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人生を棚卸?(おじさんの早期退職右往左往③)

丸の内のキャリアコンサルティングの事務所で、佐藤二郎似のおじさんコンサルタントと向き合っている俺。早期退職をするかどうか悩みの真っただ中です。

佐藤二郎(仮名)から3つの宿題が出されました。

①「それでは、まずはご自身の市場価値を考えてみましょうか。そのためにこれまでやってきた仕事をすべて書き出してみてください。新入社員の頃から何をやってきたか全部です。具体的なそれぞれの業務内容と、…たとえばひとつのプロジェクトを担当したとすると、そこでどんなことをやったのか、企画書を作ったとかマネジメントをしたとか、営業をしたとか…のいわゆるスキルや経験、それからどこの誰と仕事をしたとか人とのつながり的な事も全部思い出して書き出してください。」

30年近くの仕事を全部振り返るの大変そうだな。特に新入社員の頃から数年間はただただ忙しくて記憶自体があまりない(笑)

②「あと、早期退職するかどうか悩まれているとの事ですが、退職されるメリットとデメリット、そしてそのまま在籍した場合のメリットとデメリット、こちらをそれぞれ書き出してみましょうか、最低50個ずつ。そうですね、全部で4項目ですから書き出す数は最低200になりますね。」

各50個!?全部で200!?

③「それからお金も考えましょう。今のご自身のすべての資産、たとえば貯金として持っている現金、あと、株とかお持ちでしたら、すべて書き出してみてください。住宅ローンとかがある場合はそれも全部。あと、このまま会社に残って働いた場合に想定される退職金や年金もです。これは人事に聞けばわかると思います。」

確かにこれはいつかやらなきゃと思って手を付けていなかった事。お金の管理をマメにやっている人も多いと思うけれども、俺、全くやっていませんでした。ちなみに投資とかも全くやっていないのです…。

「いわば、これまでの仕事人生の棚卸です。とにかく今のご自身をできるだけ客観的に見てみるんです。」

仕事人生の棚卸…。なるほど、客観的に自分自身を見つめなおすことから始めるんだな。そのほかにもいろんな話を初めての面接は終了。イルミネーションのきれいな丸の内を歩きながらいろんなことを考え、なんだかめっちゃ充実した感じがして、その日は東京駅で一人でビールを飲んで帰りました。

帰宅して早速作業開始。これがなかなか興味深い結果になるのです…。

(つづく)


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