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森憲一note
2021年3月19日 14:52
人生の大半を刑務所で過ごし、13年ぶりに社会に出てきた主人公の三上正夫(役所広司)。「今度こそ、堅気になる」そう決意した三上だったが、一度失敗してしまった人生をやり直すための手続きは想像以上に大変で、世間はレールを踏み外してしまった人に対して、決して寛容だとは言えない。西川美和監督は、日経新聞のインタビューで、こう語る。(以下引用)人々の潜在的な懲罰意識が高まっている。なぜだろう。そんな
2021年3月5日 22:07
医者が一人もいない、人口1千余人の山間部の小さな村、神和田村。そこに医師としてやってきた伊野は、村民たち一人ひとりに寄り添い、どんな治療でも引き受け、住民から絶大なる信頼を寄せられていた。そんな伊野が、ある日突然失踪する。予告編でも公開されているネタなので言ってしまうと、失踪してしまった医者、伊野は無免許の医者だった。なぜ伊野は、無免許で、それも医者が一人もいない人口1000人余りの小さ
2021年3月2日 00:23
重い。あまりにも重い。この映画は、2014年3月、埼玉県川口市で17歳の少年が祖父母を殺害した上、キャッシュカードなどを奪う事件を映画化した作品です。まったく働こうともせず、家族や親戚、勤務先の上司からも息子に借金を工面させ続け、挙げ句の果てには実の祖父母を殺してまで金を奪わせた母親。逮捕後の裁判では、「母親から指示はなく、全て自分が悪かった」と言い通し、映画では懲役12年の判決を下さ