようです。「今回はすべての対象者と面談を行いますので、よろしくお願いします。」メールはそう締められていました。 数日後、人事面談。 会社の考え方はこう。 わが社も年齢の高い社員が多くなり、組

          早期退職?

          悶々とする。

          「悶々とする」- 心の中で大いに思い悩むことを意味する語。 悩む様子を外面にあらわすことなく、内心でじっと悩み苦しんでいるさまを指し示す表現。 悶々とするという表現は、性的欲求不満などの意味合いと絡めて用いられる場合もあるが、原義には必ずしも性との強い結びつきがあるわけではない。(weblio辞書) コロナはなかなか落ち着かないし、海の向こうの戦争も終わらない。どんどん歳はとっていくし、なんだか日々悶々としています。 この悶々がなかなか鬱陶しいので、少しでも解消につながれば

          悶々とする。