見出し画像

生きづらい人が“好き”より“嫌い”の感情を大切にすべき理由


前回、不安障害についての記事を書きました。

(スキを押していただいた方、ありがとうございます🥰)

記事を書くにあたって、過去にさかのぼって書いた記事を見返してみたのですが、

1年前に書いたということもあり、感情と不安障害の関係について少し書き足したいなと思うところがあったので、今回はそのことを書きます。



さて、タイトルの通り、私が主張したいのは、

“好き”より“嫌い”の感情を大切にすべきである

ということです。



一般的には、ポジティブな感情の方が良しとされています。

当然のことながら、“好き”の感情にフォーカスしたほうが波動は高くなりますし、引き寄せ力が増して人生が好転していきます。

ただ、生きづらさを抱えていればいるほど、この“嫌い”の感情の扱い方が大事になってきます。

そもそも、私たち(特にアダルトチルドレンやHSPの方など)は、ネガティブな感情を良くないものとして押し込めてしまうことがあります。


“嫌い”という感情を持つことは幼稚なことだ

相手を“嫌い”と思うのはわがままだ

“嫌い”と感じるのは相手に悪いことだ


などと考え、“嫌い”の感情をないがしろにしてしまうことがあります。

しかし、“嫌い”なものは“嫌い”なんです。

嫌いと思っていいんです。

イヤと思っていいんです。

それを、よくないことだと自分の中で抑圧してしまうと、今度は自分のことが“嫌い”になってしまいます。

その結果、生きづらさを抱えてしまうことになります。

(パニック障害の原因の一つには、感情の抑圧傾向があると言われています。)



ここで大事なのが、“嫌い”と感じたら、思いきってその気持ちを深掘りしてみる、ということです。

好きの反対は無関心というように、本来“嫌い”という感情には別の感情が隠されています。

言ってしまえば、“嫌い”という感情は、望み期待の裏返しなのです。

冷たくされた
ないがしろにされた
否定された
見下された
バカにされた
マウントを取られた

だから、嫌い。

だったらなぜ、

冷たくされたくなかった?
ないがしろにされたくなかった?
否定されたくなかった?
見下されたくなかった?
バカにされたくなかった?
マウントを取られたくなかった?


それは、期待をしていたから。


愛してほしかった
認めてほしかった
褒めてほしかった
喜んでほしかった
受け入れてほしかった
大切にされたかった

その感情を、大事にしてあげる必要があるんです。


“嫌い”の感情は、幼稚なものでも卑しいものでもありません。

人間誰だって愛されたいですし、必要とされたい生き物です。

それが叶わなかったとき、嫌いという感情を抱きます。それは、当然のことなのです。

嫌っていいんです。だって、愛されたかったんだから。

それを、嫌いの感情ごとフタをして閉じ込めてしまうと、

愛されたかった、という本来ピュアで純粋な心からの願いですら封印してしまうことになります。

愛されたいと思っていいんです。そして、それが叶わなかったら、相手のことを嫌いと思っていいんです。

ただ大事なのは、その嫌いという感情そのものにフォーカスするのではなく、

あ~、自分って愛されたかったんだな~

と、自分の本当の望みに気づいてあげることなのです。

そして、

そっかそっか。
そうだったんだね。
愛されたかったね。

と、優しく自分に声をかけてあげることが大事なのです。

さらに言ってしまうと、私たちは自分が自分のことを疑っていると、相手のことも疑うことになります。

冷たくされた
ないがしろにされた
否定された
見下された
バカにされた
マウントを取られた

と感じてしまうのは、つまり心のどこかで自分に対して、冷たく、ないがしろにし、否定し、見下し、バカにし、マウントを取るような態度でいるからなのです。

物事の始まりはいつだって自分から起こります。

嫌いという感情が自分の中で湧き上がってきたとき、フォーカスすべきなのは相手でも“嫌い”という感情そのものでもなく、

自分の中にある“欠乏感”なのです。

この欠乏感にいち早く気づき手当て・・・をしてあげることで、相手との関係性に変化がなくても景色が違って見えてきます。



どうか、あなたの中の“嫌い”の感情をないがしろにしないでください。

“嫌い”の感情こそ、大事にしてあげてください。

“嫌い”の感情に向き合うことは、痛みを伴います。

手当されないまま放置された傷口を直視することになるからです。

しかし、“嫌い”の感情は、“心の土壌が干上がっている”というサインでもあります。

そしてその渇いた土壌に水やりをして潤してあげることができるのは、世界であなただけなのです。

何かや誰かに対して“嫌い”と思ったら、どうかその感情を大切にし、あなた自身の手であなたの心を満たしてあげてください。






お読みいただきありがとうございます。 サポートも嬉しいですが、あなたの優しい心が何よりも嬉しいです。 頂いたサポート代は、もっと多くの人の豊かさにつながるよう還元していきたいと思います。