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#小説
本の森004「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ著(岩波少年文庫)
現実がつまらない。
デブだとかノロマだとか、人の身体的特徴を
あげつらい、ばかにする。空想し、創造し、
新しい物語を思いついても、誰も耳を傾けない。
それどころか、その空想をもバカにする。表面的
なことにしか興味を示さず、想像力をかけらも感
じない。少年は、現実なんて、そんなつまらない
ものだと感じていた。
ある日少年は一冊の本に出会い、その本を読み
進めるうちに、その「本の中の世界」から自分が
本の森003「本日は、お日柄もよく」(原田マハ著)
27歳の冴えないOL、二ノ宮こと葉は、幼馴染の結婚式で、伝説のスピーチライター久遠久美と出会う。この出会いが、こと葉の人生を劇的に変えることになる。
言葉には、世界を変えるチカラがある。そう強く感じさせられる小説だった。事実、僕自身も物語の中に登場する珠玉の言葉、極上のスピーチに何度も涙させられた。
言葉の持つ力を信じ、胸の奥底に眠る熱い想い、ひたむきな想いを言葉に変えて世界に解き放つ仕事。そ